プロのバレリーナを目指し、青春時代をバレエに捧げるも、その道を諦め別の人生を歩み始めた主人。彼女にとって、HAMARUは心の隙間を埋めてくれる存在だった。しかしマンガや俳優など、次々に別のものにハマり続ける主人の傍で、HAMARUは主人とは違う時間を重ね、共に歳を取っていき……。
舞台にはソファやテーブル、クッションなどが置かれ、まるで彼女の部屋で思い出話を聞いているような臨場感がある。トークを中心としつつも、ところどころにダンスシーンが挟まれ、約70分の上演時間中、中林はノンストップで舞台上を動き回った。くるくると表情を変えるその様は、振付家、ダンサー、俳優といくつもの顔を持つ中林の引き出しの多さを感じさせる。
また語りの明るさと踊りの繊細さが対比的に表現され、彼女の二面性が浮かび上がる。特にチャン・グンソクへの愛を語るシーンでは、中林らしいチャーミングさが弾け、客席からは和やかな笑いが起きた。公演は4月1日まで。
中林舞コメント
ソロ企画ということで、たった1人でやるということで(笑)、演劇は1人でやるものではないので不安でいっぱいでしたが、自分がやりたい表現や自分が楽しんで追求したいと思うことに対して、力を貸してくれる人がこんなにたくさんいることに感動を覚えました。本当にありがとうございます。
北川陽子コメント
とにかく私は、この話をヤシ(中林)からもらった時に、最後のシーンが思い浮かび、そのシーンのためにこの話を作ったような感じなんです。なので、その最後のシーンが見どころです!
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- 中林舞ソロ企画Vol.0 一人芝居「HAMARU」
- 役者/振付師 中林舞の活動記録
- 中林舞 (@Yasihamaru) | Twitter
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中林舞「HAMARU」開幕、脚本の北川陽子「最後のシーンが見どころです!」 https://t.co/D6bagNp15W https://t.co/tjIRmWCTUe