中島健人が一生アイドル宣言!夢と決意を表明したソロコンサート「俺の覚悟は本物だから」

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中島健人が1月17日から19日にかけて東京・有明アリーナでソロコンサート「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」を開催した。この記事では昨日19日に行われた公演の模様をレポートする。

中島健人「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」の様子。(撮影:田中聖太郎)

中島健人「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」の様子。(撮影:田中聖太郎)

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388日ぶりのステージ

昨年4月にグループを卒業し、ソロアーティストとしての新たな道を歩み始めた中島。昨年12月にリリースしたソロアルバム「N / bias(ノンバイアス)」を携え、初のアリーナ規模のソロコンサートを3DAYS行った。なお本公演で販売されたペンライトの商品名は「ピカレスクの銃口」で、その名の通り銃の形を採用。銃口にカードをセットできるというユニークな仕様が大きな話題を呼んだ。

扉が左右に開き、真っ白な衣装を身にまとった中島が登場。彼は割れんばかりの大歓声を浴びながら花道へを歩き、U:nity(中島健人ファンの呼称)が360°囲むセンターステージへとたどり着いた。中島がアカペラで歌い始めたのはアルバムのリードトラック「ピカレスク」。「愛が朽ち果てても相でありたい」という中島の信念とも言えるメッセージがアリーナに響き渡る。そしてダンサーチームが加わると、中島は自分をさらけ出すようにミクスチャーサウンドに乗せて力強いパフォーマンスを繰り広げた。中島の一挙一動からオーディエンスは一瞬たりとも目が離せない。「N / o'clock」では彼が演説台に立ち、ドープなトラックをバックに力強い眼差しで低音ラップを放った。中島は「今日こうして最終公演、U:nityに会うことができて本当にうれしく思っています。388日ぶりのステージです。お待たせ。ようやくここで爆発できます。俺だけじゃないよね?」とU:nityに語りかけて声援を受けた。SNSをイメージした背景をバックに「ヒトゴト feat. Kento Nakajima」をクールに届けたあと、中島は赤い月の下で「黄昏てゆく夜に」を歌唱。ベンチから立ち上がると夜の街へと繰り出し、ジャケットを脱いでスタンドにかけてステージから去って行った。

その後スクリーンに映し出されたのは、中島が罪を着せられて指名手配されているという不穏な映像。「犯人は中島健人」というニュースが街のビジョンに流れ、「WANTED」と記された指名手配書が張り出されていた。中島はピエロに扮して街で子供に風船を配っていたところ、パトカーに見つかってしまい、ついに逃げ場を失う。人々は彼に好奇の目を向けて一斉にスマホのカメラを向けた。そんな中島を守るように人々との間に立ちはだかったのは、銃口ペンライトを持った1人の少女。中島は少女を安心させるようにポンポンと頭を撫で、スティックキャンディだけを残して姿を消したのだった。

“Nフライング”でスタンド席へ

中島健人(撮影:田中聖太郎)

中島健人(撮影:田中聖太郎)[拡大]

ジャンパーとジーンズのラフな衣装にチェンジした中島は、4人のダンサーを引き連れて「Teleportation」でまっすぐに愛を歌う。「Bye Bye Me」ではスタンドを使ってダンスを繰り広げ、別れを経てそれぞれの道へと進んでいく意思を表現した。「SHE IS...LOVE」では中島とU:nityが歌とコールで大きな愛を互いに伝え合い、スイートな空気を生み出す。さらに中島は会場を軽やかに舞う“Nフライング”を披露し、スタンドのファンのもとへふわりと飛んで行った。そのまま中島は宙に浮きながらトークを展開。「Nフライングの行き先、みんな知ってる? 行き先は…‥お前の心の中だよ」と告げたかと思えば、「超暑いからさ」と上着をはだけさせて会場をひっきりなしに沸かせ続けた。そして中島はセンターステージに降り立つと、客席に飛び交う「かわいい!」という声に「ありがとう」と投げキッス。「いやー、U:nity元気にしてた? ちょっと寂しくさせた? わかったわかった」とひさしぶりに会う恋人のごとくU:nityに声をかける場面もあった。

中島がチェアに腰掛けて歌い上げたのは、20代最後に作詞作曲した楽曲「Scene29」。中島はこれまでの道をたどるようにチェキが貼られたノートのページをめくり、スクリーンには幼少期からの彼の写真が次々と映し出された。最後に中島はノートにペンで何かを書き記す。カメラがノートの文字を捉えると、そこには「一生愛してる!」というメッセージが残されていた。甘い声で愛をささやいた「Jasmine Tea」を経て、中島が赤ワインにグラスを注ぐシーンからスタートしたのは「ROSSO」。黒レースの布で目を覆われた中島が妖艶に歌い踊る。そしてその布を勢いよく剥ぎ取ると、女性ダンサーと艶やかにダンスを繰り広げた。その後、中島は金銀テープの吹雪がキラキラときらめく景色の中で「jealous」をさわやかにパフォーマンス。さらに大勢のダンサーとともに「Mr. Jealousy」をグルーヴ感たっぷりに披露し、U:nityとコール&レスポンスを繰り広げる。天井でミラーボールが輝いた「Dance on the floor」では、画面に「RED」「WHITE」といった文字が表示され、その色に合わせてU:nityがペンライトの色を次々と変えて遊んだ。

人生初トロッコに挑んだ相方

中島健人「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」の様子。(撮影:田中聖太郎)

中島健人「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」の様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

黒い衣装とサングラスを身にまとった中島が、大きな旗を持って登場したのは「Nocturne」。“N”の文字が輝く巨大なオブジェを背に、中島は革命の狼煙を上げるように力強く旗を振った。ドラマ「コンコルディア/Concordia」のチアリングソングとして書き下ろされた全編英詞のナンバー「THE CODE」がクールに届けられたあと、GEMNの「ファタール」のイントロが流れる。すると扉の向こうから相方のキタニタツヤがサプライズで登場し、会場は地鳴りのような歓声に包まれた。中島とキタニは花道をともに進み、センターステージで一糸乱れぬダンスを披露。黒い羽が舞う中で感情全開のパフォーマンスを繰り広げ、会場を爆発的なエネルギーで満たした。2人がステージを去ったあと、スクリーンに映し出されたのは中島と少年がババ抜きで遊んでいる映像。中島が手にしているトランプは2枚で、そのうちの1枚がジョーカーだ。少年はジョーカーを引こうとするも、中島は手に力を入れてそれを阻止。もう1枚のカードを引くように促し、中島はジョーカーを手元に残して引き受けた。するとそのジョーカーが美しいバラの花束に変わり、中島の目の前には虹がかかった青空と街並みが広がる。花束を抱えた中島が弾けるような笑顔で駆け出したところで映像はエンディングを迎えた。

その後、中島がトロッコに乗って現れて「カレカノ!!」を歌い始めると、そのトロッコにはキタニの姿も。人生で初めてトロッコに乗ったというキタニは「やばいやばい!」と大はしゃぎ。中島の“キラカード”がセットされた銃口ペンライトを無邪気に客席に向け、「カレカノLOVE PEACE!!」のコールに合わせてピースサインを掲げた。キタニはセンターステージから客席を見渡し、「とんでもない体験をありがとうございます! こんな景色を見てたの? ケンティーは。うらやましいですね!」とにっこり。中島に人生初のトロッコの感想を問われると、キタニは「初というか、これで最後よ」と感慨深げに語る。中島が「また乗ってほしいよね?」と言い出すと、キタニは「もう、乗っちゃうじゃん! そんなこと言われたら。この人にノせられてここまできちゃったんだから! みんな健人さんのひと声でなんでもやらされちゃう」と中島にすっかり頭が上がらない様子だった。中島とガッチリと握手を交わしてキタニはステージをあとに。中島はスタンドの観客と同じ高さの場所まで行ける昇降式のバックステージでバラードナンバー「Love風」を歌い上げ、「一生離さないよ」と愛の言葉を告げる。さらにサマーソング「Hey!! Summer Honey」を晴れやかに届けたあと、中島は一瞬で笑顔からセクシーな表情に切り替えて「Black Cinderella」をパフォーマンスした。

俺、多分死ぬまでアイドルだわ

中島は「ソロライブにお越しいただき、U:nityのみんな本当にありがとう。すごい声援に包まれています。生きててよかったなって思います。本当にとにかく今日までのこの日々が楽しくて、U:nityのみんなに会えるのがすごくうれしくて。日々どんなことをしたらみんな喜んでくれるのかなっていつも考えていました」と話を切り出す。そして「今日までこの1年の中で、いつも通りみんなの前にステージに立てるのかという、いろんな思いや考えが回りに回って、ずっとさまよい続けていた時期もあります。だけど、この1年、4月から新たなスタートを切った今日までの時間、U:nityのみんなは僕に愛をくれ続けました。ありがとうございます」と目をうるませながら感謝の思いを述べた。中島は「意外と自分の人生が少し違った方向に受け取られちゃったりした時期もあって、自分はこれからどうなっちゃうのかなと考えていたこともありました。でも、長い人生の中でずっとキラキラし続けていられると安心しちゃいけないし、やっぱり僕を応援してくれているU:nityの皆さんの力がなければここに立てないんだなって思っています」とこらえきれずに目から涙をこぼす。U:nityの大きな声援が飛び交う中、中島は「『俺、アイドルでいれるのかな』と思っていた時期もあったので。でも、俺が負けるわけねえなっていうふうに思うわけよ。ずっとプライドを持ってやってきたし、みんなと一緒に歩んできたじゃん。だから俺、止まるわけにはいかないし、いくら環境が変わったとしても、俺は負けないし変わらないわ」と述べ、「俺、多分死ぬまでアイドルだわ。俺の覚悟は本物だから」と言い切った。

中島は「俺は夢が大きいので、自分の夢を追いかけることにたまに不安になったり、環境が許さなかったり……いろいろあったけど、俺はこれでよかったと思う。みんなの歓声と笑顔を見たら俺はこれでよかった」と客席を見渡しながら頷き、「めっちゃ悩んだし、やべえなって思ったことも何回もあるけど、俺負けないわ。何に負けないかっていうと、それは自分自身じゃないかな。自分自身に負けなければ、U:nityと歩める」と話す。さらに「俺はU:nityに何があってもそばにいるつもり。お互いだからね、それは。要するにずーっとアイドルの俺を見てろってこと! ありがとう、本当に愛してるよ」と告げ、「この日は忘れない。とにかくいろんなところを目指す。めっちゃ近いところでもみんなと音楽を交わしたいし、めっちゃ大きいところでも。段階追って、俺はドームを目指すからよろしくね。この会社で1人でドームに行った人ってあんまり聞いたことないから。俺がその最初の1人だよ」と決意を表明した。

最後に中島が「僕にとってこの1年間、いろんなことで迷って夢の中をさまようそういう時間もたくさんありました。この人生は別れと出会いの繰り返しだと思うし、その中で今俺は君に出会えたと思ってる」と述べて披露したのは、自身で作詞作曲を手がけた「迷夢」。幻想的なサウンドに乗せて別れと出会いを歌い、彼は「これからもよろしく」と言い残してステージを去って行った。

愛すべき仲間に思いを馳せて

アンコールを求めるコールと拍手に呼ばれてステージに飛び出した中島は、小さなキャンディを手にして「CANDY ~Can U be my BABY~」を歌唱。ファンに愛され続けてきたこの曲で盛大な「LOVE KENTY!」コールを巻き起こし、「俺が19歳の頃に初めて『CANDY』を歌ったときに使ったキャンディーです」と明かした。「僕とU:nityの絆の曲になると思います。一生愛されますように」という言葉を経て披露されたのは「Unite」。中島はU:nityの一体感のあるコールを浴びながら、笑顔で軽やかにステップを踏む。最後には「LOVE」という中島の言葉に続き、U:nityが「KENTY!」と叫ぶと同時に華やかな銀テープが発射された。

これにてライブはエンディングを迎えるが、中島がステージを去っても会場に響き渡るコールは鳴りやまない。U:nityが熱いコールを送り続けると、中島がスタンドマイクの前に姿を現した。「今もがんばっている、愛すべき仲間に思いを馳せて。届いてるかな?」と中島が告げると、「RUN」のイントロが流れる。中島はスタンドマイク1本で剥き出しの歌声を響かせ、大切な仲間に全力のエールを送った。「『N / bias』これで終わっちゃっていいの? 俺は終わりたくないな。俺、これからいろんなところ巡っちゃうからよろしく」と中島が言い残すと、スクリーンに全国ツアーの情報が映し出される。最後まで会場を大きく沸かせ、中島は未来への期待を胸に次なる場所へと向かっていった。

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U:nityへの愛にあふれた囲み取材レポ

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luziii :) @luciausme

@natalie_mu 中島健人のアイドルへの情熱と決意、素敵ですね。応援しています!

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