ただ今を生きる、踊る「熊谷拓明」カンパニーの新作「舐める、床。」開幕

踊る「熊谷拓明」カンパニーの新作「舐める、床。」が、本日12月10日に東京・あうるすぽっとで開幕する。

熊谷拓明が作・演出・振付を手がけ、出演もする本作には、熊谷のほか、松田尚子、原田茶飯事、岡本優、東出宜子、原佑介、稲葉由佳利、福島玖宇也が出演。開幕に際し、熊谷は「何も皆さまにお返しができない私が、信頼するキャスト、スタッフと共に、ただ今を生きる。そんな作品となりました。劇場でお待ちしております」とコメントしている。

上演時間は約1時間15分で、公演は12月13日まで。12月12日13:30開演回には、コンドルズの近藤良平と熊谷によるアフタートークが開催される。また、本日12月10日19:30開演回のチケットの購入者は、先着25名限定で、初日限定ホワイエプログラム「坂本よまたあの空の下に帰ろう」を観覧可能だ。これは熊谷による1人ダンス劇で、18:00から劇場のホワイエにて約20分間上演される。

なお、踊る「熊谷拓明」カンパニーの公式Twitterでは、東池袋駅からあうるすぽっとへ踊りながら向かう姿を収めた映像が公開されている。併せてチェックしよう。

熊谷拓明コメント

2020年の新作を上演する事がこんない大きな意味をもつとは想像してもいなかったわけですが、冷静に楽しんでいる自分がいます。

常に現在の自分を作品で吐き出してきましたが、今回ほど自分が吐き出した作品に救われた事はない気がします。

私は自分の作品が誰かの為になる。
なんて考えてはいけないと思って来ましたし、今日もその気持ちは変わりません。

しかし、劇場でみなさまのお顔を見ると、その一時だけもしかしたら何かの為になっているのでは……
という、図々しい錯覚に陥るのです。
それもまた、自身のためなのでしょうか……
1つ確実に言えることは、私は本日から劇場にいらしてくださる方々、活動を見守って下さる方々に生かされているのだと言うことです。

何も皆さまにお返しができない私が、信頼するキャスト、スタッフと共に、ただ今を生きる。そんな作品となりました。

劇場でお待ちしております。