関美彦、曽我部恵一プロデュースで5年7カ月ぶりの新作

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関美彦が10月16日にニューアルバム「HAWAII」をリリースする。

関美彦

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「HAWAII」は2008年3月にリリースされた「Girl Blue」以来およそ5年7カ月ぶりの新作で、シンプルかつメロウなサウンドの11曲を収録。そのうち3曲はセルフカバーとなっている。

本作は曽我部恵一がプロデュースを担当しており、曽我部は「何年か、何十年か、もしくは何百年か経って、いろんなシンガーがこのアルバムに収録されている曲を歌うようになる、そんな夢をみています」とコメントしている。

関美彦コメント

2011年3月11日東日本大震災が起こりました。

ラジオから流れてくる音楽。静かな曲、がんばれという曲、はげます曲。まったく空虚な音楽ばかりでした。

ぼくはふとラジオをAFNに替えてみました、米軍放送です。するとドアーズのLight My Fireやスティーヴィー・ニックスのヒットソングが聴こえてきました。ぼくの心を落ち着かせてくれたのはこんなロックだったのです。

音楽で重要なのはムードや「におわせる」事ではなくはっきりと考えを伝える事です。ベトナム戦争を経たAFNから聴こえてきたロックンロールにはその強さがありました。戦場に向かうヘリコプターの中で兵士の心の中響いていたのはこんな唄達だったのです。

今回のアルバムは津波や地震で生き残った人たち、そして街であの時間を経験した僕たち「シティ」で暮らす人達に向けての音楽です。亡くなられた方達ではなく生き残ったぼくらの音楽です。

あの状況できちんとメッセージソングとして機能した唄「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」を歌っていたアイドルグループ制服向上委員会の橋本美香さんにコーラスをやって頂きました。かつての僕の音楽と同様にセックスのBGMとして、生活の背景としてもきちんと機能するように優れたミュージシャン達は時にはコード譜すらない僕の音楽をその豊かな音楽性で現実に聴かれるものにしてくれました。実際僕が現場でしていた事といえば彼らとしゃべって笑わせるぐらいのことだったのです。

みなさんありがとう。

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