イベントには
続いてのコーナーでは、メロウなトラックに情感豊かなラップが乗る「ニューデイノミー」や、メロディアスなサウンドが光る「たりら」など音源化されていないナンバーを立て続けに熱演。「Colorful」の終盤では使い捨てカメラを持ち出し、サポートメンバーのカトウタロウ(G)を激写したり、フロアの写真を撮ったりと茶目っ気のある演出で観客を沸かせた。
アグレッシブなパフォーマンスの一方で、MCでは家族への思いや、18歳を迎えた心境を吐露。実家を離れて暮らすことで知った家族の大切さについて語り、「誰かが家で帰りを待ってることはとても素敵なことなんじゃないかな」と述べたあと、「MY NAME IS xxxx」を言葉を噛み締めるようにラップした。また十八番とも言えるビートジャックコーナーでは、SEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」「RPG」を2曲続けてフィーチャー。高揚感のあるトラックに独自のラップを乗せ、PAGE流のサウンドを構築してみせた。
本編もいよいよクライマックスというとき、PAGEは地元や学校から逃げるように上京したエピソードを語り出す。「逃げるように東京に来たけど、東京が楽しくさせてくれるわけじゃないし……」とコンプレックスやトラウマを抱え空回りの日々を過ごしていたことを告白。そして上京直後に渋谷で山手線を眺めながら作った「自分線空回り」を、苦々しい思いを吐き出すようにパフォーマンスした。曲の途中で感情をこらえきれず涙声になり、腕で涙を拭いながら懸命に言葉を繰り出していたPAGE。しかし最後はすっきりした表情を浮かべ、観客に「ありがとうございました」と感謝を告げてステージをあとにした。
アンコール代わりのPAGEコールに迎えられた彼は、まずジャジーな「MY NAME IS xxxx(asamiya Remix)」でしっとりした雰囲気を作り出す。続けてバンドメンバーを呼び込んだ瞬間に「Happy Birthday」が流れ出し、バースデーケーキを持ったメンバーが登場。思わぬサプライズに「いきなり曲が流れ始めたから、台本通りじゃねえ!って」とPAGEは笑顔を浮かべ、照れくさそうにケーキのロウソクを吹き消した。
祝福ムードの中で披露されたのは「Hello Negative」。「こういうサプライズがあるんだったらセトリ変えたのに……」とPAGEはぼやいていたが、観客は楽しそうに彼の繰り出すラップに身を委ねる。さらに「ラストソング」に続いて、急遽「エクスペクト」を再び披露。伸び伸びとした歌声と表情で歌うPAGEの姿に、バンドメンバーも観客も自ずと笑顔がこぼれていた。
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音楽ナタリー @natalie_mu
祝18歳!PAGE、レコ発企画で男泣き&サプライズに照れ笑い http://t.co/zEIdBlWEUA