本作は、2019年に上演された「獣の柱」以来となる、イキウメの新作。当初は昨年5月から7月にかけて上演される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期された。延期決定後にワーク・イン・プログレス公演が実施され、作品の創作過程を特設サイトで公開。今年2月には、そこから生まれた「イキウメの金輪町コレクション」が東京で上演された。
「外の道」ではイキウメ主宰の
同級生の寺泊満と山鳥芽衣は偶然同じ町に住んでいることを知り、20数年ぶりの再会を果たす。2人には盛り上がるような思い出もなかったものの、語り合ううちにお互いに奇妙な問題を抱えているとわかる。ある手品師との出会いをきっかけに世界の見え方が変わった寺泊には、妻が別人のように思えていた。「新しい目を手に入れた」と自負する寺泊は、仕事でも逸脱を繰り返すようになる。また芽衣は品名に「無」と書かれた荷物を受け取ったことで、日常が一変。“無”は物理的に芽衣の生活を侵食し、芽衣の過去を改変していく。2人にとっての世界は、秩序を失いつつあり……。
上演時間は約1時間55分。東京公演は6月20日まで行われ、その後、26・27日に大阪・サンケイホールブリーゼ、7月3日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、11日に福岡・北九州芸術劇場 中劇場でも上演される。
イキウメ「外の道」
2021年5月28日(金)~6月20日(日)
東京都 シアタートラム
2021年6月26日(土)・27日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
2021年7月3日(土)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2021年7月11日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場
作・演出:
出演:
関連記事
薙野信喜 @nonchan_hg
イキウメがワーク・イン・プログレス経て立ち上げる新作「外の道」開幕 https://t.co/Ydu3ilX9mE
7月11日 北九州芸術劇場 中劇場