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北乃きい主演「人形の家」開幕に佐藤アツヒロ「惜しむことなく愛情を表現」

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りゅーとぴあプロデュース「人形の家」東京公演 囲み取材より、左から佐藤アツヒロ、北乃きい、一色隆司。

りゅーとぴあプロデュース「人形の家」東京公演 囲み取材より、左から佐藤アツヒロ、北乃きい、一色隆司。

りゅーとぴあプロデュース「人形の家」の東京公演が、本日5月14日に東京都・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕。公演に先駆け本日、同所で囲み取材が行われた。

「人形の家」は、1879年に発表されたヘンリック・イプセンの代表作。りゅーとぴあ演劇部門芸術監督の笹部博司が上演台本を手がけ、一色隆司が演出を務める今作では、弁護士ヘルメルの妻ノラ役を北乃きいが演じる。またヘルメル役に佐藤アツヒロ、リンデ夫人役に大空ゆうひ、ヘルメルの部下クロクスタ役に松田賢二、そしてヘルメルの友人で医師のランク役には淵上泰史がキャスティングされた。

囲み取材には北乃、佐藤、一色が出席。北乃は、5月10日に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場で迎えた初日を「皆さんが立ち上がって拍手をしてくださって、涙が止まらなくて……泣きながらお辞儀をしたら、床がびしょびしょになってました(笑)」と振り返る。本作でほぼ出ずっぱりだと言う北乃は、ノラについて「演じたことのない役柄」と所感を述べ、「とにかく成功だけを祈ってやりました。見たことのない膨大な量のセリフでしたが、自分と一色さん、キャストの皆さんを信じてここまで来ました」と感慨深げに語った。

佐藤も新潟での初日を振り返りつつ「僕も(北乃に)つられて泣きそうになりました。稽古がかなりハードだったので、その思いが出てきた」と心情を告白。会話劇である本作については「その場で起こることを受けて気持ちをセリフに乗せるのがすごく大変」と言いつつ、「セリフの裏を探るのが好きなので、どうしてこのセリフを言うのか考えながらヘルメルになっていった」と役作りを語る。「愛を伝える役なので、惜しむことなく愛情を表現しています」と佐藤が話すと、北乃は「ヘルメルは『愛している』『かわいい』をたくさん言いますよね。でもそれは、ノラにとっては挨拶みたいに当たり前。『おはよう』みたいな……」と笑い交じりにコメント。佐藤は「僕は違いますよ! ヘルメルとしては『今日も愛している』という気持ちで言っています。『おはよう』とは違います(笑)」とツッコみ、記者たちの笑いを誘った。

「2人共すごいです。がんばってくれている」と北乃と佐藤を称賛するのは一色。北乃の印象については「もう、ノラなんです。去年この役をお願いしたときから、ノラになるために日々過ごしてくれた」と厚い信頼を寄せる。さらに佐藤演じるヘルメルの役作りのため「アツヒロさんとプロデューサーと3人で、3日かけて台本を見直して、ヘルメルをどんな人間として作り上げるか検討した」と裏話を明かし、佐藤については「役に必要なピュアさを持っている」と語った。

最後に北乃と佐藤が、上演に向けて意気込みを述べた。北乃は「いろんな愛が描かれています。女性の自立の物語でもありつつ、今回私たちが作り上げた作品は愛の形がテーマ。さまざまな愛の形を皆さんに届けられたら」と呼びかける。続く佐藤は「これほどまでに舞台で愛を表現したことはありません。ぜひ観に来てください」とアピールし、取材は終了した。

上演時間は途中休憩を含めた2時間30分を予定。東京公演は5月20日まで。5月23・24日には、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて公演を行う。

りゅーとぴあプロデュース「人形の家」

2018年5月10日(木)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場

2018年5月14日(月)~20日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

2018年5月23日(水)・24日(木)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作:ヘンリック・イプセン
訳:楠山正雄
上演台本:笹部博司
演出:一色隆司
出演:北乃きい大空ゆうひ松田賢二淵上泰史大浦千佳佐藤アツヒロ

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