「VK Blanka North America & Japan Tour 2025」はビッケのキャリア史上最大規模となる、北米と日本各地を巡るツアー。“北米編”は5月に行われ、モントリオール公演を皮切りにカナダ、アメリカ、メキシコの各会場で実施された。この北米ツアーからおよそ半月。“日本編”の幕開けとなるこの日のライブには、大きな期待感とともに大勢のファンが集結した。
壮大なSEとともにライブの幕が開くと、ビッケは「おひさしぶりで~す! 東京公演、始まりまーす!」と高らかに宣言。エネルギッシュな歌声を響かせて、オーディエンスを一気に華やかなライブ空間へと導いていく。最初のMCで「何か楽しいことができないかなと、新しいチャレンジもいっぱいしたいなと思って準備してきた」と口にしたビッケ。その言葉通り、今ツアーでは普段見慣れないヘッドセットマイクでの歌唱を見せ、開始早々ファンの驚きと興奮を誘う。
そんな“新しいチャレンジ”が詰め込まれたハイライトの1つとなったのが「ファビュラス」でのベースプレイだ。「初めて弾きます。(ツアーの)ステージ上でベースを」と言いながら愛器を構えた彼が見せたグルーヴィでテクニカルなプレイと、その上で踊る美しいファルセットボイスのコントラストは鮮烈で、客席からは熱く惜しみない喝采が送られた。
ツアーを迎えるにあたり、ビッケはSpotifyで「予習プレイリスト」を公開していたが、このプレイリストに選ばれていたバラエティ豊かな代表曲も続々と披露された。ビッケの高らかな歌声が晴れやかな高揚をもたらした「蒼天のヴァンパイア」、遊び心に満ちたボーカルワークにオーディエンスが完璧なコール&レスポンスで応えた「Ca Va?」。「ウララ」ではバンドメンバーが卓越したスキルでにぎやかなアンサンブルを放ち、ビッケは流麗なメロディを歌いこなすボーカルワークで聴衆を沸かせる。キーボードと向き合って弾き語りに没頭したり、時にはベンチに腰掛けゆったりと歌声を響かせたり。立体的に組み上げられたステージセットを効果的に使いながら、1つひとつの楽曲の輪郭を際立たせるドラマチックなパフォーマンスは、ビッケブランカの音楽が持つ豊かで奇想天外なエンタテインメント性を観る者にはっきりと提示していた。
また、ライブ中には彼が4日にリリースしたばかりの新曲「×L×C×A×」が披露される場面も。ビッケはタムを打ち鳴らしながら曲を歌い上げるハイエナジーなパフォーマンスを見せ、その力強い求心力でホールに狂騒をもたらした。
MCで2025年の半分が経過したことに触れたビッケは「残り半分も楽しいことばかりだと思うので。これからもお付き合いいただき、一緒に盛り上がっていけたらいいなと思います」とファンに語りかけた。ツアー公演は今後8月30日の大阪・フェスティバルホールでのファイナルまで、6都市を舞台に実施される。
「VK Blanka North America & Japan Tour 2025」※終了分は割愛
2025年6月24日(火)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2025年6月27日(金)北海道 札幌市教育文化会館 大ホール
2025年7月6日(日)福岡県 福岡国際会議場
2025年7月20日(日)宮城県 若林区文化センター
2025年8月24日(日)石川県 金沢市文化ホール
2025年8月30日(土)大阪府 フェスティバルホール
VK Blanka North America & Japan Tour 2025 予習プレイリスト
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これ予習リスト載ってた曲はネタバレしとるから気になる方は気をつけやー https://t.co/RfcR8tTaQ9