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若き日の緒方洪庵は二枚目?三枚目?藤山扇治郎「2.5枚目くらいかも」

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後列左から丹羽貞仁、上田堪大、佐藤永典、荒木宏文、渋谷天笑、笠原章。前列左から神保悟志、石倉三郎、藤山扇治郎、北翔海莉、久本雅美。

後列左から丹羽貞仁、上田堪大、佐藤永典、荒木宏文、渋谷天笑、笠原章。前列左から神保悟志、石倉三郎、藤山扇治郎、北翔海莉、久本雅美。

「蘭 ~緒方洪庵 浪華の事件帳~」の製作発表記者会見が、昨日2月27日に都内で行われた。

本作は、築山桂の小説「禁書売り」「北前船始末」を舞台化したもの。会見には原作者の築山、演出の錦織一清藤山扇治郎北翔海莉らをはじめとするキャスト陣、そして松竹株式会社の安孫子正副社長が登壇した。

まず築山は「豪華キャスト、スタッフの方に舞台化していただけるということで非常に楽しみにしております」と感慨深げに述べ、続く錦織は「それぞれの登場人物のストーリーが入り組んだ、人間交差点のような作品になっているので、必ず楽しいお芝居になると思う」と自信を見せる。

扇治郎は、共演者の北翔が自身の祖父・藤山寛美のファンであり、叔母の藤山直美とも親しいことを明かし、「そんな北翔さんと一緒の舞台に立てることがうれしいです」とニコリ。また自身が演じる若き日の緒方洪庵こと緒方章の人物像に触れ、「緒方洪庵という人物、そしてこの素晴らしい原作に恥じないよう、お客さんに楽しんでいただけるようにがんばっていきます」と意気込みを語る。さらに、「緒方章は、二枚目、三枚目、どのようなイメージで演じたいか」と記者から問われた扇治郎は「1.7枚目くらいですかね? いや、2.5枚目くらいかもしれません(笑)」とジョークを飛ばしつつ模索中であることを明かした。

宝塚歌劇団時代にトップスターとして活躍した北翔が今回務める役どころは、男装の麗人・東儀左近だ。これについて北翔は「久しぶりに刀を振り回せる役がきたことでワクワクしています(笑)。男役に戻るのではなく、章の心を惹き付けられるような魅力的な女性の部分を見せられるように役作りしていきたい」と意欲を見せる。緒方章の師・中天游役の石倉は「緒方洪庵というすごい人物を導いたのは、実は私でございましてね。まあ役の上でなんですけれども(笑)」と冗談交じりに挨拶しつつ、「扇治郎さんと一緒に闘っていければと思います」と扇治郎に視線を送った。また天游の妻・お定役の久本は、かつて親子役で共演した石倉と夫婦役を演じることへの喜びを語ると共に、「石倉さんや、松竹新喜劇でお世話になった扇治郎くん以外の皆さんとは今回初共演なので、どうぞ『よろちくび!』」とお馴染みのギャグで共演者の笑いを誘う。

一方、天游の息子・耕介役の上田は「緊張で手汗が止まりませんが……精一杯演じさせていただきます。よろしくお願いします」と緊張した面持ちでコメント。また瓦版屋三吉であり、実は隠密同心の桂木一郎を演じる佐藤は「恥を恐れず、たくさん挑戦していきたいと思っています」と抱負を語る。続いて、左近の楽人仲間である若狭役の荒木は「皆さんと目を合わせてお芝居できることをただただ楽しみにしています。数ある娯楽の中で、演劇という選択肢を選んでくださる方が1人でも増えてくれればと願っています」と演劇界への思いを述べ、本作の重要人物となる山城屋忠兵衛役の神保は「松竹さんの舞台は初めてなので緊張しております。素敵な出演者の方と舞台に立てることの喜びを噛み締めながら務めさせていただきます」と力強く語った。

公演は5月6日から13日まで大阪・大阪松竹座、5月16日から20日まで東京・新橋演舞場にて。チケットは3月4日10:00に発売される。

「蘭 ~緒方洪庵 浪華の事件帳~」

2018年5月6日(日)~13日(日)
大阪府 大阪松竹座

2018年5月16日(水)~20日(日)
東京都 新橋演舞場

原作:築山桂「禁書売り」「北前船始末」(双葉文庫)より
脚本:松田健次
演出:錦織一清
音楽:岸田敏志

キャスト

緒方章:藤山扇治郎

楽人の姫 東儀左近:北翔海莉

楽人 若狭:荒木宏文
天游息子 耕介:上田堪大
瓦版屋三吉実は隠密同心 桂木一郎:佐藤永典

神道者の娘 おあき:宮嶋麻衣
思々斎塾手伝い トラ:高倉百合子
本屋 加島屋:ゆーとぴあ・ピース

手先の半治:渋谷天笑
同心 新井幸次郎:丹羽貞仁
北前船の船頭頭 卯之助:笠原章

本屋仲間行司衆 山城屋忠兵衛:神保悟志

天游の妻・町医 お定:久本雅美

思々斎塾主宰 中天游:石倉三郎

※初出時より、公演名の表記を変更しました。

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