「天使にラブ・ソングを」開幕、森公美子が朝夏まなとを絶賛「まぁ様!」

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本日11月15日に、東京・東急シアターオーブでミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」が開幕する。これに先駆け昨日14日、囲み取材と公開ゲネプロが行われた。

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)

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「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」は、映画「天使にラブ・ソングを…」に主演したウーピー・ゴールドバーグがプロデュースしたミュージカル。日本では2014年、2016年に山田和也の演出で上演され、再々演となる今回も山田が演出を手がける。主人公のデロリス役には森公美子朝夏まなとが名を連ね、昨日のゲネプロには森が参加した。

破天荒な黒人クラブ歌手デロリスは、殺人事件を目撃したことでギャングに命を狙われることに。デロリスは警察の指示でカトリック修道院に匿われるが、天真爛漫な彼女は規律厳しい修道女から煙たがられてしまう。しかしある日、聖歌隊の歌があまりに下手なのを聞いたデロリスは、修道女たちを特訓することになり……。

開演すると指揮者の手拍子に続いてデロリスらが姿を現し、場内は一気に盛り上がる。舞台にはスプレーで落書きされたレンガの壁や、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」を思わせる振付など、1970年代のアメリカをイメージしたモチーフが数多く登場。また教会を表す荘厳な舞台装置やステンドグラスを模した美術が、ステージに華を添えた。

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)

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劇中では、デロリスと修道女たちが一緒に歌うことで心を通わせていく様子が生き生きと描かれる。デロリスが聖歌隊を特訓するシーンのナンバー「Raise Your Voice」では、恐る恐る声を出していた20名ほどのシスターたちが、デロリスの「ハモって!」「ここでハレルヤ!」という声に導かれながらパワフルにハーモニーを響かせ、会場から大きな拍手を浴びた。

森は会場全体を包み込むような歌声でデロリスの溢れるエネルギーを表すと共に、登場人物たちと表情豊かに軽妙なやりとりを繰り広げ、彼女の奔放で明るい人柄を表現した。デロリスの愛人でギャングのカーティスを今回から演じる今拓哉は、緩急の付いた演技で冷酷ながらどこか憎めないキャラクターを立ち上げる。また同じく初参加でシスター・メアリー・ロバート役の屋比久知奈が響かせる、突き抜けるような歌声にもぜひ期待しよう。

左から森公美子、朝夏まなと。

左から森公美子、朝夏まなと。[拡大]

囲み取材にはデロリス役の森と朝夏まなとが、公式グッズのペンライトを持って登場。2014年の初演から本作に出演している森は、ラグビーのワールドカップの応援に熱中していたことに触れながら「ワールドカップも盛り上がりましたし、この作品も渋谷の地で成功したらいいなと思っています!(笑)」と期待を寄せる。初参加の朝夏は「お稽古に少し遅れて参加したので不安もありましたが、大先輩の森さんがいろいろと教えてくださいました」「キャストもスタッフも皆さん仲よしでとても盛り上がっています。早く舞台を観てほしい」とメッセージを送る。

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)[拡大]

朝夏まなと(右)のキレのある動きをマネしてみせる森公美子(左)。

朝夏まなと(右)のキレのある動きをマネしてみせる森公美子(左)。[拡大]

ダンスや歌の多い本作に苦労したと言う朝夏が「ようやく作品の楽しさがわかるようになり、(物語の)パワーを実感しながら演じられるようになりました」と話すと、森は「いや、完璧ですよ!?」と朝夏を称賛。さらに森が「手足の長い方が踊ると『これが本当に同じ振付?』って思うくらい違う」「『まぁ様、カッコいい!』って言いたいくらい。私が一番のファンです!(笑)」と視線を送ると、朝夏は「すごくハードル上げるじゃないですか……!?」と答えて記者たちの笑いを誘った。

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)

ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」より。(写真提供:東宝演劇部)[拡大]

さまざまなジャンルの音楽が劇中に登場することについて、朝夏が「ゴスペルなどを本格的にやったことがなく、難しかった」と明かすと、森は「アフタービートの曲やモータウン系のナンバーもあるし、それでいて宗教音楽のような曲もある。(本作の音楽を手がけた)アラン・メンケンさんって本当にすごいですよね」とうなずいた。

最後に朝夏が「お客様がいらっしゃることで完成する作品だと思いますので、ぜひいらしてください」、森が「ぜひこの舞台を心の栄養にしてください。来ていただければ、絶対に損はさせません!」と観客にメッセージを送り、取材は終了。森はにこやかに笑い、朝夏はペンライトを「色が変わりまーす!」と報道陣にアピールしながら、会見場をあとにした。

上演時間は休憩25分を含む約3時間を予定。東京公演は12月8日まで行われ、その後、富山、静岡、大阪、愛知、福岡、長野で上演される。

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ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」

2019年11月15日(金)~12月8日(日)
東京都 東急シアターオーブ

2019年12月14日(土)・15日(日)
富山県 オーバード・ホール

2019年12月21日(土)・22日
静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート)

2020年1月2日(木)~6日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2020年1月9日(木)・10日(金)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2020年1月23日(木)~27日(月)
福岡県 博多座

2020年2月1日(土)・2日(日)
長野県 まつもと市民芸術館

脚本:チェリ・シュタインケルナー&ビル・シュタインケルナー
音楽:アラン・メンケン
歌詞:グレン・スレイター
演出:山田和也
出演:森公美子(Wキャスト)、朝夏まなと(Wキャスト) / 石井一孝大澄賢也(Wキャスト)、今拓哉(Wキャスト) / 春風ひとみ未来優希屋比久知奈 / 泉見洋平KENTARO林翔太(ジャニーズJr.) / 小野武彦 / 鳳蘭 ほか

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