東京二期会、2020/21シーズンラインアップと新ロゴを発表

東京二期会2020/21シーズンラインアップ記者発表会が、5月30日に東京・東京文化会館にて行われた。会見には東京二期会の韮澤弘志理事長のほか、バリトン歌手の黒田博、ソプラノ歌手の森谷真理、東京二期会の山口毅常務理事兼事務局長が登壇した。

韮澤理事長はステートメントの中で「このたび、年号が令和に改まり、今年から来年にかけて、日本では大規模で国際的なスポーツの祭典が開催されます。時代が大きく進もうとする中で、私ども東京二期会も、絶えず変化するニーズに応え続けていかなくてはなりません」と語り、さらに「私ども東京二期会は伝統的に『アンサンブル』を大切にしてまいりました」「互いの声の違いを認め、個性を尊重しあいながら、協力、協調し、1つの音を作り上げていくというアンサンブルの姿勢そのものは、今後ますますグローバル化していく世界において、異文化を認めあい、致命的な衝突を回避し、平和を構築していこうとする人々の指針にもなるのではないか、私どもはそのように考えます」と思いを述べた。

会見では2020/21シーズンのラインアップが発表された。2020年は2月にジャコモ・サグリパンティ指揮・原田諒演出のオペラ「椿姫」、4月に準・メルクル指揮のオペラ「サムソンとデリラ」、7月にマキシム・パスカル指揮・カロリーネ・グルーバー演出のオペラ「ルル」、9月にダン・エッティンガー指揮・深作健太演出のオペラ「フィデリオ」、11月には沖澤のどか指揮、眞鍋卓嗣演出のオペレッタ「メリー・ウィドー」が並ぶ。21年は2月にアクセル・コーバー指揮・キース・ウォーナー演出の「タンホイザー」、5月に鈴木秀美指揮のヘンデル・オペラ作品、7月にベルトラン・ド・ビリー指揮、ロラン・ペリー演出のオペラ「ファルスタッフ」がラインナップされた。また「二期会シーズン・オープニング・コンサート」として19年9月1日に神奈川・横浜みなとみらいホールにて森内剛指揮「新教徒」が演奏会形式で上演される。

さらに東京二期会の新ロゴを発表。二期会の「二」をモチーフにした新ロゴは、二期会会員から公募で集められた案より決定された。