V系バンド集結恒例「Over The Edge」で16組が無礼講共演

12月31日に東京・渋谷公会堂にて、ヴィジュアル系アーティストが一堂に会する恒例のライブイベント「Over The Edge」が開催された。

6回目を迎えた今回のイベントには、計16アーティストが参加。満員のオーディエンスは実に約12時間にわたって繰り広げられた豪華な競演に酔いしれた。

前半に登場したのはheidi.、lynch.、ムック、DaizyStripper、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、Sadie、Mix Speaker's,Inc.、ギルガメッシュといった面々。前半戦のトリを飾ったギルガメッシュのステージにはlynch.の葉月（Vo）が飛び入りするサプライズもあり、「Over The Edge」ならではの光景に会場は沸いた。

休憩を挟んで始まった後半戦はMoranの熱演から幕を開け、JILS、MERRYと続いていく。MERRYのステージが終わると、カウントダウンに向けて出演者たちがステージに集結。2013年になった瞬間に銀テープが発射され、華々しい空気が場内に充満した。

ムックの逹瑯（Vo）とMix Speaker's,Inc.のseek（B）の「この後のバンドにバトンタッチするんで。今年もよろしく！」という言葉から再びライブが再開し、BugLug、vistlip、ユナイト、R指定という若手たちが勢いのあるステージを展開する。そして「Over The Edge」の大トリを務めたのは、Plastic Treeの有村竜太朗（Vo）が音頭をとるセッションバンド。Sadieの美月（G）、vistlipの海（G）、Plastic Treeの佐藤ケンケン（Dr）、ムックのYUKKE（B）というバンドの枠を超えたプレイヤーたちが集い、レミオロメンの「粉雪」をカバーする。続けて披露されたLUNA SEAの「TONIGHT」では、出番を終え楽屋裏で酒盛りに興じていたアーティストたちが続々と姿を見せ、楽器を奪い合ったり、はしゃぎ回ったりと無礼講状態に。最後は「2013年もよろしくお願いします！」という出演者たちの挨拶とともに長時間にわたったイベントは終幕した。

なお「Over The Edge」の前日、12月30日の渋谷公会堂では若手ヴィジュアル系アーティストが参加する「Over The Edge -Next Break-」が初開催。こちらにはMoNoLith、DIV、ギルドらが出演したほか、ギルガメッシュの左迅（Vo）がソロ名義でパフォーマンスを披露した。さらにDOG inTheパラレルワールドオーケストラとユナイトのメンバーによるスペシャルセッションも行われ、オーディエンスを魅了していた。