ひめキュン祭でカオスすぎる「あんた飛ばし過ぎ」セッション

2013年8月31日 22:50 236 5 音楽ナタリー編集部

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ひめキュンフルーツ缶の主催イベント「ひめキュン祭～大江戸アイドロール！SPECIAL～」が昨日8月30日に東京・Shibuya O-EASTで開催。彼女たちと同じ事務所の所属アイドルであるFRUITPOCHETTEとnanoCUNE、そしてガガガSPとGARLICBOYSも出演し、熱いライブを繰り広げた。

全出演者登場のアンコール「あんた飛ばしすぎ」の模様。

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ひめキュンフルーツ缶

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全出演者登場のアンコール「あんた飛ばしすぎ」の模様。

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「ひめキュン祭」というイベント名の通り、当日会場には射的やスーパーボールすくいの屋台が用意された。これらの屋台ではひめキュンのメンバーが自ら売り子を務め、会場はライブ開演前からまさに祭のようなにぎわいとなった。

一番手のFRUITPOCHETTEは、この日初めて生バンドをバックにライブを披露。重厚なメタルサウンドが会場を包んだ瞬間、テンションが高まったファンによりフロアでは早くも激しいモッシュが繰り広げられた。寺谷美奈と東志栞の歌とダンスも普段以上に熱量を増し、テクニカルなギターの速弾きや怒涛のドラミングに負けじと荒々しく客を煽る。彼女たちはこの日「少女的ディシジョン」「幻惑ショコラビッツ」など6曲を歌い、強烈なインパクトを残してステージを後にした。

「アイドルのイベントに出るの、16年やってて初めてなんですよ」と言って登場したガガガSPは、「線香花火」「国道二号線」といった人気曲を惜しみなく披露。力強く熱いメッセージを真っ直ぐな演奏に乗せて歌い、どんどん観客の心を掴んでいく。コザック前田（Vo）は口に含んだ水を何度も客席に向かって吹きかけたり、履いていた雪駄を天井まで飛ばしたりと大暴れ。最後に「まだまだ90歳までこのバンドをやる気なんで、これを機に知ったという人も応援してくれれば」と言い、最近はほとんどライブで披露されていなかった「にんげんっていいな」のカバーを熱唱した。

3組目のnanoCUNEもフルポシェと同じく生バンドを引き連れて登場。ステージ狭しと駆け回りながら元気いっぱいにパワフルなダンスを踊り、観客もその振り付けを真似ながらテンションを高めていく。今回のライブは最新シングルである疾走感あふれるギターロック「嘘つきライアン」からスタート。ポストロック風味の「碧の世界」、エレクトロなロック「SOS」など、バラエティに富んだ楽曲でさまざまな表情を見せつける。最後は人気曲「衝動DAYS」を歌い、持ち前のフレッシュな魅力を振りまいた。

少年隊「仮面舞踏会」のSEが流れる中、続いてステージに現れたのはGARLICBOYS。「こんばんわ、ひめキュンです」というPETA（Vo）の挨拶を合図に、一気にスイッチが入ったようにハイテンションなライブがスタートした。ハイスピードで凶暴なハードコアサウンドと、コミカルなPETAのアクションで、会場はモッシュとダイブの嵐に。ベテランの貫禄を感じさせる興奮を誘うステージングが、どんどん観客の心を惹きつけていく。ラストはかつてひめキュンフルーツ缶がライブでカバーしていた「あんた飛ばしすぎ」。PETAは赤いサイリウムを振り回しながら力強い声で熱唱した。

最後にこのイベントの主役、ひめキュンフルーツ缶がステージに登場すると、会場はこの日一番の盛り上がりに。彼女たちもFRUITPOCHETTE、nanoCUNEと同様に生バンドを率いてライブを行い、メジャーデビュー曲「アンダンテ」を皮切りに次々とアッパーチューンを繰り出して会場を熱狂させていく。ありったけの力を込めてダンスを踊りつつも、常に楽しそうに笑いながら歌う5人の姿に、会場はどんどん幸せな空気で満たされていく。ラストナンバー「例えばのモンスター」ではイベントの締めくくりとして、ひめキュンは観客全員をその場にしゃがませて一緒にジャンプした。

アンコールではこの日に出演した5組と、転換時のDJ、そしてバックバンドが全員ステージに再集結。ひめキュンフルーツ缶、GARLICBOYSのPETA、ガガガSPのコサック前田をメインに、総勢約30人でGARLICBOYSの「あんた飛ばし過ぎ」を熱唱した。どんどんカオスになるステージと同じく、フロアのモッシュもさらに加熱。大歓声の中、出演者たちは最後に手をつないで観客に深々と礼をした。

ひめキュンフルーツ缶の岡本真依はライブ終了後「こんなに多くのお客さんたちに会えて本当にうれしいです！今後もアルバムのリリースがあり、その後全国ツアーも始まりますので、もっともっと多くのお客さんと会えるように今後ともがんばっていきたいと思います！」とコメントした。