平成最後の「新春浅草歌舞伎」開幕、尾上松也「最高の形で締めくくりたい」

「新春浅草歌舞伎」が本日1月2日に東京・浅草公会堂で開幕。初日に先駆け、本日同所にて鏡開きが行われた。

鏡開きには、出演者の尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助、中村鶴松、中村梅丸、中村歌女之丞、大谷桂三、中村錦之助に加え、松竹株式会社副社長 / 演劇本部長の安孫子正氏、台東区長の服部征夫氏が登壇。中心メンバーとして、近年の「新春浅草歌舞伎」を率いている松也は「今年の『新春浅草歌舞伎』は平成最後の浅草歌舞伎と銘打ちまして、また私どもに任せていただいて5年目ということで、大変節目に感じております」と感慨深げに語ると共に、「教えてくださった先輩方のためにも、何よりお客様のためにも全力で、この平成最後の『新春浅草歌舞伎』を最高の形で締めくくりたいと思っております」と決意を述べた。

「新春浅草歌舞伎」は、若手歌舞伎俳優の登竜門として知られる人気興行。第1部では「戻駕色相肩」「源平布引滝 義賢最期」「芋掘長者」が上演され、第2部では「寿曽我対面」「番町皿屋敷」「乗合船惠方萬歳」が披露される。また毎年恒例となっている「お年玉＜年始ご挨拶＞」も実施。公演は本日1月2日から26日まで。

尾上松也コメント

今年の「新春浅草歌舞伎」は平成最後の浅草歌舞伎と銘打ちまして、また私どもに任せていただいて五年目ということで、大変節目に感じております。これまで以上に出演者一同一致団結をしまして、今年の公演は取り組んできたつもりでございます。教えてくださった先輩方のためにも、何よりお客様のためにも全力で、この平成最後の「新春浅草歌舞伎」を最高の形で締めくくりたいと思っております。

中村歌昇コメント

今年一年が浅草から始まることにも嬉しく思っておりますし、良い一年にしたいと思っております。私事ですが、年末に第二子が誕生し、父親として誇りに思ってもらえるような俳優になりたいと思っております。

坂東巳之助コメント

皆さんが仰っているように平成最後なわけですが、今回のポスターやチラシなどにも“平成最後の幕が上がる”と記載されておりますが、定式幕をご覧いただけばわかるように上がりません。“平成最後の幕が開く”ということで「新春浅草歌舞伎」を盛り上げていきたいと思っております。

坂東新悟コメント

第1部では激しい立回りもございますので、一人も欠くことのないようにスタッフ総出で一丸となって行うのが今年最大のテーマかと思いますので、一生懸命勤めたいと思います。

中村種之助コメント

平成最後の浅草歌舞伎、今日より明日の精神で、毎日が初日のつもりで千穐楽まで勤めたいと思っております。

中村隼人コメント

浅草歌舞伎には八回目の出演となります。平成最後の浅草歌舞伎ということで、寂しい気もいたしますが、良い形で締めくくれるように、汗を流しながら一生懸命勤めてまいりますので、ぜひ劇場に足をお運びください。

中村橋之助コメント

浅草には三年ぶり、橋之助としては初めて出演させていただきますが、こうしてお兄さん方とご一緒に出演させていただけることを大変光栄に思っております。一生懸命、全力で勤めてまいります。

中村鶴松コメント

浅草歌舞伎は三年ぶりでございます。諸先輩方と共に出させていただけること大変嬉しく思っておりますし、新春を浅草で迎えられますことも大変ありがたく思っております。一生懸命頑張ります。

中村梅丸コメント

この「新春浅草歌舞伎」に七年連続で出演させていただきます。今年は初めて四役という大役を勤めさせていただくことに大変緊張しておりますが、緊張感がひしひし感じられることを楽しみながら勤めてまいりますので、千穐楽までよろしくお願いいたします。

中村歌女之丞コメント

錦之助さん、桂三さん、そして若い方達と一緒に舞台を勤めてまいりたいと思っております。どうぞご支援の程、よろしくお願いいたします。

大谷桂三コメント

早起きが苦手な私でございますが、開演前からお待ちくださっているということで起きてまいりました。皆様既にこの中のどなたかのファンでいらっしゃると思いますが、ぜひ熱狂的なファンになって、その人が出演している公演一ヶ月の間に何度も足を運んでください。

中村錦之助コメント

私は今年年男でございます。若手に混じって頑張ってまいります。まだチケットの方がございますので、ご友人やお知り合いの方などに拡散していただきまして、毎日満員御礼となりますようによろしくお願いいたします。