小野晃太朗のAAF戯曲賞受賞作「ねー」上演、演出の今井朋彦「小野さんの姿勢に触発されます」

第19回AAF戯曲賞 受賞記念公演「ねー」が、11月21日から23日まで愛知・愛知県芸術劇場 小ホールで上演される。

「ねー」は、第19回AAF戯曲賞で大賞を受賞した小野晃太朗の戯曲。SNSの匿名アカウントで告白されたとあるレイプ事件や現代の病、社会の閉塞感から着想を得て書かれた本作では、悪化していく状況の中で生きる若者たちと、暗躍する既得権益の集団を描いたファンタジーが展開する。受賞記念公演で演出を手がける今井朋彦は「最近は今の自分が生きている社会の状況や在り方について色々思う瞬間が増えています。私は舞台に出演したり、演出したり、フィクションに携わることしかできませんが、著者の小野さんの“ものを言おうとする姿勢”に触発されます」と思いを語った。

出演者には猪股俊明、内田淳子、小林風花、石倉来輝、今榮敬子、新田和也、小林玉季、菅沼翔也、libido:の鈴木正也、鈴木望生、劇団スポーツの竹内蓮、田辺泰信、永井茉梨奈、舟久保汐花、宮下泰幸、八木光太郎、吉田卓央、青年団の和田華子が名を連ねた。

なお11月20日には高校生を対象にしたゲネプロ招待が実施されるほか、24日には作品の感想をZoomで語り合う、予約不要のオンラインミーティングを開催。また本作のアーカイブ映像が後日、有料配信される予定だ。