「新春浅草歌舞伎」 PR

「新春浅草歌舞伎」特集|花形7人が見どころ解説!ビジュアル撮影の密着レポートも

2019年1月、平成最後の「新春浅草歌舞伎」の幕が上がる。

本特集では、今回の出演者である尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助の7人が若年層でも楽しめる「新春浅草歌舞伎」の魅力を解説。また、10月下旬に行われたビジュアル撮影の密着レポートも。なおこのコーナーには、SNSで人気の“松竹新入社員”ちょろ松も“ちょろっと”登場する。特集の結びでは、7人が知る浅草のディープスポットをはじめ、浅草と自身に関するエピソードを紹介。あなたもぜひ新春の浅草に出かけてみては?

文 / 熊井玲(P1) [座談会]取材・文 / 川添史子(P1~2)
[ビジュアル撮影]取材・文 / 興野汐里(P3) 撮影 / 川野結李歌

「新春浅草歌舞伎」とは?

「新春浅草歌舞伎」ビジュアル

“若手歌舞伎俳優の登竜門”として、毎年1月に開催され、39年の歴史を持つ「新春浅草歌舞伎」。次代を担う花形俳優たちが古典から新作まで多彩な演目で主要な役を勤めるほか、開幕に先立ち出演俳優たちが日替わりでトークを繰り広げる「お年玉<年始ご挨拶>」など、歌舞伎を身近に感じられる公演として好評を博している。過去には市川猿之助、片岡愛之助、中村獅童、中村勘九郎、中村七之助など、今や大劇場で活躍する面々も切磋琢磨した「新春浅草歌舞伎」に、2019年は尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助と二十代から三十代前半の若い俳優たちが集結する。松也が軸となる「新春浅草歌舞伎」は今回で5年目。今まさに勢いに乗る彼らを新年早々一度に観ることができるなんて、“こいつは春から縁起がいい”!

2019年の「新春浅草歌舞伎」の演目は?

19年の「新春浅草歌舞伎」は11:00開演の第1部で「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」「源平布引滝 義賢最期(よしかたさいご)」「芋掘長者(いもほりちょうじゃ)」、15:00開演の第2部で「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」「番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)」「乗合船惠方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)」が上演される。

「戻駕色相肩」は浄瑠璃節の一派である常磐津の舞踊。京都・紫野に、浪花の次郎作と吾妻の与四郎が駕籠を担いでやって来る。やがて2人はお国自慢を始め……。最後は次郎作が石川五右衛門、与四郎が真柴久吉だったことが明らかに。「義賢最期」は義太夫狂言の名作。平家全盛の時代に兄・源義朝が敗死し、病で引きこもっていた木曽義賢のもとへ、平清盛の使者が白旗詮議に現れ……。「身替座禅」「棒しばり」の作者として知られる岡村柿紅の舞踊劇「芋掘長者」は、05年に坂東三津五郎が新たに振りを付けて45年ぶりに復活させた演目。舞ができない藤五郎の代わりに、舞上手の治六郎は面を着けて、緑御前の婿選びの舞の会に登場する。

曽我兄弟を巡る物語「寿曽我対面」は、様式美を重んじた演出が見どころの人気作。父を討った敵・工藤祐経の館に兄弟は乗り込むが……。岡本綺堂の新歌舞伎「番町皿屋敷」は、皿屋敷伝説を踏まえつつも、近代の恋愛物語として新たに編まれた作品。旗本・青山播磨の縁談の噂を聞いた腰元のお菊は、播磨の本心を探るため家宝の皿をわざと割ってしまう。そして最後の「乗合船惠方萬歳」は慶事に披露される三河萬歳を取り入れたご祝儀舞踊。新年を迎えた隅田川のほとりに渡し船がやって来て、萬歳と才造を軸にさまざまな踊りが披露される。

松也×歌昇×巳之助×新悟×種之助×隼人×橋之助|7人の花形が語る、平成最後の「新春浅草歌舞伎」

新年、浮き浮きとした浅草寺の賑わいを通り抜け、急ぎ足で浅草公会堂へ。すっかり高揚した気持ちで客席に座れば、晴れ舞台で競うように咲き誇る凛々しい花形俳優たち──。浅草の風物詩「新春浅草歌舞伎」は、清々しく溌剌とした芝居の喜びを与えてくれる特別な公演だ。現在活躍する若手歌舞伎俳優は層が厚く、その個性も百花繚乱。尾上松也を中心に若いメンバーへ代替わりした「新春浅草歌舞伎」は、そんな将来が楽しみな彼らの“現在形”を感じることができる、花形ファンにとっては必見の公演だろう。2019年「新春浅草歌舞伎」の豪華出演者陣が、その楽しみ方や意気込み、仲間への思いを教えてくれた。

前列左から坂東巳之助、尾上松也、中村歌昇。後列左から中村橋之助、中村種之助、坂東新悟、中村隼人。

平成最後の「新春浅草歌舞伎」に滑り込んで!

──ナタリー読者には「まだ歌舞伎を観に行ったことがない」という方も多くいらっしゃると思いますので、まずは「新春浅草歌舞伎」の楽しさを皆さんで教えてくださいますか?

尾上松也 「新春浅草歌舞伎」こそ、まだ歌舞伎を観たことがない若い方にもオススメしたい公演ですね。ちょっと敷居の高いイメージの歌舞伎も、年齢が近い役者が演じていれば親近感を持っていただけると思いますから。開幕前に「お年玉<年始ご挨拶>」という出演者による解説もあり、初心者の方でも見やすいと思います。入り口としては最高だと思いますよ!

中村種之助 今回は特に、歌舞伎のいろいろな魅力、楽しさを感じていただける演目がそろっていますしね。

坂東新悟 確かに、迫力ある立ち廻りが楽しめる義太夫狂言あり、華やかな舞踊やコミカルな舞踊あり……。

中村隼人 近代の作品である「新歌舞伎」、様式美にあふれた古典もあります。今回は新しいグッズ販売もありますし、メンバーが企画に関わったお弁当も販売予定。毎年ご来場くださっている方にとっても、新しい楽しみをご用意できると思います。

松也 今回は第2部の最後に花形全員がそろう演目もあるので、例年に増して一体感が高まる予感がしています。

中村歌昇 そう、全員で華やかにお客様を送り出しますので、終演後は盛り上がった気持ちそのまま、おいしいお店がたくさんある浅草へお出かけください。

中村橋之助 ぜひ歌舞伎と一緒に、新春で賑わう街ごと楽しんでいただきたいですね!

坂東巳之助 そして平成最後の正月ですので、まだ「新春浅草歌舞伎」をご覧になったことがない方は、ぜひ平成のうちに滑り込んでください(笑)。

種之助 あ、そうか。平成最後のお正月なんですね。

松也 僕だけ昭和生まれ(笑)。……あれ、新悟くんも昭和じゃなかった?

新悟 どうしてですか!? 急におじいちゃん扱いしないでください、僕も平成生まれです!

一同 (笑)。

松也 (笑)。ステージナタリーをご覧の皆さまにおかれましては、2019年を皮切りに浅草の歌舞伎をご贔屓にしていただいて、毎年の恒例行事にしていただければと思います!