「グッドディスタンス」第三章に、朗読劇・芝居・ミュージカル・LIVE・落語・狂言

「グッドディスタンス ─風吹く街の短篇集─第三章」が、9月23日から27日まで東京・本多劇場にて開催される。

「グッドディスタンス ─風吹く街の短篇集」は、本多劇場グループのオーナー・本多一夫の娘である本多真弓が立ち上げた企画。第3弾となる今回も多彩な演目がラインナップされた。

「LYNX reading」では鈴木勝秀のテキストを、東地宏樹の演出でリーディング上演する。また原田宗典作、大谷亮介演出の劇的人生劇場「彼の人生の場合」と大杉良作・演出の「二宮忠八物語」を2本立てで送る企画や、風間杜夫に加え、柳家喬太郎と柳家花緑が日替わり出演し、落語2題とトークを繰り広げる落語「二人会」もラインナップ。

そのほか、小松台東の新作「グレートコマツブラザーズ」、FUKAIPRODUCE羽衣によるライブ、本間ひとしが1人8役を務める「『君を乗せて』ワンマンショー」、島田歌穂と島健のコンサート、狂言和泉流宗家による「下北沢狂言ライブ」、松本梨香が原作・イラスト・作詞・作曲を手がけた絵本「ゆめらっちょ！」のライブ、矢島弘一プロデュースの東京マハロ「分際」、松本、高取ヒデアキ、大西洋平による配信アニソンコンサートが実施される。なおすべてのプログラムでライブ配信、または収録配信を予定。詳細は公式サイトで確認を。

東地宏樹コメント

「LYNX」は、僕にとって忘れられない作品である。

1998年フランスワールドカップの年に青山円形劇場で、再演され、出演した。

その千秋楽の明け方が決勝だったのだ。

打ち上げの流れで、我が家に集まったのに連日の疲れと飲酒で皆寝てしまった。

スズカツさんは直前に起きてしっかり観たらしい（笑）。

あれから、22年。

「LYNX」をリーディングでやる。

大好きな作品を、あんなに身体を使った作品を動かずにやる。

スズカツさんは快諾してくれ、リーディング用にtextをつくってくれた。

自分の年月に期待はしないが、せめて新鮮に今しかここでしかできない「LYNX」にしたい。

大谷亮介コメント

本多劇場と芝居好きの皆様に捧げます！

大杉良コメント

人は、向かい風に果敢に立ち向かうことで、どこまでも高く登っていける！

コロナ禍で、様々な障害に立ち向かう勇気をもらえるモノと考え、この作品を選びました。

二宮忠八からも、演者からも勇気をもらえます！

柳家喬太郎コメント

コロナコロナで何かと窮屈なご時世に、ようこそお運びくださいました。

制約ばかりの世の中ですが、ほんのひととき、穏やかじゃない浮世を忘れて頂けるよう、のんびり一席申し上げます。

柳家花緑コメント

風間杜夫さんは僕の中ではもう落語家という認識です。

俳優も出来る落語家！と皆さんに認識していただきたい！

一番最初に拝見した「湯屋番」の若旦那に惚れ惚れし、「火焔太鼓」に感心し、「化物使い」で師匠！と呼びたくなりました。

風間杜夫コメント

本多劇場の板に初めて上がったのは今から36年前。

あれからどれだけの作品をここで体験しただろう。

「ひとり芝居五部作」5時間15分も本多だからやり遂げられた。

この試練の状況下で、敬愛するお二人と共に、今、本多劇場に上がれることが、何より嬉しい。

FUKAIPRODUCE羽衣コメント

今できることを模索しながら、楽しんでいただけるよう、FUKAIPRODUCE羽衣の作品・音楽を心を込めてお届けします。

本間ひとしコメント

嬉しかった……「舞台に立てる」

足踏みしながらきっかけを求めていた時、強く背中を押してくれたのは、本多劇場さんでした。

厳しい状況下、諦めず前へ進む力、勇気、やり続ける事を学びました。

皆様に感謝し、全力でこの舞台に挑みます。

和泉元彌コメント

本多さん！ 誘ってくれてありがとうございます!!

日本の芸能の原点といわれる狂言が参加する事に大きな意義を感じています！

演劇の聖地・下北沢本多劇場で狂言!! ワクワクしませんか？

600年生き抜いてきた芸能の力強さを感じていただきたいです!!

松本哲也コメント

第一章に引き続き参加させて頂きます。

また新作を発表出来てうれしい。

ありがとうございます。

今回は素敵な客演陣をお迎えし、グッドディスタンス。

よろしくお願いします。

東京マハロ コメント

コロナの影響で文化や芸術に触れる機会が減っている中、この企画に参加出来る事、ましてや本多劇場での上演、感謝の気持ちしかありません。

楽しみだったはずの場所が、不安な場所なんかにさせたくないです。

安心して観て頂く環境を徹底して創り、演劇の力で少しでも元気になってもらえたら嬉しいです。

※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。