今回、この戯曲に挑んだのは、シンガポールの演出家でシンガポール国際芸術祭芸術監督のオン・ケンセン。日本、シンガポール、インドネシアの3国で共同制作された本作には、
リチャード三世や「ヴェニスの商人」のシャイロックを、シェイクスピアはなぜ徹底的に悪人として描いたのか?という疑問に端を発し、1990年に夢の遊眠社で上演された本作。物語は「リチャード三世」の終幕から一転、“りちゃあど”の罪の有無を争う法廷の場面に変わる。被告はりちゃあど、検事はシェイクスピア、りちゃあどの弁護人はシャイロック、そして「リチャード三世」の薔薇戦争の世界は、日本の華道界の家元相続の話に置き換えられて……。
公演は、4・5月に静岡県内で行われた「ふじのくに→せかい演劇祭2016」、9月8日から10日までシンガポールで行われた「シンガポール国際芸術祭2016」でも上演されており、このほど11月26日から12月4日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。その後、12月8日に熊本・熊本県立劇場 演劇ホール、12月11日に大阪・吹田市文化会館メイシアター 中ホール、12月14日に高知・高知県立美術館 ホール、12月17日に福岡・福岡市立東市民センター ホールと巡演する。
※「ふじのくに→せかい演劇祭2016」の「→」は、相互矢印が正式表記。
日本・シンガポール・インドネシア国際共同制作「三代目、りちゃあど」
2016年11月26日(土)~12月4日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
2016年12月8日(木)
熊本県 熊本県立劇場 演劇ホール
2016年12月11日(日)
大阪府 吹田市文化会館メイシアター 中ホール
2016年12月14日(水)
高知県 高知県立美術館 ホール
2016年12月17日(土)
福岡県 福岡市立東市民センター ホール
作:
演出:オン・ケンセン
キャスト
リチャード三世 / りちゃあど:
シェイクスピア / ジョージ:
マーチャン / シャイロック:ジャニス・コー
ハハバイ(シェイクスピアの母)/ 家元夫人:ヤヤン・C・ヌール
チャボーズ / 影絵人形遣い:イ・カデック・ブディ・スティアワン
ワルカツマー(シェイクスピアの妻)/ アン:
カイロプラクティック/ シンリー:
裁判長 / チチデヨカ(シェイクスピアの父) / 家元 / ワスレガタミ:
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リンク
- 三代目、りちゃあど / 東京芸術劇場
- 三代目、りちゃあど / 熊本県立劇場
- 三代目、りちゃあど / 吹田市文化会館メイシアター
- ホール事業 --- 高知県立美術館 THE MUSEUM OF ART, KOCHI
- 三代目、りちゃあど / 福岡市文化芸術振興財団
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