アレンジされた「AMP-ATTACK!」で気合い十分
「海賊」をテーマに掲げた本公演は、夢へと続く“航路の途中”を示す「レインボーロード中88%」というタイトル通り、グループの現在地と覚悟を強く打ち出した内容となった。開演前、場内には突如アラート音が鳴り響き、宇宙空間を進むロケットにトラブルが発生したため脱出せよと警告するオープニング映像が上映される。
緊張感に包まれた空気の中、スモークの奥から現れたのは、メンバーカラーのスパンコールジャケットに身を包んだ6人。自己紹介ラップ曲「AMP-ATTACK!」でライブは勢いよく幕を開けた。歌唱パートがシャッフルされていたり、歌詞を変更していたりと、この日に向けてアレンジされたパフォーマンスは冒頭から気合い十分。
オペレーティングシステムの異常からシステムの再起動を求められたメンバーは、オペラやミュージカルの要素も含んだ目まぐるしい曲展開の「再々々起動!!!」で、コミカルなやり取りをしながらもテクニカルな歌唱とダンスを難なくこなす。伸びやかな歌声と軽やかなダンスで彩られた「DOWN TOWN SWING」、拡声器を手に映像とシンクロしたパフォーマンスを繰り広げた「AMPTAKxレインボーロード中77%」、あっきぃが「Kアリーナ、捕まえに行くからな!」と言って観客を沸かせた「RAINBOWxPATROL」と、次々に畳みかけていくAMPTAKxCOLORS。再起動して危機を脱したはずが、原因不明のエラーコードがスクリーンに表示され、結局彼らを乗せたロケットは地球の無人島に不時着することになってしまった。
するとステージ演出が切り替わり、スクリーンに映るドクロの旗を背にゴージャスな海賊風新衣装をまとった6人が登場。ファイヤーボールとスパークラーが派手に噴き上がる中、上昇する可動ステージで手にした海賊刀を高く掲げながら、このライブが初披露となった新曲「Wild Side Sailing 88%」を勇ましく歌った。
カバー曲で個性爆発のソロコーナー
「Club A×C -歌舞伎町店-」の続編であり、今回のワンマンライブで初披露となった「Club A×C -なにわ町店-」では、ガイコツマイクで華麗にパフォーマンス。「NUDIE...」では長机や椅子、地図やグラスなど小道具を用いてショーアップしたり、「Club A×C -歌舞伎町店-」では木樽ジョッキを手に海賊らしさを演出したりと、多彩な表現で観客を魅了した。その一方で、こちらもライブ初披露となった、ネガティブな言葉をかけ続けてきたアンチに対する彼らからのアンサーソングである「DISLIKE」では、歌声、表情、仕草すべてに不屈の精神を宿らせた。
ちぐさくんが脚本執筆を担当したオリジナルアニメのアフレコ企画では、無人島を脱出するべくいくつかの2択を、リスナーのペンライトで決めていくことに。そうして辿り着いたのは、メンバーと親交のある声優・木村良平が声をあてるクラゲが新たな船をもたらしてくれるというハッピーエンドだった。
また、事前アンケートをもとにソロカバーする曲が選ばれた“歌ってみた”のコーナーでは、まぜ太は「革命道中 - On The Way」でスタンドをつかんでがなり声を上げ、あっとは「モエチャッカファイア」を赤い玉座に腰かけて歌唱。ぷりっつは白い花を手に「ガーデン」を語りかけるように歌い、ちぐさくんはハイトーンやシャウトを駆使して「プロポーズ」、けちゃはキュートに「メランコリック」、あっきぃは王道アイドル然として「小悪魔だってかまわない!」を歌い、メンバーそれぞれの個性をアピールした。
息ぴったりなバディが魅了したペアコーナー
さらには、ステージ初披露となる初のペア曲も。まぜ太のアクロバティックなパフォーマンスやあっとの歌唱力で会場を一気に引き込んだ「We Own The World」、歌声、衣装、動き、ラストポーズまですべてにおいて“かわいい”を極めた、ちぐさくんとけちゃの「ペットに恋しちゃダメですか?」。サイバーパンク風の演出でトイガンのロケットランチャーを手にパフォーマンスした、あっきぃとぷりっつの「イタズランチャー!」と、息ぴったりなバディが観客を興奮に導いた。
実写の幕間映像をはさんで、ドレッシーな白衣装の6人が再びステージにそろうと、サマーチューン「あっつ!!!」、メロウな「Neochi」、ダンスナンバー「UNDER THE TABLE」、和情緒漂う「恋うらら」が連なるメドレーでさまざまな表情を見せた。続く「Be alright!!」では、まぜ太とあっと、ぷりっつとけちゃ、ちぐさくんとあっきぃがそれぞれ隣り合ってステップを踏み、「RAINBOWxCOLORS」では客席からの渾身コールを浴びながら、笑顔を交わしつつ歌った。
メンバーそれぞれが明かした胸の内
舞台裏からの生中継でステージに現れるという演出でアンコールがスタート。全員で「ロミオとシンデレラ」を歌ったのち、メンバーそれぞれが胸の内を明かしていった。まず、けちゃが活動休止期間を振り返りながら「応援してくれる君たちや関わってくれる人たち、最高のメンバーがいてくれたおかげで戻ってこられました」と感謝を述べ、「この6人と応援してくれる君と7人で、これからも進んでいきます」とまっすぐに宣言。まぜ太は「生配信も動画投稿も大好きだけど、俺はライブが本当に大好きで」と語り、「歌声、言葉をこうして直接届けられる場所があるってすごく幸せ」とライブへの思いを吐露。「AMPTAKのえげつない量の供給を受け取ってくれているおまえに感謝してます」と、リスナーへのストレートな言葉を届けた。
あっとは、目の前に広がる光景を見渡しながら「こんな素敵な景色を見せてくれたみんなに感謝。本当に、愛だと思う」としみじみと語り、「思い合っている君たちと、僕たちの夢であるベルーナドームを目指していきたい」と未来を見据える。そして最後はマイクを通さずに「愛してるよ!」と叫んだ。あっきぃは「88%、成功したけどこの先の人生もみんなに一緒にいてほしい」と語り、「人前でこんなに笑ったライブは初めて」と回想。「みんなにありがとうを伝えるときの笑顔って本物なんですよ」と言葉に実感を込め、「一緒にレインボーロードを歩いていきましょう」と呼びかけた。
ぷりっつは「『RAINBOWxCOLORS』でみんなのコールを浴びてるとき、踊れなくなるくらい感極まってしまって」と当時の感情を明かし、「この6人でこの会場を埋められたこと、88%まで到達できたことに感動してます」と語る。「最高の俺たちに、これからもついてきてください」という言葉には強い自信がにじんでいた。そしてちぐさくんは、「リーダーになってから2回目のライブ。たくさん悩んだけど、未完成で未熟でもいいと吹っ切れることができました」と率直な思いを吐露。「言葉だけじゃなくて、行動で希望を見せていきます」と決意を語り、「俺の人生を全部あげるので、君の人生をください」と観客に呼びかけた。
涙をこらえきれないちぐさくんに、「今日くらい泣いたっていいよ!」と声をかけ、励ますメンバー。そして「夢であるベルーナドームに立つまで、『AMPTAKxCOLORS』という曲は歌いません」と、2023年リリースの初のEP「RAINBOWxCOLORS」の1曲目「AMPTAKxCOLORS」を封印することをちぐさくんが宣言し、みんなで一緒に「最後ブチかますしかねえよな!」と気を吐いた。そして再び、この日の1曲目だった「AMP-ATTACK!」へ。今度はあっきぃがアクロバティックなモーションを披露し、ちぐさくんが「みんなが大好きに決まってるじゃんか!」と笑顔を見せてライブのフィナーレを飾った。
セットリスト
「AMPTAK海賊団xレインボーロード中88%」2026年3月21日 Kアリーナ横浜
01. AMP-ATTACK!
02. 再々々起動!!!
03. DOWN TOWN SWING
04. AMPTAKxレインボーロード中77%
05. RAINBOWxPATROL
06. Wild Side Sailing 88%
07. Club A×C -なにわ町店-
08. NUDIE...
09. Club A×C -歌舞伎町店-
10. DISLIKE
11. 革命道中 - On The Way(まぜ太 / 原曲:
12. モエチャッカファイア(あっと / 原曲:
13. ガーデン(ぷりっつ / 原曲:
14. プロポーズ(ちぐさくん / 原曲:内緒のピアス)
15. メランコリック(けちゃ / 原曲:Junky)
16. 小悪魔だってかまわない!(あっきぃ / 原曲:
17. We Own The World(あっと×まぜ太)
18. ペットに恋しちゃダメですか?(ちぐさくん×けちゃ)
19. イタズランチャー!(あっきぃ×ぷりっつ)
<メドレー>
20. あっつ!!!
21. Neochi
22. UNDER THE TABLE
23. 恋うらら)
24. Be alright!!
25. RAINBOWxCOLORS
<アンコール>
26. ロミオとシンデレラ(原曲:
27. AMP-ATTACK!
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】
AMPTAKxCOLORSが満員の観客に誓った覚悟
夢のベルーナドームに立つまで人気曲を封印
Kアリーナ横浜ワンマンライブを
13枚の写真とともに徹底レポート!
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