「BENT」が、本日7月9日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕する。公演に先がけ、昨日7月8日にゲネプロと囲み取材が行われた。
本作はナチス政権下のドイツを舞台に、同性愛者として強制収容された
ゲネプロでは囚人役に扮する佐々木と北村が実際に頭を丸めて登場。舞台冒頭ではマックスが一夜をともにした男・ウルフ役の
セットが回転し場面が移り変わるごとに、舞台上の空気は重苦しさを孕んでいき、ホモセクシャル狩りに遭ったマックスはついに収容所に送られてしまう。収容所のシーンでは囚人の衣服を模した舞台美術が禍々しい雰囲気を演出。そして収容所で出会ったマックスとホルストは過酷な労働環境の中、密かに想いを通わせ愛を育んでいくが……。
囲み取材に応じたのは佐々木、北村、新納、中島、小柳、フレディ役の藤木孝。先日行われた記者発表に続き、佐々木は本作について「どストレートな愛の物語」であると強調した。作中で最も心に刺さるポイントはどこかと問われた佐々木は「ご覧の通り、この現場には男とオカマだけで女優さんが1人もいないのでね、そこが一番グサッときました(笑)」と語り、一同の笑いを誘う。また北村は「1年くらいかけて10キロほど体重を落としました」と明かし、今回の役にかける熱い思いを覗かせた。
小柳は「稽古では演出の森さんに愛を注いでもらいました。みなさんにいい作品を届けたいと思います」と述べ、藤木は「森さんが手がける作品に出られて光栄です。がんばります!」と意気込みを見せる。また中島は「台本をいただいたときからいい作品になる確信があった。初日が楽しみなのと同時に稽古が終わってしまうというさみしさもあります」と残念そうな表情を浮かべた。
きらびやかなドレス姿で登場した新納は「紅一点でがんばります!」と自信を見せ、「きれいに仕上がったと思います。どうですか?」とスカートをはためかせて報道陣にアピール。すると佐々木が「『真田丸』の豊臣秀次がこんな格好していいの?」と突っ込む。これに対し新納は「今までの経歴を考えるとこの格好の方が通常運行ですから(笑)」とおどけてみせ、「真田丸の(出演者の)皆さんすみません」と頬を染めながら頭を下げた。取材の最後に佐々木は「愛のために戦い、愛のために生き抜いた男たちの話です。ぜひ劇場でご覧ください」とコメントし、取材を締めくくった。
「BENT」は本日7月9日から24日まで東京公演が行われたのち、7月30日に仙台公演、8月6・7日に京都公演、8月14日に広島公演、8月16日に福岡公演、8月19日から21日まで大阪公演が行われる。
PARCO PRODUCE「BENT」
2016年7月9日(土)~2016年7月24日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2016年7月30日(土)
宮城県 仙台国際センター 大ホール
2016年8月6日(土)・7日(日)
京都府 京都劇場
2016年8月14日(日)
広島県 広島アステールプラザ・大ホール
2016年8月16日(火)
福岡県 福岡市民会館
2016年8月19日(金)~21日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
作:マーティン・シャーマン
翻訳:徐賀世子
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安田菜津紀 Dialogue for People @NatsukiYasuda
昨日教えてもらった、ナチス政権下の同性愛者迫害をテーマにした舞台。昨年知っていれば絶対に観たかった。再演されないだろうか。
「BENT」佐々木蔵之介&北村有起哉、頭丸めて登場 - ステージナタリー https://t.co/BE3BlF3vZU