エン*ゲキは、「演劇とは娯楽であるべきだ」というコンセプトのもとに池田が立ち上げた演劇企画。池田屋事件をテーマとした今回の第3弾では、史実に基づきながら独自の解釈を加えた“ハイテンポ・ハイテンション・コメディ”が展開する。
どんな窮地に陥っても死ねない星のもとに生まれた、長州藩の志士・吉田稔麿を演じるのは
舞台は、オラキオによる前説とショートコントからスタート。ちょうちんに彩られたステージには高さのあるセットが組まれ、キャスト陣はその中をところ狭しと駆け回りながら、時に歌い、時に踊り、時に激しい殺陣やアクションを披露する。鈴木は個性豊かな面々に翻弄されながらも、鋭いツッコミで会場を沸かせ、演出と出演を兼ねる池田は、ひょうきんだが本心の読めない高杉を好演。また元℃-uteの中島と元宝塚歌劇団の透水によるキュートなダンスシーンも見どころの1つとなっている。
ゲネプロ後に行われた囲み取材には、池田、鈴木、松島、中島、松尾の5人が出席。池田は約1年半前から準備を進めてきたという本作の制作過程を振り返り、「自分の力だけでなく、キャストやスタッフに助けてもらっていい作品ができたと自信を持って言えます」と晴れやかな笑顔を見せた。
主演の鈴木は「毎日初日だと思って最後までがんばりたい」と真摯に語り、エン*ゲキ初参加の松島は、ほぼ初挑戦だった殺陣に苦戦したと明かしつつ、「『ザ・池田屋!』は、笑えるシーンとシリアスなシーンが繰り返される斬新な作品。お客さんにどう届くのか、またお客さんが入って作品自体がどう変わっていくのか楽しみです」と期待を込める。同じくエン*ゲキ初出演となった中島は「ものすごい熱量で……舞台上に立っているだけで魂が吸われるような感じがしました。皆さんに負けないようにおつねを全力で演じます!」と力強く宣言した。
演出家としての池田の印象を問われた松尾は「オーダー(ダメ出し)の理由がはっきりしているし、きちんと説明してくれる」と真面目に分析しながらも、「毎日が千秋楽のような気持ちでがんばりたい」と鈴木のコメントに被せて笑いを誘う。また初出演となる松島と中島に向けて、池田が「2人は(エン*ゲキの)レギュラー確定です!」と呼びかけると、2人は「ありがたい!」(松島)、「イェイ!」(中島)と喜びの声を上げた。
最後に鈴木は「ディズニーランド行きたいというのと同じ気持ちで舞台を観に来てほしい。次のエン*ゲキがあったら観に来たいなと思う作品にしたいです」と抱負を述べ、池田は「何も考えずひたすら笑って劇場をあとにしていただく、これだけで満足です。今後もそんなエンタテインメントを作っていけるようにがんばります」と展望を語った。
上演時間は休憩なしの約1時間50分。東京公演は4月30日まで。その後、5月11日から13日まで大阪・ABCホールで上演される。
エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」
2018年4月20日(金)~30日(月・振休)
東京都 紀伊國屋ホール
2018年5月11日(金)~13日(日)
大阪府 ABCホール
作・演出:
出演:
関連記事
池田純矢のほかの記事
リンク
- エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」
- エン*ゲキ#03 ザ・池田屋! (@enxgeki) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ユウジ @yuji0607mai
鈴木勝吾がツッコミ地獄に!「ザ・池田屋!」中島早貴のキュートなダンスも - ステージナタリー https://t.co/Qd4NnSDeDp