2018年の文学座アトリエの会では、昨年掲げたテーマである“新しいセリフとの出会い”を踏襲したうえで、“戦後再考”という視点から現代を見つめ直すとのこと。今回はドイツ現代演劇を代表するデーア・ローアーの「最後の炎」を上演。演出を手がけるのは、12月にノゾエ征爾作「鳩に水をやる」で劇団での演出デビューを果たした
上演に向けて生田は、「今年のアトリエの会の切り口である『戦後再考』とは、戦争が終わったことを前提とした言葉ですが、第二次世界大戦(あるいはそれ以前)からつながる戦争や紛争や暴力によって、今日も失われる命があります。日本が自国の現代史を『戦後』と一括りにすることで、それらの諍いを日本人はあまりに蚊帳の外として認識していないかと自戒を込めて考えたときに、私たちは死者の声にもっと耳を傾けることはできないか、もっと苦しむ人々に寄り添えないかと、半ば祈るように思います」と思いを述べ、「失われた真実を模索するようなローアーの言葉は、この混沌とした現実に何とか立ち向かおうとする決意に満ちて聴こえます。 歴史 の教科書には記されないような小さな記憶を丹念に拾い集めたようなセリフを足掛かりにしつつ、 現代という時代、私たちという存在を確かにアトリエ空間に浮かび上がらせたいと思います」と意気込みを語っている。
出演には
文学座4月アトリエの会 ドイツ現代演劇「最後の炎」
2018年4月14日(土)~28日(土)
東京都
作:デーア・ローアー
演出:
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