ももクロ玉井詩織「私の人生に素敵な1ページが刻まれた」ビルボードライブで観客を非日常の音世界へ

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ももいろクローバーZ玉井詩織が11月26日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMA、28日に大阪・Billboard Live OSAKAで単独公演「玉井詩織 Billboard Live Tour 2024」を行った。

玉井詩織(撮影:笹森健一)

玉井詩織(撮影:笹森健一)

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2023年1月、玉井は撮り下ろし写真12枚のビジュアルイメージに合わせた楽曲を毎月配信リリースするプロジェクト「SHIORI TAMAI 12Colors」を開始。今年に入ると東京・東京国際フォーラム ホールAと大阪・フェスティバルホールで初のソロコンサート「いろいろ」を開催し、さらに初のソロアルバム「colorS」をリリースするなどソロでの音楽活動を活発化させてきた。今回の公演では普段のももクロのライブやソロコンとは違う、Billboard Liveならではの雰囲気を楽しんでもらいたいという思いのもと、“Another World”や“非日常感”がライブのテーマに。玉井は宗本康兵(Key)、柏倉隆史(Dr)、木下哲(G)、原口梓(Cello)、おかのやともか(Cho)とともに観客を特別な音世界へと誘った。この記事ではBillboard Live YOKOHAMAでの“2nd stage”の模様をレポートする。

アイドル17年目でも「まだまだ新しいことができる」

玉井詩織(撮影:笹森健一)

玉井詩織(撮影:笹森健一)[拡大]

バンドの面々が先にステージでスタンバイする中、拍手に包まれながら登場した玉井はステージ中央の椅子に腰掛けると、1曲目に「Another World」を歌い始める。この曲はデートに向かう女性のスイートかつビターな心情を描いたポップチューンだが、都会をイメージさせる曲調や“非日常”への胸の高鳴りをつづった歌詞は今回のライブにぴったり。バンドの丁寧かつ繊細な演奏とともに玉井の柔らかな歌声が観客を包み込んだ。続いて「SHIORI TAMAI 12 Colors」の第1弾楽曲「暁」で高音を響かせた彼女は、「まさか私はこうしてBillboard Liveでライブをやらせていただくことになるとは思っていなかったです」「16年いろいろやっていて、まだまだ新しいことができるんだなとひしひしと実感しています」とBillboard Liveのステージに立った心境を口にした。

「玉井詩織 Billboard Live Tour 2024」の様子。(撮影:笹森健一)

「玉井詩織 Billboard Live Tour 2024」の様子。(撮影:笹森健一)[拡大]

玉井詩織(撮影:笹森健一)

玉井詩織(撮影:笹森健一)[拡大]

Billboard Liveは料理やお酒とともに音楽を楽しめるライブレストランであることが特徴。これにちなみ、玉井は“食べること”をテーマにしたももクロの楽曲「Yum-Yum!」を次に披露した。彼女が椅子から立ち上がり、リラックスした歌声を届けると観客はクラップを鳴らし、続く“自由奔放で蠱惑的な女の子“をテーマにした全編英語詞の楽曲「Spicy Girl 」ではミラーボールが場内をきらびやかに照らし出す。このほか、玉井は自ら作詞を手がけた楽曲「Sepia」でアコースティックギターを爪弾きながらたおやかに歌唱し、観客を陶酔させていく。骨太の王道ロックンロールナンバー「HAPPY-END 」では、玉井がかき鳴らすアコースティックギターとディストーションの効いた木下のエレキギターの音色が疾走感あふれるリズムの上を駆け抜けた。

初ソロ曲やウィンターソングで見せる大人の表情

玉井詩織(撮影:笹森健一)

玉井詩織(撮影:笹森健一)[拡大]

これまでももクロとしてドームやスタジアム規模でのライブも経験してきた玉井だが、ステージと客席の距離が近いBillboard Liveの場内を改めて見渡し、「この距離のほうが緊張する!」と顔をほころばせる。そして「音楽をしてるって感じがするよね。音を楽しむと書いて音楽じゃないですか」「私の人生に素敵な1ページが刻まれたということで、今日の思い出は大切に心にしまっておこうと思います」と語り、温かい拍手を受けた玉井は、2011年に発表された初ソロ曲「…愛ですか?」を歌唱。ソロでの音楽活動の原点となる楽曲を大人びた余裕のある歌声で届け、モノノフ(ももクロファンの呼称)に自身の成長を示したあとは、ももクロのウインターソング「空のカーテン」を披露した。この曲では本公演ならではの大幅なアレンジが施され、チェロの荘厳な音色で演奏がスタートしたのち、玉井がピアノを優しく奏で始める。歌、コーラス、ピアノ、チェロのみのミニマムな編成によって、楽曲ににじむ情感が強く浮かび上がった。

玉井詩織(撮影:笹森健一)

玉井詩織(撮影:笹森健一)[拡大]

会場に心地よい充足感が広がる中、その後ライブはアンコールへ。玉井は「このライブやももクロの活動を通して、皆さんの日常がより一層輝くものになりますように」という言葉をきっかけに、「日常」をラストナンバーとして披露。バンドのタイトな演奏に柔らかな歌声を乗せ、「今日が特別な毎日になるように」という歌詞でパフォーマンスを締めくくると、笑顔をたたえながら深くお辞儀をしてステージを立ち去った。

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セットリスト

玉井詩織「玉井詩織 Billboard Live Tour 2024」2024年11月26日 Billboard Live YOKOHAMA

01. Another World
02. 暁
03. Yum-Yum!
04. Spicy Girl
05. We Stand Alone
06. Sepia
07. 月色Chainon
08. L.O.V.E
09. HAPPY-END
10. …愛ですか?
11. 空のカーテン
<アンコール>
12. 日常

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ぱ ん た ろ ぉ @pantaro55891228

うおおぉぉぉ😭
ナタリーさんありがとー😭 https://t.co/DnI0mWmDaL

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