芸能活動20周年を迎えた
「Piece」は浦井の2ndアルバム。同作にはミュージカル「笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-」より「目を開いて」、「デスノート THE MUSICAL」より「ゲームの始まり」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」より「The Origin Of Love」といったミュージカルナンバーに加え、Kiroro「Best Friend」やCHEMISTRY「PIECES OF A DREAM」などが収録されている。
浦井は「浦井健治のアルバムではありますが、僕としては関わってくれたみんなの作品だという思いが強い」と制作を振り返る。収録は5日間にわたって行われたといい、「5日で11曲録るスケジュールの中、『この曲を録り直したい』と別日にお願いしたり、『1音だけやり直したい』と頼んだり、わがままを言って(笑)。寛大に受け止めてくださりありがたかった」とスタッフたちに感謝した。
内容について浦井は「選曲や曲順も含め、メッセージを込めて1つの作品として仕上げました。タイトルはパズルの“ピース”であり、平和の“ピース”でもある。愛あるアルバムになりました」と話す。記者から「なぜミュージカル『モーツァルト!』の『星から降る金』を加えたのか?」と選曲理由を尋ねられると、浦井は「マネージャーが『歌って!』と」と笑いを誘いつつ、「僕は『モーツァルト!』に出演していませんが、あの作品を観て『星から降る金』のシーンが物語のキモだと感じました。どのように“モーツァルト”が生まれたのか、その答えがあそこにあると思います。今回は歌詞の中に出てくる“王子様”の目線で歌ってみました」と語った。
浦井はアルバムを引っ提げ、4月20日にコンサート「20th Anniversary Concert ~Piece~」を東京・東京国際フォーラムAで行う。これに向けて「昼公演は(ゲストの)井上芳雄さんに甘えきり、夜公演は平方元基とふざけきる! ……というのはジョークですけど(笑)。コンサートを通してお客様の気持ちを明るくできれば、成功だと思います」と意気込んだ。
さらに浦井は、自身にとって歌うことは“つながること”だと述べて、「コロナ禍で観劇に行かないことを選んだお客様がたくさんいらっしゃる。でも僕の歌を聴いて『元気が出た』とか『ありがとう』とか言ってもらえると、やはりエンタテインメントは必要なのだと思いました」と言葉に力を込める。また「以前は自分の中でお芝居と歌は別ものでした。でもStarSの井上芳雄さんと山崎育三郎さん、そして成河さん、岡本健一さんのような方たちとの出会いで“垣根”が壊れた」と述懐し、「民衆のためのエンタメとして、芝居も歌も根底は同じだと思います。歌の素晴らしさを改めて実感したので、声楽をゼロから学ぼうとレッスンを受けていて。そのタイミングでアルバムが出せて、巡り合わせを感じます」と改めてアルバム発売に喜びをにじませた。
浦井は20年のキャリアを振り返って、「以前、池畑慎之介さんが『10年続いたらその仕事は本物』とおっしゃっていた。10年の節目を2回迎えて、見える“景色”が変わった」と話し、「自分1人では何もできないことに気付き、お芝居や歌の奥深さを知る20年でした。今後世の中がどうなるかわかりませんが、次の10年も楽しみです」と感慨深げな表情を見せた。
なお5月には、アルバム発売を記念したオンラインリリースイベントが開催される予定だ。
浦井健治 アルバム「Piece」収録曲
- 「目を開いて」(ミュージカル「笑う男 The Eternal Love ー永遠の愛ー」より)
- 「ゲームの始まり」(ミュージカル「デスノート THE MUSICAL」より)
- 「Stranger」(ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」より)
- 「星から降る金」(ミュージカル「モーツァルト!」より)
- 「六弦の怪物~クロイツェルより~」(アニメ「クラシカロイド」より)
- 「The Origin of Love」(ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」より)
- 「Best Friend」(Kiroro)
- 「PIECES OF A DREAM」(CHEMISTRY)
- 「Keep on Smiling」
- 「シアワセノカタチ」
- 「Piece of Peace」
「20th Anniversary Concert ~Piece~」
2021年4月20日(火)
東京都 東京国際フォーラム ホールA
出演:
ゲスト
14:30開演回:井上芳雄
18:30開演回:平方元基
浦井健治オフィシャルFC @UraiKenji_FC
Web『ステージナタリー』に浦井健治の記事が掲載されています。
https://t.co/97o6UZpN3U