アンジュルム「今日という日を自信に変えて」新体制初の日本武道館公演でつかんだ大きな手応え

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アンジュルムが昨日11月30日に東京・日本武道館で単独公演「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」を開催した。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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本公演は9月から行われてきたライブツアー「アンジュルム ライブツアー 2025 秋~Keep Your Smile!~」の千秋楽。ツアーのタイトルには「しんどいときでも笑顔を絶やさずにがんばろう!」という意味が込められたアンジュルムの円陣の掛け声「Keep Your Smile!」が掲げられ、前身グループのスマイレージ時代にライブハウスツアーを行っていた活動の歴史に立ち返りつつ、「初心に帰って個々の技術や“魅せ方”を磨こう」というテーマのもとライブハウスで公演が開催されてきた。そしてその締めくくりとなる日本武道館公演には約9500人のファンが来場。今年6月に伊勢鈴蘭がリーダーに就任し、8月に新メンバーの長野桃羽が加入して新体制となったアンジュルムのステージに多くの期待が寄せられた。

新メンバーの長野、客席を見て「星みたい!」

場内が暗転するとステージ裏でスタンバイするメンバーの姿がモニタに映し出される。彼女たちは伊勢の「ついに日本武道館、やってきました! 楽しんでいくぞー!」という声とともに円陣を組み、公演の幕開けを告げた。グループ名の由来になっている“天使”をモチーフにした白の衣装でステージに登場したアンジュルムは、ハッピーなムードの楽曲「愛すべきべき Human Life」を1曲目に披露。すっかりグループの中に溶け込んだ新メンバー長野は、自身のメンバーカラーであるイエローの照明に照らされたステージで弾けるような笑顔を浮かべた。為永幸音の「武道館、声出していくよ!」という煽りを経て、アンジュルムは「出すぎた杭は打たれない」や「乙女の逆襲」を畳みかけて会場の温度を一気に上げ、11月12日にリリースしたニューアルバム「Keep Your Smile!」の収録曲「トラブルメーカー」も披露。挑発的な雰囲気も感じさせる、グループの新たなカラーを引き出した楽曲を自信たっぷりにパフォーマンスした。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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MCで伊勢が「日本武道館にお集まりの皆さん、ようこそ!」と挨拶をすると、客席から熱い歓声が上がる。今回のライブはHuluによるライブ配信や、全国51館と台北の映画館でのライブビューイングが実施され、メンバーは「見えてますか?」「元気ですか?」と画面の向こうにいるファンにも声をかけた。

日本武道館のステージに初めて立った長野は「自分がこの舞台に立つことが信じられなかったんですけど、皆さんの姿を見て感動しています」と話し、カラフルなペンライトの光で染まった客席を眺めながら「星みたいですね!」と笑顔を浮かべる。伊勢は今回のツアーについて「ファンの皆さんと作り上げてきて、その熱さに救われてきた」と振り返り、「武道館の天井が抜けちゃうくらい、声出せますか?」と新体制初の日本武道館公演をこれまで以上に熱いライブにすべく観客に呼びかけた。

スマイレージ楽曲から最新アルバムの新曲まで

川名凜の曲振りでスタートしたのは、11月12日にリリースされたニューアルバム「Keep Your Smile!」の収録曲「FAST PASS」。ユニークな一面もパワフルな一面も堪能できる、アンジュルムの魅力が詰まったナンバーだ。「明晩、ギャラクシー劇場で」「ぶっ壊したい」「愛されルート Aor B?」といったグルーヴィな楽曲で会場の熱気が熟成されたあとは、ニューアルバムより切ないラブソング「右ななめ後ろから」が初パフォーマンスされた。ピアノのサウンドに乗せて、メンバー1人ひとりの歌声が場内にじんわりと染み渡っていった。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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スマイレージ楽曲のメドレーがスタートすると、ライブのムードが一変。まず伊勢、松本わかな、下井谷幸穂、後藤花、長野がまるで学校の帰り道のようにメンバー同士でコミュニケーションを取りながら「自転車チリリン」を歌い、さらに黄色のハンドルが付いたマイクスタンドを用いて「黄色い自転車とサンドウィッチ」をみずみずしくパフォーマンスした。入れ替わりで登場した為永、橋迫鈴、川名、平山遊季は「新・日本のすすめ!」で疾走感のあるサウンドに負けないダイナミックなボーカルを響かせ、「寒いね。」では雪が降る演出を交えながら観客を楽曲の世界へと引き込んだ。

その後、スマイレージを意識したカラフルなミニスカート衣装に身を包んだメンバーがステージにそろい、「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」をキュートにパフォーマンスして観客を魅了する。続く「私、ちょいとカワイイ裏番長」では長野の「元気残ってる? サボってないよね?」という煽りを経て「ちょいカワ」コールが発生。橋迫が「日本武道館、私たちにかかってこい!」と叫ぶ場面もあり、アンジュルムは熱いロックサウンドに乗せて会場のボルテージを高めていった。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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ライブ後半、川名と後藤のフェイクがぶつかり合う「Survive~生きてく為に夢を見た」、アンジュルムの“強さ”を見せつける「赤いイヤホン」、橋迫と為永のダンスが見どころの「アイノケダモノ」とノンストップで楽曲を畳みかけ、勢いを加速させていくアンジュルム。「限りあるMoment」ではエネルギッシュな歌声が響き渡った。そしてファンのコールを受けつつ「大器晩成」でライブはより一層熱さを増し、最後は「友よ」で本編がフィニッシュ。会場全体が心地よい一体感で包まれた。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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「今日という日を自信に変えて、がんばっていきたい」

ファンからの力強い「アンジュルム」コールが巻き起こり、ライブはアンコールへ。きらびやかな紫のスパンコール衣装で再登場したアンジュルムは、ニューアルバムの収録曲「プリズンブレイカー」を初披露。重厚感のあるロックサウンドに迫力あるボーカルやフェイクを乗せ、アンジュルムの新境地を見せつけた。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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最後のMCに移ると、長野は「皆さんと素敵な時間を過ごすことができて本当にうれしいです。これからも、もっと楽しい思い出を作れたらいいな」と今後の活動に思いを馳せ、後藤は「言いたいことは1つ。皆さんが大好きということです!」とファンへ熱い思いを伝える。下井谷は「9人全員で、日本武道館に立てたことが本当にうれしいです」と喜びを語り、平山は先輩メンバーの提案により「私、ちょいとカワイイ裏番長」冒頭の煽りを後輩メンバーの平山、下井谷、後藤、長野が担当したことに触れ「先輩の愛をすごく感じましたし、移り変わっていくこのグループをより愛して、アンジュルムの役に立てるようなメンバーになっていきたいと改めて思いました」と決意を口にした。

松本は「9人の絆も、ファンの方との絆もすごく深まった期間になった」と全国各地のライブハウスを回ったツアーを振り返り、為永は初めて日本武道館のステージに立ったときのことを回顧しつつ、「当時は『自分の力で立っているんじゃない』と感じていたけど、先輩が『みんなで立っているんだよ』と言ってくれるのがうれしかった。そして今日、私たち9人で日本武道館に立っているなとすごく感じました」とほほえむ。川名も「ファンの皆さんを含め、全員でこの空間を作り上げているというのを実感したツアーでした」と笑顔を見せた。

為永の挨拶の段階で涙を見せていた橋迫は「9人でもっともっと上を目指してがんばっていきたい」と意気込み、「最近視力が低下してきているので、ブルーベリーを食べて、皆さんの表情をもっと見られるようにがんばります!」と話してファンを笑わせる。同じく涙を浮かべた伊勢が「今日みんなで全力で戦えて、9人の始まりとしてはすごくいい第一歩を踏めたと思うんですけど、皆さんどうですか?」とファンに投げかけると、客席から温かい拍手が沸き起こった。さらに伊勢は「今日という日を自信に変えて、がんばっていきたいと思います」と希望に満ちあふれた眼差しで語った。

伊勢の「明日からもがんばれるように、応援の気持ちを込めて」という言葉をきっかけに披露されたのは「THANK YOU, HELLO GOOD BYE」。メンバー同士の絆を感じさせる美しいハーモニーがこだまし、会場全体が温かな雰囲気に。そして公演のラストを飾ったのは、スマイレージ時代からのライブ定番曲「スキちゃん」だ。間奏ではメンバーがセンターステージへと走り、ファンは楽曲に合わせて「○○がスキちゃん!」と1人ひとりの名前をコール。その声に応えるように、9人それぞれの笑顔がきらめいた。

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」の様子。(提供:アップフロントグループ)

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セットリスト

「アンジュルム 2025 autumn 『Keep Your Smile!』 final」2025年11月30日 日本武道館

01. 愛すべきべき Human Life
02. 出すぎた杭は打たれない
03. 乙女の逆襲
04. トラブルメーカー
05. FAST PASS
06. 明晩、ギャラクシー劇場で
07. ぶっ壊したい
08. 愛されルート A or B?
09. 右ななめ後ろから
10. 自転車チリリン / 伊勢鈴蘭、松本わかな、下井谷幸穂、後藤花、長野桃羽
11. 黄色い自転車とサンドウィッチ / 伊勢鈴蘭、松本わかな、下井谷幸穂、後藤花、長野桃羽
12. 新・日本のすすめ! / 為永幸音、橋迫鈴、川名凜、平山遊季
13. 寒いね。/ 為永幸音、橋迫鈴、川名凜、平山遊季
14. プリーズ ミニスカ ポストウーマン!
15. 私、ちょいとカワイイ裏番長
16. Survive~生きてく為に夢を見んだ
17. 赤いイヤホン
18. アイノケダモノ
19. 限りあるMoment
20. 大器晩成
21. 友よ
<アンコール>
22. プリズンブレイカー
23. THANK YOU, HELLO GOOD BYE
24. スキちゃん

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NEMO @mtokj307

【ライブレポート】アンジュルム「今日という日を自信に変えて」新体制初の日本武道館公演でつかんだ大きな手応え(写真9枚) https://t.co/JEEynnxVR2

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