9月17・18日に東京・帝国劇場で開催されるトークショー「My Story -素敵な仲間たち-」に出演する
「My Story -素敵な仲間たち-」は、“ミュージカルの帝王”こと
保坂は今回のトークショー出演について「何が起きるのかわからない部分があるので、怖いですけど楽しみです」と告白。MCを据えない形での開催について、山口に信頼を寄せながらも、台本・稽古なしで臨む帝国劇場のステージに少し緊張の色を見せる。12月に東京・シアタークリエで山口・浦井と共に挑む「オトコ・フタリ」の話題はもちろん、フリートークであることに対しては「そこで起こることを楽しんでいただければ」と微笑んだ。
2009年、自身の帝国劇場初主演となるミュージカル「パイレート・クイーン」をはじめ、共演を重ねている山口について保坂は「最近、お稽古場に入られる山口さんに『ちゃんと自分のやれることは全部やってきた』という雰囲気を感じるんです」とぽつり。「昔から自分に対して厳しく在られる方でしたが、あれほどのキャリアを持つ山口さんが『稽古場で時間をかけさせないように』とご準備されている姿を見ると、ハッとします。これはやらねば!という気持ちになる。でもそれはあえてのことなのか……お聞きしたいですね(笑)」とトークへの意気込みを見せた。一方、浦井についてはミュージカル「ブロードウェイと銃弾」での共演を振り返り、「“明るくて自由人”のイメージ(笑)。大変なことをされているのに悲壮感がなくて、爽やかなんですよね。そこが魅力だなと思いました」と語る。また「私と山口さんとは世代が違うので、浦井さんから見る山口さんはどうであるか、浦井さんに見えているミュージカル界の景色などをお聞きしたいなと思っています」と目を輝かせる。
また、保坂は若い世代のミュージカル俳優の多様さや活躍する場の多さに触れ、「舞台だけでなく映像に出演したり、配信やSNSで自ら発信したり、求められることがさまざま。それらに対応しなければならないのは大変そうだなと思うと同時に、すごいなと感じます」と心を動かされた様子。新型コロナウイルスの影響で上演形態や演出に制約を課せられる現状について「これまで舞台を多くやらせていただいた身としては(このような状況を)しょうがないかなと受け入れられる部分もありますけど、今、これからの人たちは何か方法を見つけてやっていかなければならない。そういう中で、迷う人や苦しんでいる人もいるんじゃないかなって」と一言一言、丁寧に述べた。山口・浦井・保坂がそろう今回のトークショーでは、悩める若い世代にとって宝物になるような言葉も聞けそうだ。
今回、全公演の模様がStreaming+でライブ配信される。保坂は配信について、劇場に来られずとも観ることができること、普段観ない種類の舞台に手を伸ばせること、“広がり”が魅力だとしたうえで、「劇場ならではの空気感というのはあって、振動で感じる音や声、演じている俳優たちと物語の旅路を共有することなどは、その空間でしか味わえない」と生の観劇の良さも熱っぽく続けた。ちなみに保坂は、舞台の配信はあまり観ていないそうで、その理由を「舞台上で演じるときに(配信での映り方を)意識してしまうから」だと言う。
最後に保坂は「こういう状況だからこそ帝国劇場で実現するトークショー、ライブ配信。でも今できるのはこういったことなんです」と力強く語り、「人が集まるところにコミュニティがあり、文化が生まれる。それは永遠になくならないものですが、心が癒やされたり元気になれる方法を断たれてしまったときに、負けないで生きるには、何か新しい手段を見つけなければならない。こうやってみんなで知恵を出してやっていくことに、今まで知らなかった世界が広がるかもしれないので、お客様もぜひ、一緒にトライしていただければと思います」と呼びかけ、和やかな雰囲気で場を締めくくった。
「My Story -素敵な仲間たち-」のチケット一般前売は、明日9月12日10:00にスタート。
「My Story -素敵な仲間たち-」
2020年9月17日(木)・18日(金)
東京都 帝国劇場
構成・演出:山田和也
出演:
ゲスト
9月17日13:00開演回:
9月17日17:00開演回:加藤和樹、平方元基
9月18日13:00開演回 / 17:00開演回:中川晃教
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gonaka @gonaka555
保坂知寿が帝劇トークショーへ意欲、山口祐一郎のある様子に「あえてなのか聞きたい」 https://t.co/IPHJmc02es