本作は、2015年に公開された
「バケモノの子」では、“バケモノ”たちが暮らす異世界と東京・渋谷を舞台に、バケモノの熊徹と、あることをきっかけにバケモノの世界に迷い込んだ主人公を中心とした物語が展開。ミュージカル版では特殊メイクやパペットなどを用いて、さまざまな“バケモノ”や異世界が描かれる。
細田は「私たちスタジオ地図のアニメーション映画作品『バケモノの子』が、劇団四季の皆さんによってミュージカル化されることになり、大変光栄に思っています」と喜びを語る。青木は「海外で生まれたミュージカルというジャンルを劇団四季が愛をもって日本で育て、ある時期の四季作品を見て育った私が、この物語を今、世に放つ。生きとし生けるもの、死ぬのが宿命であるならば、『人生は生きるに値する』と思える瞬間とは、次世代にバトンを渡す時だと思うのです。次を育てる世代、次に育つ世代のすべての人々に、この作品が愛されることを願って、四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』を育てていきたいと思います」と意気込みを述べた。
また劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長は「近年、オリジナル作品創作に力を入れている中、今回は国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑みます。四季の創作活動においてひとつの到達点とも言える作品になることでしょう。どうぞご期待ください」とメッセージを送っている。
劇団四季では上演に際し、子役のオーディションを開催。主人公の蓮(九太)と、バケモノ・猪王山の息子である一郎彦、そして二郎丸の少年時代を演じるキャストを募集する。詳細は劇団四季の公式サイトで確認しよう。
なお細田の最新作「竜とそばかすの姫」は7月16日に公開される。これを記念して7月2日から、日本テレビ系「金曜ロードショー」で細田の監督作「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「サマーウォーズ」を3週連続オンエア。「バケモノの子」は7月9日21:00から、本編ノーカットで放送される。
細田守コメント
私たちスタジオ地図のアニメーション映画作品「バケモノの子」が、劇団四季の皆さんによってミュージカル化されることになり、大変光栄に思っています。来年の春から上演されると伺い、どのような作品になるか私も楽しみにしております。ぜひ多くの皆様にご覧いただけますと幸いです。
青木豪コメント
未曾有の危機的状況に毎日ヒリヒリとしながらも、五十代の私は「バケモノの子」という作品に巡り合えたことに奇跡を感じています。この物語には、他人が産んだ子どもを育て、そこに愛を覚え、生き物の宿命として親の世代は先に死ぬ、というテーマがあるからです。
海外で生まれたミュージカルというジャンルを劇団四季が愛をもって日本で育て、ある時期の四季作品を見て育った私が、この物語を今、世に放つ。
生きとし生けるもの、死ぬのが宿命であるならば、「人生は生きるに値する」と思える瞬間とは、次世代にバトンを渡す時だと思うのです。次を育てる世代、次に育つ世代のすべての人々に、この作品が愛されることを願って、四季オリジナルミュージカル「バケモノの子」を育てていきたいと思います。
吉田智誉樹コメント
スタジオ地図作品として大ヒットを記録したというこの超大作の舞台化に挑戦できることを大変光栄に思います。本作が伝えるのは、大切な人と共に強く生きていくことの素晴らしさです。これは、創立以来四季作品に受け継がれる「人生の感動」「生きる喜び」というテーマにも通じると言えます。
今回、脚本・歌詞はこれまでも数々の四季作品にご参加頂いている高橋知伽江さん、演出は「恋におちたシェイクスピア」でご一緒した青木豪さんに再びお願いしました。その他、心強いクリエイターの方々と共に、四季の経験知を結集して創作に励んで参ります。
近年、オリジナル作品創作に力を入れている中、今回は国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑みます。四季の創作活動においてひとつの到達点とも言える作品になることでしょう。どうぞご期待ください。
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