KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」が、4・5月に神奈川、広島、兵庫で上演される。
1891年にフランク・ヴェデキントが発表した「春のめざめ」は、思春期を迎えた少年少女の性や苦悩を描き出す戯曲。2006年にブロードウェイでロックミュージカル版が誕生し、昨年17年にはKAAT神奈川芸術劇場プロデュースにより
白井版の再演となる今回は、主人公のメルヒオール役を
再演に臨む白井は「凛とした居住まいの中に信念を感じさせる伊藤健太郎さんと、優しさの中に芯の強さが溢れ出る岡本夏美さんの二人がメルヒオールとヴェントラを演じることで、初演時モーリッツ役で好演した栗原類君との間にどのような関係が生まれるか楽しみにしています。再演とはいえ、改めて新作を作る思いで若い俳優のみなさんと創作していけたらと思っています」と思いを述べ、伊藤は「今回は再演なので前回とは違った新しい『春のめざめ』を、白井さん、そして他のキャストの皆さんと創り上げたいと思います! ぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです!」とメッセージを送っている。
「春のめざめ」の公演は4月13日から29日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ、5月6日に広島・東広島芸術文化ホール くらら 大ホール、5月11・12日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて。チケットの一般販売は2月10日にスタートする。
白井晃コメント
この作品が新しいキャストを迎え再演できることを嬉しく思っています。約130年前に書かれた作品が、今なお社会の軋歴の中で苦悩する若者たちの姿と重なることを感じ、改めてヴェデキントの視線の深さに驚かされました。
若い俳優と向き合うことは、自分自身の演劇への姿勢を問われることでもあります。凛とした居住まいの中に信念を感じさせる伊藤健太郎さんと、優しさの中に芯の強さが溢れ出る岡本夏美さんの二人がメルヒオールとヴェントラを演じることで、初演時モーリッツ役で好演した栗原類君との間にどのような関係が生まれるか楽しみにしています。再演とはいえ、改めて新作を作る思いで若い俳優のみなさんと創作していけたらと思っています。
伊藤健太郎コメント
今回、「春のめざめ」に参加させていただきます伊藤健太郎です。白井さんとは今回初めてご一緒させて頂くのですが、役者の先輩方から白井作品に参加したいという話をたくさん耳にしてきたので、ご一緒させて頂けてとても光栄です。先日、白井さん演出の舞台「バリーターク」を観劇させていただいて、白井さんの創り上げた世界にグッと引き込まれてゾクゾクしました。今回は再演なので前回とは違った新しい「春のめざめ」を、白井さん、そして他のキャストの皆さんと創り上げたいと思います! ぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです!
岡本夏美コメント
昨年「春のめざめ」を観劇した際、作品のメッセージとエネルギーに圧倒され、客席で体が痺れた感覚を今でも覚えています。「この作品に携わりたかった。」それがこの作品を観終わったときの想いでした。
ヴェントラ役に決まったときは素直に嬉しかったです。今回、私は初めて白井さんと一対一でお話しして、台本の一部分を演じるというオーディション形式のところからスタートさせて頂きました。作品に対する思いを溢れさせて挑んだので、白井さんに少しでも思いが届いたという事が光栄でした。それからは、ヴェントラとして早くお芝居がしたくて堪らない日々です。
これから稽古本番と続きますが、全身全霊この作品に寄り添って体当たりしていきたいと思います。
栗原類コメント
このたび再び「春のめざめ」が上演される事になりました。この作品を再び皆さまに見ていただけるチャンスが来たことを嬉しく思います。再演ではありますが、スタッフ、キャストが一人でも変われば、それは新作だと僕は感じています。このカンパニーで、この戯曲を作り上げる作業をとても楽しみにしています。初演を観た皆さまも、是非また違った「春のめざめ」を体感しに来てください。お待ちしております。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」
2019年4月13日(土)~29日(月・祝)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2019年5月6日(月・振休)
広島県 東広島芸術文化ホール くらら 大ホール
2019年5月11日(土)・12日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
作:フランク・ヴェデキント
翻訳:酒寄進一
構成・演出:
音楽:
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