東京デスロック、チェーホフ「三人姉妹」で現代社会に言及

東京デスロック「亡国の三人姉妹」が、10月14日の神奈川公演を皮切りに全国5カ所で上演される。

アントン・チェーホフ「かもめ」を日本占領下の朝鮮に翻案した「カルメギ」を、2013年に上演した東京デスロック。本作では同じくチェーホフの「三人姉妹」をもとに、時代や環境などに翻弄されながらも個人が生きる意味について言及する。公演に寄せて主宰の多田淳之介は「思い返せば2011年以降は、日本の社会の大きな動きに失望しながらも、せめて祈ることだけは続けようという5年間だったような気がします。更に思い返せば、日本の社会自体が大きく失望し、それでも前を向けないかともがき続けてきた20年だったのかもしれません。そんな時こそ、やはりアントン・チェーホフではないでしょうか」とコメントした。

出演者には夏目慎也、佐山和泉、間野律子、伊東歌織、李そじん、鶴巻紬、原田つむぎ、松崎義邦のデスロックメンバーに加え、中野成樹＋フランケンの福田毅が名を連ねる。