NHK大河ドラマ「真田丸」後、三谷が初めて手がける戯曲となる本作。昭和の喜劇王“エノケン”こと榎本健一に憧れた無名の喜劇役者・エノケソと、その妻との悲喜こもごもが描かれる。エノケソ役には
開幕に際して、三谷は「大河ドラマで一年間、エンターテイメントとは何かを勉強しました。その成果が出せるといいな、と思っています」とコメント。猿之助は「実際のエノケンさんの人生と密接にリンクしながら、偽者『エノケソ』の物語が展開していきます。笑いだけではない、人間の悲哀が感じられる芝居です」と語り、吉田も「本物に近づくために、どんどんエスカレートしていく男と、彼を必死で支える妻の姿は、可笑しくて悲しいけれど、愛おしくチャーミング。お客様にもきっと楽しんでいただける魅力的な人物たちです」と続き、作品の魅力をアピールした。公演は12月26日まで。
三谷幸喜コメント
久しぶりの舞台です。大河ドラマで一年間、エンターテイメントとは何かを勉強しました。
その成果が出せるといいな、と思っています。 泣いて笑って泣ける、人情喜劇。
喜劇王エノケンのニセモノを、本物の天才猿之助さんが演じます。
僕も「古川ロッパ」役で、少しだけ出ます。見所満載、いや、見所しかない舞台です。お楽しみに。
市川猿之助コメント
当初、エノケンさんを演じるのかと思っていたら、よく見たら「ソ」になっていて、本気でプリントミスだと思いましたよ、このタイトル(笑)。でも、そこが三谷さんらしいところで、読み進めると、実際のエノケンさんの人生と密接にリンクしながら、偽者「エノケソ」の物語が展開していきます。笑いだけではない、人間の悲哀が感じられる芝居です。今回、「役者・三谷幸喜」と一緒のいい場面があります。僕自身、どうなるか楽しみですが、まずは、お客様に楽しんでいただかないと。
毎回新鮮な舞台をお届けしたいと思っています。
吉田羊コメント
この作品は、最近の三谷さんの作風にも通じる「可笑しさと哀しさは表裏一体」という感覚が、益々強くなっている芝居だと思いました。本物に近づくために、どんどんエスカレートしていく男と、彼を必死で支える妻の姿は、可笑しくて悲しいけれど、愛おしくチャーミング。お客様にもきっと楽しんでいただける魅力的な人物たちです。何よりも、猿之助さんが圧倒的で、その演技を間近で目撃できる贅沢さを味わいながら、妻役に取り組んでいます。そして、役者・三谷さんですが、作家の特権で台詞が日替わりの創作にならないことを祈るばかり(笑)。でも、これもライブならではの醍醐味でしょうか。
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- 「エノケソ一代記」/ シス・カンパニー公演
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泣いて笑って泣ける、人情喜劇。 喜劇王エノケンのニセモノを、本物の天才猿之助さんが演じます。 僕も「古川ロッパ」役で、少しだけ出ます。
三谷幸喜の新作「エノケソ一代記」明日開幕、猿之助&羊「可笑しく悲しい物語」 https://t.co/lfsmyoLVcq