11月6・7日に、東京・東京文化会館で世界初演される東京バレエ団「かぐや姫」の記者会見が、3月8日に東京都内で行われた。
これは、
記者会見には、金森と、東京バレエ団芸術監督の斎藤友佳理が登壇。斎藤は、金森を初めて意識したのは、彼がNoismを立ち上げた時期だと話し、「日本で唯一、そして初の劇場付属の舞踊団ができたのは、なんとすごいことか!と思って感激しました」と語る。さらに「(金森は)演出家としてもいろいろなアイデアがあり、素晴らしい芸術家。その金森さんと作品を作るにあたり思い返してみると、東京バレエ団もアレクセイ・ワルラーモフ振付の『かぐや姫』を上演していた時期がありました。自分にとってワルラーモフはバレエの父のように感じている存在。それから時が巡り、今こうして新たな『かぐや姫』誕生を向かって歩みを進めたことに、何か運命のようなものを感じている」とコメントした。
金森は「かぐや姫」の制作にあたり、「さまざまな関連資料を読んだうえで、自分で台本を書きました。かぐや姫と関わる人間たちが、”私とは誰か”を問うような物語にできれば」と話す。また金森は、本作が全3幕のバレエ作品で、11月に上演されるのは、その1幕に該当すると明かす。振付については「東京バレエ団に振り付ける作品なので、自分の作品の中でも最もクラシカルな、バレエに近いスタイルになるかと。女性のポワントや、男性のダイナミックな動きを生かしたい。自らの芸術性に挑みつつ、バレエに対する最大限のリスペクトを持って創作に臨みます」と意気込みを述べた。
関連記事
ステージナタリー @stage_natalie
【会見レポート】金森穣、東京バレエ団で新作「かぐや姫」を制作「バレエに対する最大限のリスペクトを持って」
https://t.co/fYXzdp2ecb https://t.co/oupyODLFay