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中川晃教が「グランドホテル」公開稽古で動揺「そんな結末の違いが」

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ミュージカル「グランドホテル」公開稽古の様子。左から成河、トム・サザーランド、中川晃教。

ミュージカル「グランドホテル」公開稽古の様子。左から成河、トム・サザーランド、中川晃教。

4月9日に東京・赤坂ACTシアターにて幕を開けるミュージカル「グランドホテル」の公開稽古が昨日3月8日に行われた。

「グランドホテル」はヴィッキー・バウムの小説を原作にしたミュージカル。1920年代ベルリンを舞台に、華やかなグランドホテルに集う人々のやり取りを通じて“持てる者”と“持たざる者”を描く。1989年にはトミー・チューン演出で舞台化され、1990年度トニー賞で5部門を受賞した。日本では1993年に宝塚歌劇団の月組が上演。今回、待望の再上陸となるイギリス人演出家トム・サザーランド版は、先日イギリスの「オフ・ウエストエンド・シアター・アワード」にて最優秀ミュージカル作品賞と最優秀振付賞をW受賞した注目作だ。

公開稽古の冒頭では、日本版のみの演出となるTeam GREENとTeam REDの2チームによる“2つの結末”について、トムが記者たちを前に「同じ脚本、同じ音楽を、まったく違う作品に仕上げます」と初めてプランを明かした。「ひとつのバージョンは、登場人物がそれぞれの目標に対してに楽天的に幸せを手に入れます。もうひとつのバージョンでは、人々の中にある夢、希望が剥奪され、嫉妬や嫌悪といった感情が台頭していく1920年終盤から1930年代にベルリンで起きたことを示唆する時代を描きます」と説明。「自分自身でも、ここまで違う2つのバージョンができるのかと、ワクワクしている。しかし結末だけが変わるわけではなく、この出演者たちと、観客の想像を超える作品を作りたい」と力強く語った。

公開稽古には、REDの伊礼彼方を除く全員が参加。物語冒頭の「グランド・パレード」をRED、GREENの順に両チームで披露した。舞台中央に設置された回転扉のような装置を使って出演者たちが目まぐるしく転換を行い、登場人物それぞれの物語を次々と展開させ、迫力の20分を見せつける。

その後の質疑応答では、オットー役を演じるTeam GREENの中川晃教とTeam REDの成河がそれぞれ意気込みを語る。中川が「今朝、トムから演出プランについて重大発表があって……。両チームの結末がそれぞれに違うのは、本作の目玉だし、前から聞いてたのですが、でも……まさか……『そんな結末の違いが―!』と、言っていいのかわからないのでシークレットにしておきますが(笑)、実は今日はかなりの動揺の中で、やらせていただいてました」とコメント。

また、公開稽古で目にした別チームの仕上がりについて「Twitterで『成河さんチームいい~』ってツイートしちゃったくらい、成河さん率いるTeam REDには、僕らとは違う個性があってジェラっと(嫉妬)しました」と感想を述べ、「一目で引き込まれると思います」と太鼓判。一方の成河は「僕と中川さんの歌声には小学生と大学生ぐらいの違いが……」と恐縮するも、「いいチャンスと思って、背中を見て沢山学びたい。その先に個性が出せればいいのかな」と意気込んだ。

ミュージカル「グランドホテル」は4月9日に東京・赤坂ACTシアターにて開幕。以降、愛知、大阪と巡演される。

ミュージカル「グランドホテル」

2016年4月9日(土)~24日(日)
東京都 赤坂ACTシアター

2016年4月27日(水)・28日(木)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2016年5月5日(木・祝)~8日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

脚本:ルーサー・ディヴィス
作詞・作曲:ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト
追加作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:トム・サザーランド
翻訳・訳詞:市川洋二郎
振付:リー・プラウド

Team GREEN

中川晃教宮原浩暢(LE VELVETS)、戸井勝海、昆夏美、藤岡正明、湖月わたる、樹里咲穂、光枝明彦安寿ミラ ほか

Team RED

成河、伊礼彼方、吉原光夫、真野恵里菜、藤岡正明、湖月わたる、土居裕子、佐山陽規、草刈民代 ほか

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