2021年版は“新たな旅立ち”、野村萬斎が新演出で届ける「子午線の祀り」詳細解禁

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「子午線の祀り」2021年版の詳細が明らかに。併せて演出・出演の野村萬斎からコメントも到着した。

「子午線の祀り」2017年公演より。(撮影:細野晋司)

「子午線の祀り」2017年公演より。(撮影:細野晋司)

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「子午線の祀り」2017年公演より。(撮影:細野晋司)

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「子午線の祀り」は、「平家物語」を題材とした木下順二の叙事詩劇。2017年には世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演として萬斎の演出で上演され、第25回読売演劇大賞の最優秀作品賞を受賞した。新演出での上演となる今回も演出を萬斎、音楽を武満徹が担う。また、初演で31名だった出演者は17名に再編成され、萬斎、成河河原崎國太郎吉見一豊村田雄浩若村麻由美らがキャスティングされた。

2021年版の公演は2月21日から27日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、3月3・4日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、7・8日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、13・14日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、19日から30日まで東京・世田谷パブリックシアターにて。チケットの一般販売は2月14日にスタートする。

「子午線の祀り」2017年公演より。(撮影:細野晋司)

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萬斎は、「子午線の祀り 2021 with コロナバージョンに向けて」と題されたコメントを発表。萬斎は「この1年間、世界はコロナウイルスという大きな波に揺れている。しかし我々は、足を波に掬われようとも自分の座標軸をもち、すっくと現在この時に立っていなければならない。この『子午線の祀り』も、早くも大きなアップデートを迫られている。戯曲を圧縮し、言霊を磨き、舞台美術を変え、役者の身体性をより強固にアグレッシブにして、演出の濃度を上げる。それは再演という括りでは収まらない、新たな旅立ちである」とメッセージを送っている。

野村萬斎コメント

「子午線の祀り」2017年公演より。(撮影:細野晋司)

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子午線の祀り 2021 with コロナバージョンに向けて

1979年の初演より半世紀を過ぎて尚輝く名作。2017年の新演出では、数々の賞を頂きました。何故この作品がこれまで息長く、また時代に合わせたアップデートに耐えて輝き続けるのか。

それは木下順二が、日本の普遍の名作「平家物語」に、世界の普遍の名作「ギリシャ悲劇」「シェイクスピア」を掛け合わせ、宇宙の目線から見つめるというハイブリッドな戯曲(レクイエム)を書き上げたからに他ならない。数百年、数千年の普遍を掛け合わせれば、それは絶対普遍とも言えるのではないか。後は、現在に生きる我々が、いかにアップデートするかにかかっている。

この1年間、世界はコロナウイルスという大きな波に揺れている。しかし我々は、足を波に掬われようとも自分の座標軸をもち、すっくと現在この時に立っていなければならない。この「子午線の祀り」も、早くも大きなアップデートを迫られている。

戯曲を圧縮し、言霊を磨き、舞台美術を変え、役者の身体性をより強固にアグレッシブにして、演出の濃度を上げる。それは再演という括りでは収まらない、新たな旅立ちである。

コロナ禍だからこそ我々は、現在、何処に、何故に、どのように生きているのか? あなたの目前に漂う「生と死」と、歴史の波に漂う源平壇ノ浦合戦の「生と死」が合致してオーバーラップする時、あなたは自分の存在を宇宙の目線から知り、自らをアップデートするのである。そして「満々とひろがりひろがる現在という時空の海面に、あなたはすっくと立っている。」ことを自覚するのである。

戯曲の主人公の一人である平知盛を演じるのは4度目である。「見るべき程のことは見つ」とまさに世の中を俯瞰して千尋の海に沈む知盛の目線は、時空の闇を超えて今を生きるあなたの目線に、影身として寄り添うのである。

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「子午線の祀り」

2021年2月21日(日)~27日(土)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2021年3月3日(水)・4日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2021年3月7日(日)・8日(月)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2021年3月13日(土)・14日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2021年3月19日(金)~30日(火)
東京都 世田谷パブリックシアター

作:木下順二
演出:野村萬斎
音楽:武満徹

キャスト

新中納言知盛:野村萬斎
九郎判官義経:成河
大臣殿宗盛:河原崎國太郎
梶原平三景時:吉見一豊
阿波民部重能:村田雄浩
影身の内侍:若村麻由美

星智也、月崎晴夫、金子あい、時田光洋、松浦海之介、岩崎正寛、浦野真介、神保良介、武田桂、遠山悠介森永友基

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