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大阪の新劇場オープニング公演「KEREN」に西川きよし・ヘレン夫妻らが興奮

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COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール オープニング公演「KEREN」より。

COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール オープニング公演「KEREN」より。

大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールのオープニング公演「KEREN」のGrand Premier公演が、本日2月24日に同劇場で行われた。

“日本総狂宴ステージ”と銘打たれた「KEREN」は、脚本・演出を高平哲郎、振付をバーヨーク・リー、タップダンスの振付をHIDEBOH、殺陣を島口哲朗が手がける“ノンバーバル・ノンストップショー”。クールジャパンをテーマとした本作では、侍や忍者といった日本特有の要素をモチーフに、ダンス、殺陣、日本舞踊などの手法と、カナダのマルチメディアスタジオ・Moment Factoryによるプロジェクションマッピングが融合したオリジナルレビューが繰り広げられる。

開場中、舞台全体には、色とりどりの電光掲示板が並んだ大阪の繁華街が映し出されている。幕が開くと、女性ダンサーたちが華やかな日本舞踊を披露し、さらには着物を脱ぎ捨て激しく踊ってみせ、観客を「KEREN」の世界へと引き込んだ。

劇中では、和太鼓の音に合わせた躍動感のあるダンスや、殺陣とタップダンスが融合したパフォーマンス、たくさんの妖怪が出現するおどろおどろしい場面のほか、満員電車といった、現代の日本を表現するコミカルなシーンが展開。さらに水芸や影絵、屋台崩し、宙乗り、連獅子など、いくつかのセクションに分かれたパフォーマンスがスピーディに繰り広げられていく。

終演後には、本日のGrand Premier公演を観劇した西川きよし、西川ヘレン、シルクハイヒールアインシュタイン見取り図トット末成由美未知やすえ月亭八光が取材に応じた。ヘレンが「『KEREN』を観せてもらったんですけど、どっちが“ケレン”でどっちが“ヘレン”かわからなくなります」と記者の笑いを誘うと、きよしは「俺より面白いこと言うたらアカンやろ!(笑)」と笑顔でツッコむ。また、「何が起こるかわからないショーなので、視野を広げて観てください!」と観客に呼びかけるヘレンに対し、きよしは「視野(の広さ)は任しといて!」と目を大きく見開いてアピールしつつ、「うちも大家族ですが、今度は孫も連れて来たいと思います」とコメントした。

ハイヒールのリンゴは「1時間弱で日本のことがわかる作品。映像がリアルで、現実との違いがわからなくなりました!」と興奮気味の様子。一方のモモコは「吉本にしては映像にお金かけてるよね(笑)。素晴らしかったです!」と切り込む。「ちょっと“お色気”なシーンもあってよかった」と話すシルクは、「日本の芸能のいいとこ取りなので、『KEREN』をきっかけにして、歌舞伎や日本舞踊に興味を持っていただきたいです」と作品の魅力に触れた。

アインシュタインの稲田直樹は「豪華絢爛な映像とキレのあるダンス、究極のエンタテインメントを観たなという感じで、どのシーンも見どころがあるので、目が2つでは足りないです」と真摯に述べると、相方の河井ゆずるは「台本かなんか丸暗記してきた?」とツッコみ、会場を笑いで包む。

トットの桑原雅人が「日本を詰め込んだ作品でした。やっぱり女子高生が制服で活躍するっていうのは、日本のポップカルチャーの代表ですよね」と作中のワンシーンに触れると、多田智佑は「ごもっともなこと言うてるようやけど、ちょっと(コメントが)薄いねんな」とツッコみ、「お侍さんが斬り合うシーンで、斬ったら血が障子に飛んでいく映像の演出とか、細かいなと思いました」と細かく作り込まれた本作を振り返った。

そして見取り図の盛山晋太郎は「ギャンブルが好きなので、でっかいパチンコ台の中にいるようなシーンで、手に汗握ってました」と個人的な見どころに触れ、リリーは「僕らも単独ライブをさせてもらうんですが、内容がもろかぶりで……!」と発言すると、盛山は「うそつけ! あんなグラフィック使ったことないやろ!」と瞬時に指摘し、報道陣を笑わせる。

未知は「宙乗りがすごかった。吉本新喜劇では、Mr.オクレ兄さんが宙吊りにされたりしますが、えらい違いやなと(笑)」と笑う。末成は「私事ですが、3月末にディナーショーをやらせていただくので、今、ダンスの稽古をしてまして、(「KEREN」の出演者は)ダンスのキレが私とえらい違いやと思いました(笑)」と「KEREN」のダンサーを称賛した。

妻と2人の娘と共に登壇した八光は「映像の臨場感がとにかくすごい!」と述べ、「過去と現代を行ったり来たりしながら、日本の文化を紹介してくれる。セリフがないので外国の方でもしっかり楽しめるものになっております!」と強調する。

さらにこのあと、脚本・演出の高平、映像を担当したMoment Factory、演劇ジャーナリストの影山雄成氏が取材に応じた。高平は「半年間、稽古をやってきました。『よかった』の一言に尽きます」と安堵の表情を浮かべ、Moment Factoryのマリアノ・レオッタは「これまでの数カ月間の努力が報われた、特別な1日となりました」と笑顔を見せる。影山氏は「お客様が劇場に入った瞬間に『めっちゃすごい!』と、おっしゃっていました。海外の方だけでなく、日本の方々にも観ていただきたい。“クールジャパン”は日本にも向けた言葉なんじゃないかと強く思いました」と結んだ。「KEREN」のロングラン公演は明日2月25日にスタート。上演時間は約1時間10分となっている。

なおステージナタリーでは「KEREN」の特集を展開中。バーヨーク・リーと、HIDEBOHの対談に加え、稽古場密着レポートや高平、Moment Factoryからのメッセージを掲載している。

COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール オープニング公演「KEREN」

2019年2月25日(月)~
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

脚本・演出:高平哲郎
振付:バーヨーク・リー
タップ振付:HIDEBOH
殺陣:島口哲朗
音楽:仙波清彦、久米大作
ステージング・演出助手:室町あかね
宣伝美術:横尾忠則

※高平哲郎の「高」は、はしごだかが正式表記。

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