夏川椎菜とヒヨコ群がリベンジツアーで大勝利!“夜の先”で響かせた大合唱

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夏川椎菜がライブツアー「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」を開催中。この記事では昨日7月12日に行われた東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の模様をレポートする。

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

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天下一ヤワな烏合のヒヨコ群のリベンジ

2022年5月から6月にかけて、夏川は2ndフルアルバム「コンポジット」を携えて、全国7会場を回るホールツアー「夏川椎菜 2nd Live Tour 2022 MAKEOVER」を行った。このツアーで夏川はツナギ姿で工事現場を模したステージを舞台に22曲をパフォーマンス。熱気にあふれたホールツアーだったが、当時はコロナ禍のため会場の収容人数や声出しに制限が設けられており、夏川の中には「100%の状態でリベンジしたい」という思いが残り続けていた。そんな彼女の意向を受け、このたび満を持してリベンジツアーが行われることとなった。前回はホールツアーだったが、今回はライブハウスに夏川とヒヨコ群(夏川ファンの呼称)のすさまじいエネルギーが生み出されている。

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])[拡大]

ステージを覆う幕が左右に開くと、そこにはツナギ姿でイエローのフラッグを高々と掲げる夏川と、同じくツナギをまとったバンドメンバー“ヒヨコ労働組合”の姿が。髪をバッサリ切ってショートヘアになった夏川は「烏合讃歌」で勢いよくライブの口火を切り、3年前には聞くことができなかったヒヨコ群の熱いコールを会場いっぱいに巻き起こした。「宣誓ー!我々、天下一ヤワな烏合のヒヨコ群は『MAKEOVER』で感じた楽しかったことも悔しかったことも全部ひっくるめてリベンジすることを誓います!」と夏川は拡声器を手に取って叫び、「ハレノバテイクオーバー」を熱唱。「羽を上げろ、ヒヨコ群! そして声を上げろ、ヒヨコ群!」とヒヨコ群を煽り、ヘビーなサウンドが轟くナンバー「RUNNY NOSE」を衝動に身を任せるように歌い上げた。

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])[拡大]

「アンチテーゼ」ではヒヨコ群の盛大なシンガロングが響き渡り、「ステテクレバー」では息ぴったりのコールがフロアから上がる。そのコールを満面の笑顔で浴びながら夏川は生き生きとジャンプ。その後「『MAKEOVER』のときと衣装とセットリストは一緒なんですけど、ちょっと変わったところが欲しいな、リメイク感がどうやったら出るかなと思って髪を切りました」とショートヘアに触れ、今月新たに開設したTikTokアカウントのアピールも欠かさなかった。

なりたいと思っていた自分に近づけた

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])[拡大]

スピード感のある楽曲「サメルマデ」や四つ打ちのクールなEDMナンバー「シマエバイイ」ではライブならではのヒヨコ労働組合の強靭なサウンドが鳴り響く。白熱のドラムソロからスタートしたのはグルーヴ感たっぷりのディスコナンバー「奔放ストラテジー」。カラフルなライトに彩られながら夏川はエモーショナルな歌声を届けた。

夏川椎菜(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

夏川椎菜(撮影:江藤はんな[SHERPA+])[拡大]

「ボクはゾンビ」「ワルモノウィル」で独特のゴシックな世界観を描き出した夏川。ミディアムナンバー「パレイド」「ミザントロープ」では透明感のある感傷的な歌声を場内いっぱいに響かせた。夏川は「2ndライブばかりやっていて停滞してるように感じる人もいるかもしれないけど、やって後悔はない。2ndライブは自分の中でもちろんめっちゃいいライブをしたと思ってるけど、自分の中で今一歩消化し切れていない感がありまして。改めて皆さんの前で2ndライブをやれることがありがたいなと思っています」と充実した表情を浮かべる。そして「『パレイド』に『背伸びで届いた夢の世界』という歌詞があるんですけど、『パレイド』を歌うたびに2ndライブをやってた頃の自分の未熟さを改めて突きつけられる感じがあります」と述べ、「私は14歳のときにステージに立つという夢を決めてオーディションを受けて、事務所が拾ってくれて、育ててくれてこのステージに立ってるわけですけど、自分の中で背伸びした感というか拾われた感をずっと抱いていまして。ようやくここ数年で自分がなりたいと思っていた自分に近づけて、かかとで背伸びをしていた足が地に着いてきた感じがある。やっと地に足を着けたからこそ歌っていけるものがあるのかなと思っています。みんなに何かを伝える人でいたいなと思って、あと10年はがんばろうと思った次第であります」とまっすぐに語った。

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])[拡大]

恋心を描いたナンバー「すーぱーだーりー」がキュートに歌われるとフロアは大盛り上がり。「チアミーチアユー」ではヒヨコ群の一体感のあるダンスとクラップが会場に広がった。さらに夏川はヒヨコ群を奮い立たせるように疾走感あふれるロックナンバー「キタイダイ」を熱唱。最後にはフロアを見渡しながら「クラクトリトルプライド」を晴れやかに歌い上げ、ヒヨコ群の歌声を思う存分に浴びてステージを去って行った。

仕返しをし続けて、ちょっとずつ前へと進んでいきたい

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:江藤はんな[SHERPA+])[拡大]

アンコールで再びステージ時に登場した夏川は、スタンドマイクで「ナイトフライトライト」を歌い、「『ナイトフライトライト』はコロナ禍を感じる歌詞だなというのを改めて感じました。『夜』という言葉がサビに出てくるんですけど、夜とは世間に漂う、なんとなく沈んでる気持ちのことだと思う。それを乗り越えてその先まで行こうぜという歌だと思うんですけど、皆さま、夜の先へようこそー!」と高らかに叫ぶ。さらに彼女は「『クラクトリトルプライド』の『どんなに道が選べたって 遠回りする癖だもん』という歌詞のように、遠回りしちゃうんですよ、私は。『クラクトリトルプライド』の歌詞も『MAKEOVER』のときの私からの、今の私に対する激励に感じることもある。『これからもがんばっていけよ』って昔の自分に背中を押されてるような気分になります」としみじみと言葉を続け、「今ここにいらっしゃる人たちは、夏川さんのそういう性質を完全に理解して付いてきてくれてるヒヨコたちだと思うので、ぜひこれからもよろしくお願いします!」とヒヨコ群呼びかけた。

「これから先もこうやって仕返しをし続けて、ちょっとずつ前へと進んでいきたいと思います!」と夏川は述べ、「ハレノバテイクオーバー」をパフォーマンス。最後までヒヨコ群の熱気あふれるコールで会場を満たし、「我々ヒヨコ群の大勝利ー!」と笑顔で宣言して見事にリベンジライブを成し遂げた。

このツアーは7月21日の大阪・Zepp Osaka Bayside公演まで続く。

セットリスト

夏川椎菜「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”」2025年7月12日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. 烏合讃歌
02. ハレノバテイクオーバー
03. RUNNY NOSE
04. トオボエ
05. アンチテーゼ
06. ステテクレバー
07. サメルマデ
08. シマエバイイ
09. 奔放ストラテジー
10. ボクはゾンビ
11. ワルモノウィル
12. パレイド
13. ミザントロープ
14. すーぱーだーりー
15. That’s All Right!
16. チアミーチアユー
17. キタイダイ
18. クラクトリトルプライド
<アンコール>
19. ナイトフライトライト
20. ラブリルブラ
21. ササクレ
22. ハレノバテイクオーバー

ツアー情報

LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”(※終了分は割愛)

2025年7月13日(日)愛知県 Zepp Nagoya
2025年7月21日(月・祝)大阪府 Zepp Osaka Bayside

ライブレポート

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たかいど(群)(もも組)(青き民) @takaidon_hmaa

【ライブレポート】夏川椎菜とヒヨコ群がリベンジツアーで大勝利!“夜の先”で響かせた大合唱 https://t.co/Gq8LAg3SVT

21日の大阪公演にも参戦予定だけど、すごい熱気になりそうだ(*>△<)

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