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昨年6月に上演された「三谷かぶき『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)』風雲児たち」は、みなもと太郎の歴史ギャグマンガ「風雲児たち」(リイド社)を原作にした新作歌舞伎。
三谷は歌舞伎俳優の魅力について「普通のお芝居ではアドリブを言うのは認めていないが、歌舞伎俳優はお芝居がしっかりしていて、型ができているから、どんなに外れても上手く戻すことができます。なので、僕は歌舞伎に関してはアドリブ解禁したんです」とコメント。さらに「ある日、志村けんさんのギャグのアドリブを出演者みんながするので、おかしいと思ったら、客席で志村さんがご覧になっていたんです」とエピソードを披露した。
幸四郎は、「ロシアに漂流する物語の歌舞伎で、一体どうなるかわからない中、『自分たちは漂流してはいけない。目指すゴールに向かってまっすぐ進んで行くだけ』という思いでやり切った。三谷さんの作品は、いつの間にかお芝居の世界に引き込まれていて、楽しい。絶対にすごいものになるという安心感があり、(自分たちは)皆さんにお見せするのに徹することができました」と三谷への信頼を語る。愛之助も「当て書きされる三谷さんなので、稽古場でも皆とコミュニケーションをとって、目立たない役も膨らんでセリフが増えたり、日々進化していく様子が印象的でした」と稽古を振り返った。
「シネマ歌舞伎/三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」は10月2日から、東京・東劇、東京・新宿ピカデリーほかで全国公開される。
「シネマ歌舞伎/三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」舞台挨拶付き完成披露上映会
2020年9月24日(木)18:30~ ※イベント終了
東京都 丸の内ピカデリー
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