[KREVA] AP BANG!で「ブギー・バック」披露

46

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 0 0
  • 8 シェア

3月16日、新木場STUDIO COASTにて「AP BANG!東京環境会議vol.1」が開催された。記念すべき第1回目となる今回は、KREVAやGAKU-MCといった夏の「ap bank fes」出演経験者をはじめ、PE'Zや絢香スチャダラパーSEAMO小泉今日子といったアーティストが勢揃い。それぞれ興味深いステージを披露してくれた。

「AP BANG!」1日目の出演者たち。上からPE'Z(1段目)、GAKU-MC(2段目)、新曲「あしあと」を熱唱する絢香&GAKU-MC(3段目)、小泉今日子(4段目左)、絢香(4段目右)、スチャダラパー(5段目)、SEAMO(6段目左)、KREVA(6段目右)、「今夜はブギー・バック」を共演したKREVAとスチャダラパー(7段目)。

「AP BANG!」1日目の出演者たち。上からPE'Z(1段目)、GAKU-MC(2段目)、新曲「あしあと」を熱唱する絢香&GAKU-MC(3段目)、小泉今日子(4段目左)、絢香(4段目右)、スチャダラパー(5段目)、SEAMO(6段目左)、KREVA(6段目右)、「今夜はブギー・バック」を共演したKREVAとスチャダラパー(7段目)。

大きなサイズで見る

18時のスタートとともにステージに登場したのは、PE'Zの5人。代表曲「Hale no sola sita~LA YELLOW SAMBA~」からライブはスタートし、フロアを徐々にあたためていった。この日は3月28日にリリースされる新作「起きて寝る -FUNNY DAY & HARD NIGHT-」からのナンバーが中心。ほとんどのオーディエンスにとって初めて耳にするナンバーばかりだったが、反響は上々だった。5曲を演奏し、25分という短いステージはあっという間に終了した。

この日のイベントはライブの合間に、有識者やクリエイターたちの「環境と欲望」にまつわるコメント映像や、アカデミー賞2部門受賞作品「不都合な真実」の紹介、「ダーウィンの悪夢」のダイジェスト版上映などが織り交ぜられていた。どれもが興味深い内容ばかりで、ライブのみを楽しみに来場した音楽ファンにも十分アピールできたのではないだろうか。

絢香とGAKU-MCが新曲を共作

PE'Zのライブから30分ほど経て、ステージ上には新たなバンドセットが準備されていた。小林武史をはじめとする豪華ミュージシャンたちによるスペシャルバンド「Bank Band Trinity」の登場だ。ここからはこのバンドにさまざまなシンガーたちを迎えて、ステージは進行していくことになる。まずトップバッターとして登場したのは、夏の「ap bank fes」でもおなじみのGAKU-MC。自身の持ち歌を3曲、生演奏で披露した。オーディエンスとのコール&レスポンスも上手くいき、次のシンガーへとバトンタッチ。

「今年初めて会って、その若さと歌の上手さに驚いた」という小林の紹介の後に登場したのは、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの絢香。「ライラライ」「Peace loving people」というアッパーな曲でファンを盛り上げる。MCで彼女は「このイベントでどうしても歌いたいと思った」と、この2曲を選んだ理由を説明。そして大ヒット曲「三日月」では、彼女の高い歌唱力を思う存分堪能することができた。

3曲を歌い終えた絢香は「ここでスペシャルゲストがいます」といって、あるアーティストをステージに呼び出した。登場したのは、先ほどステージで歌っていたGAKU-MC。なんと小林がこの日のために作曲し、絢香とGAKU-MCが文通形式で歌詞を付けていったという本邦初披露の新曲「あしあと」を2人で熱唱した。今後この曲がどういう形で発表されるかは決まっていないそうだが、ぜひCDなど作品として残してほしいところだ。

KYON2のアイドルオーラに会場騒然

続いて小林に「この人とは古い付き合いなんだけど、一緒にステージに立つのは今日が初めて。この人の代わりはいない」と紹介されて、小泉今日子がステージに登場。黒いワンピースを着た彼女が現れた瞬間、会場中が歓声であふれ返った。「My Sweet Home」を少々緊張気味に歌う彼女に対し、フロアからは「カワイイ!」という声が続出。本人は「41歳です!」と茶目っ気タップリに答えていたが、ひさしぶりに我々の前に現れた「歌手・小泉今日子」は、誰もがよく知る「KYON2」のままだった。続けて「サヨナラCOLOR」「あなたに会えてよかった」を披露。さらにこの日のテーマについて「自分の言葉ではうまく表現できないから」と、Bank Band Trinityによる即興演奏にあわせて谷川俊太郎と田村隆一の詩を朗読した。このときだけは、歌手よりも「女優・小泉今日子」としての表情を見て取ることができた。

ここでライブは一旦休憩。スクリーンには再びコメント映像などが流され、そして小林武史とGAKU-MCがナビゲーターとなって進められるトークセッションが行われた。「東京環境会議版・不都合な真実」と銘打って行われたこのパートでは、地球温暖化について我々が普段の生活で知ることのない事実を紹介。これを目の当たりにし、言葉を失う人も多かったのではないだろうか。予定時間を超過し、小林が「エコ」について語った。彼がなぜこのイベントを立ち上げたのか、理解できたファンも多かったはずだ。

トークセッションが終了すると、再びライブタイムに突入。ここからはヒップホップ色が強まっていく。まずはスチャダラパーが登場し、普段の彼らのステージとは異なる、生バンドをバックにしての貴重なステージを体験することができた。しかし生バンド相手だからといって気合いを入れるようなタイプではない彼らのこと。いつもと変わらない自然体のステージングで、フロアを大いに盛り上げていった。

SEAMOが天狗スタイルを解禁

続いて登場したのは、一番最後に出演がアナウンスされたSEAMO。Bank Band Trinityは袖に引っ込み、DJ TAICHIとのタッグで「ルパン・ザ・ファイヤー」「マタアイマショウ」という2大ヒットナンバーを披露。「僕の身近にはとてもエコな奴がいて、いろいろ深く追求したら服を着ないというエコに辿りついた」というMCの後で、そいつを今から連れてくるといって袖に戻っていったSEAMO。ターミネーターのテーマ曲とともにBank Band Trinityのメンバーが再びステージに戻り、ステージに照明が当たると……そこには海水パンツ+股間に天狗のお面という、「シーモネーター」スタイルのSEAMOの姿があった。そう、最近は封印していたシーモネーターのストロングスタイルをひさびさに解禁したのだ。シーモネーター時代の代表曲をこの姿で歌う様には、シュールを通り越してカッコよさを感じたファンも多かったかもしれない。実はこれ、小林からのリクエストだったんだとか。

KREVAとSDP、一夜限りの夢コラボ

SEAMOでひとしきり盛り上がった後は、この日最後のアーティスト・KREVAの登場だ。DJを排除した完全なるバンドスタイルで歌われたのは、「音色」「ひとりじゃないのよ」といった人気ナンバー。「ひとりじゃないのよ」ではフィーチャリングシンガーとしてSONOMIをゲストに迎え、いつも以上の盛り上がりを見せてくれた。そして3月14日に発売されたばかりの新曲「アグレッシ部」でフロアと一体になった後、この日最大のサプライズが待ち受けていた。

「今日はこの曲を、どうしてもこの人たちと一緒にやりたい」というKREVAの紹介にあわせて登場したのは、スチャダラパーの3人。このメンツでこの日最後に披露されたのは、小沢健二とスチャダラパーによる名曲「今夜はブギー・バック」だ。小沢のパートをKREVAが歌い、原曲そのままの雰囲気を再現。このサプライズに、フロアからも最高の笑みがこぼれていた。こうして最高潮を迎えた「東京環境会議」初日のLIVE TIMEは、22時前に終了したのだった。

関連リンク

この記事の画像(全1件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 KREVA / 絢香 / スチャダラパー / PE'Z / 小泉今日子 / SEAMO の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。