うんなま初の東京公演が明日開幕、繁澤邦明「うんなま流に“人間存在”問う」

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うんなま「search and destroy」が大阪公演を経て、明日2月17日に東京・花まる学習会王子小劇場で開幕する。

うんなま ver.11「search and destroy」(撮影:小嶋謙介)

うんなま ver.11「search and destroy」(撮影:小嶋謙介)

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うんなま ver.11「search and destroy」チラシ表

うんなま ver.11「search and destroy」チラシ表[拡大]

昨年2017年にうんこなまずから改名した、大阪近辺を拠点に活動する劇団・うんなま。今回は、部屋でただ1人スマホの画面を見続ける男の“search and destroy”の物語を描く。東京公演開幕に向け、主宰の繁澤邦明は「うんなま最新作『search and destroy』は、演劇でもって真っ向から『人間存在』をうんなま流に問う、そんな作品です。大阪では『唯一無二』と長年コメントされてきたうんなまの時空間を、東京のお客様にも楽しんでいただければ幸いです」とコメントしている。公演は2月18日まで。

繁澤邦明コメント

うんなまver.11「search and destroy」東京公演が、いよいよ明日より本番となります。
先月おこなわれた大阪公演では、これまでのうんなま同様(!)、「わかりにくい」「ついていけない」「意味不明」という感想を沢山頂戴している本作。一方でこれまで以上に、「舞台上で起きていることへの共感」と「演劇作品としての確かな魅力」に基づいた、多大なる好評を頂いています。
「search and destroy」は非常に単純な物語です。何でも無い男がただ一人、猥雑なスマホの画面を見つめながら過ぎていく時間。その内外の光景と崩壊を、「演劇」でもって描き出しています。
これだけ「共有」が容易な現代でもなお伝えきれない、誰とも共にすることのできない”わたし”と”気持ち”。これを時には有り余るおバカさと愛嬌で、時には丁寧な切実さでもって言葉を尽くして提示し続ける、あまりにも自然体ゆえに引き込まれる舞台上の俳優たちのふるまい。
情報や誤謬に溢れた現代を実は普遍的に描写している、徹底的にナンセンス(言い換えると、「アホらしい」。そう、うんなまは大阪の劇団です)な台詞と世界観。
まるでアトラクションのように驚きと興奮を提供する、総合芸術としての劇的な舞台効果とギミック。
そういった点を今回、大阪のお客様には高く評価していただきました。
そして、そんな「うんなま」初の東京公演を今回、縁あって花まる学習会王子小劇場でおこなわせていただきます。
うんなま最新作「search and destroy」は、演劇でもって真っ向から「人間存在」をうんなま流に問う、そんな作品です。大阪では「唯一無二」と長年コメントされてきたうんなまの時空間を、東京のお客様にも楽しんでいただければ幸いです。
デジタルに溢れた現代だからこその、想像力を駆使する演劇のアナログさ。「なにかおもしろいことはないか」と日々思っている人にこそ、ぜひ観に来ていただきたいです。

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うんなま ver.11「search and destroy」

2018年1月26日(金)~28日(日)※公演終了
大阪府 ウイングフィールド

2018年2月17日(土)・18日(日)
東京都 花まる学習会王子小劇場

作・演出:繁澤邦明
出演:雀野ちゅん、司城大輔、繁澤邦明、藤原政彦、イトヲ、九鬼そねみ、海月(映像出演)、笹暮とと、ことね、neco.(映像出演)、平山ゆず子、宮本将吾、大石英史(映像出演)、佐々木ヤス子(映像出演)

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