「九段下フォーク・フェスティバル'25」は、TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットで放送されている「桑田佳祐のやさしい夜遊び」が2025年に放送30周年を迎えたこと、加えてTOKYO FMが今年4月に開局55周年を迎えたことを記念したイベント。桑田とオープニングアクト以外の出演者が明かされぬまま公演当日を迎えたが、いざその幕が開けると、豪華アーティストたちが次々と登場し、9000人が詰めかけた会場は大きな盛り上がりを見せた。
シークレットゲストが続々登場! 気になるその1人目は
開演時刻になり、まずはオープニングアクトを務めるシンガーソングライター田内洵也が登場。田内は東京都内近郊のバーを拠点に活動する流しのシンガーソングライターで、桑田が通うバーで桑田と出会ったことをきっかけに交流がスタートし、本イベントの前座を任せられることとなった。彼はギター1本で自身の楽曲「深川のアッコちゃん」を歌い上げ、観客を魅了した。
前座の終了後、司会であるTOKYO FMパーソナリティの住吉美紀がナレーションで開演を宣言し、満を持して桑田がステージに登場。吉田拓郎の「今日までそして明日から」を届けると、続く「明日へのマーチ」ではサポートメンバーとともに幸福感あふれる演奏を響かせた。このイベントが“フォーク”をテーマにしたイベントであることから、桑田が観客に向けて意味ありげに「君は今日、ロックを聴かないんですよ」と突然切り出し、演奏が始まるとステージに姿を現したのは
19年ぶりの「奇跡の地球(ほし)」
一気に高まった会場の熱気をクールダウンするように、サザンオールスターズの「SEA SIDE WOMAN BLUES」を桑田がゆったりと歌い上げると、次のシークレットゲストが呼び込まる。フォークデュオBUZZが1972年に発表した楽曲「ケンとメリー~愛と風のように~」のイントロに乗せて登場したのは桜井和寿(
“フォーク女子”の手腕が光るアコギセッション
このイベントが桑田とバンドだけで歌うパートと、シークレットゲストと共に歌うパートが交差する構成であることが見えてきた中、桑田が敬愛して止まない同郷の大先輩・加山雄三の「夜空の星」のカバーが披露されると、続けて桑田の公私の“戦友”である原由子(サザンオールスターズ)が3組目のシークレットゲストとしてステージに登場した。普段はピアノを担当している原坊だが、元はと言えば学生時代にエリック・クラプトンに憧れてギターを始め、フォークデュオを組んでいたほどのフォーク女子。この日はアコースティックギターを肩に下げ、桑田とともに自身のソロ曲「いちょう並木のセレナーデ」「花咲く旅路」、そしてボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」を桑田による日本語詞バージョンのアレンジで歌い上げた。
桑田佳祐と吉井和哉が互いのソロ曲をリクエスト
原坊がステージを後にすると、桑田が美輪明宏の「ヨイトマケの唄」を歌い始める。会場が感動に包まれ温かいムードになる中、一転ロックな演奏へと変わり、
昭和の雰囲気が漂うSEが流れる中、桜井が再びステージに登場。ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」を桑田とともに歌い上げる。そこに吉井も加わり、3人で北山修と加藤和彦による名曲「あの素晴しい愛をもう一度」を披露。さらに、あいみょんと桑田による「なごり雪」のカバーも続き、会場を温かな空気で包み込んだ。
最後のシークレットゲストはあのレジェンド
そして最後のシークレットゲストとして
鳴り止まない拍手に応えて行われたアンコールでは、桑田、あいみょん、桜井、竹内、原坊、吉井が再び登場。「軽音楽サークルでは必ずシングアウトを一緒にする通例になってます。シングアウト!」という掛け声とともに、The Mamas & the Papasの「California Dreamin'」を全員で熱唱した。続く「今日の日はさようなら」では観客も加わり、会場全体で大合唱。ゲスト5人が舞台を去ったあと、桑田はソロナンバー「祭りのあと」を披露し、全29曲、約3時間に及んだイベントに幕を下ろした。
なお本公演の模様の一部は特別番組「FM FESTIVEL 2025 桑田佳祐スペシャル企画!! 九段下フォーク・フェスティバル’25」として11月3日16:00よりTOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットでオンエアされる。
「FM FESTIVEL 2025 桑田佳祐スペシャル企画!! 九段下フォーク・フェスティバル’25」の番組情報
TOKYO FM / JFN全国38局 2025年11月3日(月・祝)16:00~19:00
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さくら @skr29_
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