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市川右近が丸の内で襲名お練り、長男・タケル「宙乗りは怖い」

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「丸の内お練り」より。左から武田タケル、市川右近。

「丸の内お練り」より。左から武田タケル、市川右近。

2017年1月の「寿新春大歌舞伎」にて三代目市川右團次を襲名する初代市川右近と、二代目市川右近を襲名する右近の6歳の長男・武田タケルによるお練りが、本日12月13日に東京・丸の内にて行われた。

右團次が上方発祥の名跡であることと、右近自身が大阪出身であることにちなみ、「大阪に縁の深い名跡と人が東京で襲名披露を行う」をコンセプトに東京駅周辺の丸の内で行われた歌舞伎史上初となる「丸の内お練り」。50人の隊列が丸の内仲通りを300メートルほど練り歩き、周囲は祝賀ムードに包まれた。

ゴール地点の商業施設・KITTEに到着した右近は「中学入学とともに上京して降り立った地がこの東京駅でございました。40年の時を超え、またふたたびのスタートをここで迎えられることを幸せに思っています」と挨拶。「80年ぶりの市川右團次の名跡復活。代々の名に恥じぬよう、懸命に努力精進をしてまいる所存です」と宣言した。

続いて「時を同じく、私が41年間温めてまいりました市川右近の名を倅の武田タケルに名乗らせまして、二代目として初舞台を踏ませる運びとなりました。ではタケルくん。一言ご挨拶を」とタケルにマイクを手渡すと、「たけだっ!タケルでございまする!」と元気いっぱいに自己紹介をするタケル。「このたび、父の名跡、市川右近を二代目として襲名いたす運びとあいなりましてございまする。どうぞよろしくお願い申し、あーげたてまつりますー」と見事に口上を述べ、右近は「倅のほうが堂々としたものでございました(笑)」と苦笑い。見守る観客からも笑いがもれた。

その後行われた会見では「あんまり緊張しなかった」と余裕を見せるタケル。初舞台はどうなるかな?と記者から聞かれると「緊張しそう……」とコメントし、右近から「宙乗りはどう?」と突っ込まれると「こわい……」と小声で答え、右近が「宙乗りは怖いそうです」と記者たちに発表する一幕も。クリスマスにお願いしたものについては「サンタに?……iPadと、あともう1個名前忘れちゃった」と答え、右近は「決めてるなー」と頭をかいた。

右近は「丸の内お練り」を終えた感想を「私はお買い物好きでございまして、よく通るところだったんで馴染みがあるんですけど、お練りとなりますとぜんぜん違う感じで受け止めました。大変華やかなストリートでやらせていただいてうれしく思っています」と語る。

最後に「(二代目市川)右團次さんは、ケレンという奇をてらった演出を得意とされたんですけれども、昼の部の雙生隅田川(ふたごすみだがわ)にはその要素が全部組み込まれています。しかもそれが師匠である三代目猿之助の四十八撰という演出作品の中にございます。彼(タケル)と私と、(四代目市川)猿之助さんとの、3人宙乗りもございます。夜は(中村)梅玉さんとともに、河竹黙阿弥作品を復活上演させていただきます。どうぞ新橋演舞場にお越しください」と「寿新春大歌舞伎」をアピールした。

初代市川右近改め三代目市川右團次の襲名披露、および右近の長男・武田タケルの二代目市川右近としての初舞台となる「寿新春大歌舞伎」は、2017年1月3日から27日まで東京・新橋演舞場にて上演。

「寿新春大歌舞伎」

2017年1月3日(火)~27日(金)
東京都 新橋演舞場

昼の部:通し狂言「三代猿之助四十八撰の内 雙生隅田川」
夜の部:「源平布引滝 義賢最期」三代目市川右團次襲名披露 口上、「錣引 摂州摩耶山の場」「猿翁十種の内 黒塚」

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