6月23日に東京・天王洲銀河劇場にて幕を開ける「
「幕末純情伝」は幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという、つかのユニークな着想のもと、1989年8月に東京・PARCO劇場にて初演。このたび上演される2016年版では沖田役を
制作発表会には出演者の松井、石田、
4月に大阪の路上で転倒し、右腕を骨折したという石田は「まず謝らせていただきたい」と前置きしながら「今まで演じてきた方に恥じぬよう、なんだったら勝てるように一心不乱にがんばりたい」と真面目に答えた。
岡村からは「石田くんが骨折したんで、坂本龍馬の配役も今考え直してる」と衝撃の発言が。松井は「相手役変わるんですか?」と驚きの表情。石田は「僕今必死です! 骨折を治すために、松井秀喜とかベッカムがやってる治療法全部試してるんで」と慌ててとりなし、「何とか龍馬役は僕に!」と訴える。岡村が「『力のある者が勝つ』というのがつかさん遺言なので、稽古場でそれぞれが競い合ってもらって。初日に誰がどの役をやっているかは、本当にお楽しみです」と答えると、「力というのは金銭でよろしいでしょうか?」と石田がさらに食い下がり、一同の笑いを誘った。
細貝は「とにかく夏の岡村さんの稽古ってすごいキツい。空調切って窓を閉めきって毎日長時間稽古するので。でもその稽古が逆に本番で役に立つので、今から体力を作っておきます」とコメント。早乙女は「つかさんの作品は2回目なので、経験を生かしてがんばります」と挨拶し、味方は「僕はつか作品も岡村さん演出も初めてなので、毎日毎日経験をして自分の糧にできればいいなと思っております」と意気込んだ。
荒井は「岡村さんは何作品かご一緒させていただいているけど、つか作品は初めて。ステップアップのために、当たって砕けないようにがんばります」と述べ、伊達は「僕は岡村さんとは2度目で、つか作品は初めてです。2016年版の幕末純情伝を見せれるようにがんばります」とアピール。永田は「つか作品も岡村演出も初めて。全力で最後までがんばる」と語った。
続いて記者からラブシーンへの意気込みについて尋ねられると、「意気込んでもしょうがないですからね」と答える松井と、その横で何度も頷く石田。岡村に「石田くんがやるとは決まってないから」とツッコまれながらも、「作品世界の中に入って、坂本龍馬という男になっていれば、なんとか愛してもらえるんじゃないか」と石田は笑う。
最後に、これまで藤谷美和子、広末涼子、石原さとみ、鈴木杏、桐谷美玲、河北麻友子らが演じてきた沖田役を演じることの重責について、記者から尋ねられた松井は「プレッシャーはない」と回答。「『一番よかった』と言われるものを作りたい気持ちだけがあります」と頼もしい表情を見せた。
「つかこうへい七回忌特別公演 『新・幕末純情伝』」は、6月23日に東京・天王洲銀河劇場にて開幕。つかこうへいの命日にあたる7月10日を挟み、東京・紀伊國屋ホールを含む3会場で上演される。
「つかこうへい七回忌特別公演 『新・幕末純情伝』」
2016年6月23日(木)~7月3日(日)
東京都 天王洲銀河劇場
2016年7月6日(水)~17日(日)
東京都 紀伊國屋ホール
2016年7月22日(金)~24日(日)
大阪府 梅田芸術劇場メインホール
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