4月6日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕する「斬られの仙太」より、演出を手がける
本作は、新国立劇場が行っているフルオーディション企画の第3弾。今回は幕末から明治にかけての激動を描いた三好十郎「斬られの仙太」を上村の演出で立ち上げる。
開幕に向け、上村は「なかなか上演されることのない作品です。そして、今に響く作りとなっています。幕末の歴史も大変分かりやすく、娯楽の要素が多いです。4時間25分の大作ですが、一幕ごとはそんなに長くないので、気軽な気持ちでご来場ください」とコメント。伊達は「そのまま上演すれば7時間を超える三好十郎の大作『斬られの仙太』。上村さんがそれをフルオーディション企画として実現するため4時間半弱にまとめ、80もの役を16人で演じます。今後この作品が演じられることはなかなかないでしょう。一生に一度の出会い、ぜひ劇場でご覧いただけたら幸いです」と呼びかけた。
なお同劇場の公式YouTubeチャンネルでは、上村と伊達が「斬られの仙太」の舞台となる水戸や筑波を訪ねた動画や、稽古初日の動画を公開中だ。
上村聡史コメント
オーディションを振り返って
俳優の皆さんのほとんどが長大な戯曲を読み込まれていました。そして、時代様式を予習していて、気概を頂きました。
稽古が始まってから気が付いた大変なこと
演出者としては大変な記憶よりも、楽しく稽古させて頂いた記憶が強いです。ただ俳優もスタッフも、シンプルな設えにしている分、所作や和装といった時代観を表現するのに苦心したのではないかと思います。
観客へのメッセージ
なかなか上演されることのない作品です。そして、今に響く作りとなっています。幕末の歴史も大変分かりやすく、娯楽の要素が多いです。4時間25分の大作ですが、一幕ごとはそんなに長くないので、気軽な気持ちでご来場ください。
伊達暁コメント
オーディションを振り返って
事前に覚えたテキストを元に初顔合わせの参加者同士で演じるのはスリルもあり、楽しい体験でした。上村さんの演出も入りまるで稽古さながらで、こうしたオーディションという、作品と俳優、演出家の出会いの機会が、今後もっと増えたらいいなと思います。
稽古が始まってから気が付いた大変なこと
マスクによる酸欠ですね。この一年慣れたと思っていたのですが、やはり殺陣が続いたり長いシーンになると途中でぼーっとなることがよくありました。声もこもるし、相手の表情も見えないし、マスクには悩まされました。
観客へのメッセージ
そのまま上演すれば7時間を超える三好十郎の大作「斬られの仙太」。上村さんがそれをフルオーディション企画として実現するため4時間半弱にまとめ、80もの役を16人で演じます。今後この作品が演じられることはなかなかないでしょう。一生に一度の出会い、ぜひ劇場でご覧いただけたら幸いです
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人を思うちから 其の壱「斬られの仙太」
2021年4月6日(火)~25日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
作:三好十郎
演出:
出演:
※2021年4月24日追記:4月25日の公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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「斬られの仙太」開幕を前に上村聡史&伊達暁が意気込み「一生に一度の出会い」(コメントあり)
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