リアクション ザ ブッタ、あの日観ていた憧れの場所でツアーファイナル「俺たちは確実に前に進んでいる」

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リアクション ザ ブッタが3月20日に東京・LIQUIDROOMにて全国ツアー「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」の最終公演を行なった。

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」最終公演の様子。(撮影:稲垣ルリコ)

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」最終公演の様子。(撮影:稲垣ルリコ)

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昨年5月にベストアルバム「REACTION THE BEST」をソニー・ミュージックレーベルズ内のSACRA MUSICよりリリース。さらにドラマタイアップ曲の配信や、全国17 カ所を回る対バンツアーを開催するなど、2024年は充実した活動を繰り広げてきたブッタ。ワンマンツアーは2月から全国8カ所で開催され、ツアーファイナルとなるLIQUIDROOMは、ブッタのワンマンにおいて最大キャパシティの会場規模となった。

2つのツアーの集大成

佐々木直人(B, Vo)(撮影:稲垣ルリコ)

佐々木直人(B, Vo)(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

客電が落ち、暗がりの中でバンド名が大きく書かれたバックドロップ幕に照明が当たると、定位置に着いた佐々木直人(B, Vo)が大きく息を吸い込む。「東京!」と呼びかけた彼は「Overfilm」でワンマンの口火を切った。佐々木はただライブを見せるだけではなく「あなたと一緒にライブを作りたい」と強調。佐々木が呼びかければフロアからは多数の拳が上がり、ライブ序盤から一体感のあるパフォーマンスが繰り広げられる。この勢いに拍車をかけるようにブッタはタイのドラマの日本リメイク版「Love in The Air-恋の予感-」の主題歌としてリリースされた「Inside you」、アンコールで披露されることの多い「ヤミクモ」と惜しみなく新曲とライブの鉄板曲を投下。ライブの最序盤からフロアは早くも熱狂の渦に包まれた。

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」最終公演の様子。(撮影:稲垣ルリコ)

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」最終公演の様子。(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

「Yadorigi」からはブッタのハードコアな一面を押し出した楽曲が続く。アンニュイな歌詞で始まりながらもマイナスの感情を吹き飛ばすような爽快感のある「lowkey」ではオーディエンスが一斉にタオルを回してバンドの演奏を楽しんでいた。無数のタオルが渦を巻くフロアを見た佐々木は「お前ら最高」とオーディエンスを褒め称えた。

LIQUIDROOMの“こっち側”

木田健太郎(G, Cho)(撮影:稲垣ルリコ)

木田健太郎(G, Cho)(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

MCではメンバーがかつて観てきたLIQUIDROOMでの思い出話に。学生時代に佐々木と一緒にUNISON SQUARE GARDENを観に来たという木田はステージ上から投げられたドラムスティックを偶然キャッチしたエピソードを話し、「リキッドのこっち側に立てて、この景色が見れてうれしい」と感慨深そうに語る。大野宏二朗(Dr)が初めて観たLIQUIDROOMの公演が“大量に傘が吊るされたGOOD ON THE REELのライブ”だと話し始めると、佐々木が「それ、俺も観に行ってたわ」とすかさず反応。まだ知り合う前の大野と佐々木が同じライブを観に行っていたことが判明。バンドで肩を並べる前に一緒のライブを観ていたことをお互い喜び、「いたなら声かけてよ」「いや、そのときまだ知り合ってないし」と笑い合っていた。

大野宏二朗(Dr)(撮影:稲垣ルリコ)

大野宏二朗(Dr)(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

ライブ中盤には佐々木がベースを置き、木田のアコースティックギターと大野のドラムをバックにバラードを歌うひと幕も。佐々木は時に身振り手振りを交えながら「泣きたくなるほど」「ふぞろい」の2曲を情感豊かに歌い上げ、対バンライブやサーキットイベントでは見せられないバンドの表現の幅広さを見せつけた。

「一度も後ろに戻ったことはない」

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」最終公演の様子。(撮影:稲垣ルリコ)

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」最終公演の様子。(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

木田の爽やかなギターサウンドで始まる「オンステージ」を皮切りに、バンドの演奏は再び熱を帯びていく。「ドラマのあとで - retake」のイントロが鳴ると「待ってました」と言わんばかりにフロアから無数の手が上がり、曲中ではこの日一番のシンガロングが巻き起こる。終盤のMCで佐々木は「曲を作って、ツアーを回って。単純だけど大事なものが詰まっている、そんな1年を積み重ねています。一度も後ろに戻ったことはなくて、少しずつかもしれないけど俺たちは確実に前に進んでいる」と、これまでの活動を回想しながら語り始める。さらに彼は「これからも俺たちは歌い続けるし、いろんなステージで最高の景色を見せる」と宣言し、本編最後のナンバー「虹を呼ぶ」の演奏につなげる。曲中、佐々木が「虹を呼べ」と呼びかけるとオーディエンスは一斉に手の平を掲げ、彼の呼びかけに応えてみせた。

佐々木直人(B, Vo)(撮影:稲垣ルリコ)

佐々木直人(B, Vo)(撮影:稲垣ルリコ)[拡大]

鳴り止まないアンコールに応えて再びステージに現れた佐々木が暗がりでサムズアップをすると、それを合図に「リード」の演奏がスタート。「まだまだ元気です」という言葉通り、本編と変わらぬ熱量でアップテンポなロックナンバーを届けていく。さらにアンコールでは4月23日に新曲「音の鳴る方へ」が配信リリースされることをアナウンスし、その場で同曲を早速プレイ。木田の鳴らす煌びやかなギターに佐々木のエモーショナルな歌声が絡み合う、ブッタの強みを前面に打ち出した新曲をファンは拍手と歓声で喜んだ。全18曲が披露され、最後に1人ステージに残った大野は、“あの日の先輩たち”のようにLIQUIDROOMのステージからフロアに向けてドラムスティックを投げ、ステージをあとにした。

セットリスト

リアクション ザ ブッタ「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025」2025年3月20日 LIQUIDROOM

01. Overfilm
02. Inside you
03. ヤミクモ
04. Yadorigi
05. lowkey
06. Loopy
07. 一目惚れかき消して
08. You
09. 泣きたくなるほど
10. ふぞろい
11. オンステージ
12. ドラマのあとで - retake
13. 彗星
14. 君へ
15. 虹を呼ぶ
<アンコール>
16. リード
17. 音の鳴る方へ
18. クッキーアンドクリーム

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リアクション ザ ブッタ @RTB_info

先日のツアーファイナル@恵比寿LIQUIDROOM公演のライブレポートが音楽ナタリーにアップされました🎸

ぜひご覧ください👀✨ https://t.co/4Q2kqrvVYy

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