新年編「HighApps」でサカナ、Flickersら8時間競演

1月14日、東京・新木場STUDIO COASTにてHIP LAND MUSICが主催するライブイベント「HighApps Vol.10 SPECIAL!! ～2013 New Year Rock Party!～」が開催された。

この日の会場には、「High STAGE」「Apps STAGE」という2つのライブステージに加え、屋外にDJテント「FREE THROW TENT」が設営された。大雪の中にもかかわらず多くのオーディエンスが集まり、次々と繰り広げられるアーティストたちの熱いステージを楽しんだ。

まず「Apps STAGE」のオープニングアクトを「MASH A&R FINAL AUDITION ― MASH FIGHT! vol.1」でグランプリを受賞したThe Oral Cigarettesが務めフレッシュな空気を会場に送り込む。続いて「High STAGE」にKANA-BOONが登場し、こちらも勢いのあるサウンドと谷口鮪（Vo, G）の人懐っこいパフォーマンスでオーディエンスを惹き付けた。

オープニングアクト2組の熱演を経て、いよいよイベントが本格的にスタート。「Apps STAGE」のトップバッターのキドリキドリは、会場に本番ギリギリに到着したことを明かしながら、アグレッシブなロックチューンを奏でる。続いて「High STAGE」の先陣を切ったSEBASTIAN Xは、朗らかなサウンドとお正月らしい装いで観客を魅了していた。その後も奇妙礼太郎が弾き語りでリラックスしたパフォーマンスを披露したり、LITEはスリリングかつ卓越したアンサンブルで会場を踊らせたりとHIP LAND MUSICが誇る個性派たちが登場した。

またこの日は、アルカラやbonobosといったゲストアーティストも登場。アルカラはHIP LAND MUSICの25周年を祝うMCでフロアを沸かせ、bonobosは大雪で遅れてしまうというハプニングに見舞われながらも、豊かなアンサンブルを奏で会場を包み込んでいく。一方「FREE THROW TENT」では、弦先誠人、神啓文、タイラダイスケのスピンする楽曲にあわせて大勢の人たちが踊る。ここでは出演アーティストたちがDJを務める一幕もあり、大盛り上がりとなった。

また中盤ではavengers in sci-fiが「Sonic Fireworks」などのキラーチューンを連発し、Predawnが柔らかな歌声と演奏で温かな空気を作り出すなど個性豊かなステージが次々と展開される。そして「Apps STAGE」のトリを務めたThe Flickersはダンサブルかつ肉体的なステージを披露。刺激的な照明演出とともに強烈なインパクトを放っていた。

イベントのヘッドライナーを務めたサカナクションは、大歓声に迎えられて舞台へ。本編で「アルクアラウンド」「夜の踊り子」といったライブの定番曲で観客を存分に踊らせた彼らは、アンコールで新曲「ミュージック」を初演奏するプレゼントも。会場が一体感で包まれる中、約8時間におよんだ新年の「HighApps」は大団円を迎えた。