宝塚歌劇花組「ミュージカル『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』」「ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』」の東京公演が本日9月7日に東京・東京宝塚劇場で開幕。これに先駆け、通し舞台稽古と囲み取材が行われた。
作・演出を
数多くのキリシタンが隠れ住む九州・天草の地に、ある日1人の男が流れ着いた。キリシタン大名・小西行長の遺臣に拾われ、天草四郎時貞と名付けられたその男は、流雨や山田右衛門作との出会いを通じてキリシタンの教えを知る。やがて四郎は天草、島原の人々を率いて、圧政を敷く藩主に立ち向かうことになり……。
日本物の作品でありながら、当時の時代背景を反映しつつ、欧風の舞台美術を巧みに取り入れた本作。主演の明日海は、キリシタン弾圧と過酷な年貢の取り立てに苦しむ民を救うべく立ち上がり、“生きるための戦い”に身を投じる四郎を力強く演じた。
一方、野口幸作が作・演出を務める「BEAUTIFUL GARDEN」は、“花美男子(HANAOTOKO / ハナオトコ)”と“花美乙女(HANAOTOME / ハナオトメ)”に焦点を当てた絢爛豪華なショー作品。伝説のマタドールの愛と死を描いた場面や、ローマのグラディエーターを題材としたシーン、ジョージ・ガーシュインの楽曲を現代的にアレンジしたメドレーもさることながら、耳なじみのあるJ-POPやロックナンバーを織り交ぜたレビューも見どころの1つとなっている。
通し舞台稽古後に行われた囲み取材には、明日海と仙名の2人が出席。まず「MESSIAH」について、明日海は「みんなで一緒に作り上げてきましたので、その思いがお客さんに伝わって、大きなパワーが生まれたらと思います」と思いを語り、「BEAUTIFUL GARDEN」の見どころについては「野口先生が私たちを咲き誇る花に例えて作ってくださった作品です。花組メンバーの豊かな個性に注目して観ていただければ」と観客に呼びかけた。
記者から「お気に入りのシーンは?」と問われた仙名は「『BEAUTIFUL GARDEN』の中詰で、夏を感じながら踊る場面が大好きです。『HOT LIMIT』(T.M.Revolutionの楽曲)を歌う明日海さんの姿を、(Special DVD-BOX『RIO ASUMI』の)DVDで何度も拝見しておりましたので……」と照れ臭そうに述べる。また明日海は「フィナーレナンバーがお気に入りですね。宝塚への愛を歌う場面は、優しく穏やかな気持ちになりますし、生徒としての誇りが芽生えてきます」と真摯に述べた。
さらに明日海と仙名は、お互いの出演シーンで好きな場面についても言及。明日海は「マタドールのシーンで女優さんを演じるところは、彼女にぴったりだなと。中詰で着ている、フワッとした真っ白な衣装もメルヘンで似合うなあと思いました」と笑顔を浮かべ、仙名は「プロローグのときの明日海さんの髪型がとても好きで……銀橋で髪をかき上げる仕草にハッとしてしまいます」と微笑んだ。そして最後に2人は、台風の接近に伴い、9月4日の宝塚大劇場月組公演および宝塚バウホール星組公演が中止になったことに触れ、観劇予定だった観客やキャスト、スタッフのことを思うと心苦しいと胸中を明かした。
宝塚歌劇花組「ミュージカル『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』」「ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』」の東京公演は10月14日まで。なお千秋楽には、全国各地、香港、台湾の映画館でライブビューイングが行われる。
宝塚歌劇花組「ミュージカル『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』」「ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』」
2018年7月13日(金)~8月20日(月)※公演終了
兵庫県 宝塚大劇場
2018年9月7日(金)~10月14日(日)
東京都 東京宝塚劇場
「ミュージカル『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』」
「ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』」
作・演出:野口幸作
出演:明日海りお、仙名彩世 ほか
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