舞台にネットが張り巡らされた「OOPARTS」第3弾、鈴井貴之が手応え語る

鈴井貴之作・演出による「TAKAYUKI SUZUI PROJECT OOPARTS VOL.3『HAUNTED HOUSE』」が、昨日2月12日に東京・サンシャイン劇場にて幕を開けた。

同作は、2010年より活動を開始した鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS」の第3弾。主演の渡辺いっけいをはじめとして、出演者にはTEAM NACSリーダーの森崎博之、「水曜どうでしょう」からの盟友である藤村忠寿らが集った。舞台は経営もままならない、ひなびたお化け屋敷。社長のフランケンシュタイン、正社員のドラキュラは必死に経営再建を図ろうとするが、アルバイトのゾンビやキョンシーたちはまったくやる気がない。そこへある女性がやってきて、一同はお化け屋敷の再建に立ち上がるのだった。

舞台装置に並々ならぬ情熱をかける鈴井は、全作「SHIP IN A BOTTLE」では舞台上に12台ものシーソーを斜めに仕込んで観客の度肝を抜いたが、今作では斜めに張られたネットの上を役者が駆け回るという、トランポリンのような仕掛けを取り入れた。不安定な足場から浮遊感が生まれ、役者を緊張させるとともに観客を驚かす効果を生み出している。

開幕前日にゲネプロを終えた渡辺は、「基本的に僕は、今回みたいな普通の舞台じゃない方が燃えますんで！ 高校の文化祭の時のことを思い出して、むちゃくちゃやってやれー！みたいな（笑）」と気合い十分。鈴井も「ゲネプロを終えて楽しいなって思いのゲージが一気にマックスになった。明日からの本番、楽しいということだけを追求してやっていけば、きっと観客の皆さんと楽しかったという時間を共有できると思います」と、自信のほどをうかがわせた。