研修生から14年、Juice=Juiceとして11年の歴史に幕
ハロプロ研修生としてレッスンを積んだのち、2013年にJuice=Juiceの初代メンバーに選ばれた植村。2021年11月に卒業した金澤朋子からバトンを受け継ぐ形で、3代目リーダーを務めてきた。
Juice=Juice最後のオリジナルメンバーとなった植村は「結成10年をひとつの区切りとして、10周年をやりきってから新しい道に進みたい」という思いのもと、2023年8月にグループおよびハロー!プロジェクトからの卒業を発表。そんな植村のアイドルとしてのラストステージを見守るべく、日本武道館には約1万1000人のファンが訪れ、コンサートの模様は全国47都道府県の映画館とCSテレ朝チャンネルで生中継された。
開演前、Juice=Juiceファミリー(Juice=Juiceファンの呼称)からの熱烈な「あーりー」コールが鳴り止まぬ中、黒を基調としたシックな衣装のJuice=Juiceが登場。11人は植村のメンバーカラーである“メロン色”のリストバンドをおそろいで着けている。冒頭から、メジャーデビュー曲「私が言う前に抱きしめなきゃね(MEMORIAL EDIT)」、ライブで人気の「Borderline」、新曲「トウキョウ・ブラー」とダンサブルな楽曲が続き、会場に一体感が生まれていった。
おなじみの「We are Juice=Juice!」という掛け声で始まった冒頭の挨拶で植村は「ステージに立った瞬間から、皆さん温かくて、笑顔になりました」と顔をほころばせる。2023年5月に加入し、今回が自身初の武道館公演となった川嶋美楓は「皆さんの熱気がすごくて、本当に楽しみな気持ちでいっぱいです!」と心境を語った。
彼女たちは、メジャーデビュー曲「ロマンスの途中」を皮切りに、「好きって言ってよ」「イジワルしないで 抱きしめてよ」とアッパーチューンを連発。そして植村をJuice=Juiceの初代メンバーに選んだ恩師・
メンバーの個性が光る、多彩な楽曲でファミリーを魅了
トレンチコートを羽織ったメンバーたちは、再登場するや否や「ポツリと」を切なげに歌唱。「愛・愛・傘」では、それぞれがメンバーカラーの傘を手にしてキュートなダンスを見せる。横並びに座って歌い始めた「銀色のテレパシー」では、コートを脱いでチェック柄の衣装を披露。さらに山下達郎「FUNKY FLUSHIN'」をグルーヴィにパフォーマンスするなど、彩り豊かな楽曲でファミリーを魅了した。
続いては、ハロプロ研修生 feat. Juice=Juice名義でリリースした「天まで登れ!」や、「五月雨美女がさ乱れる(MEMORIAL EDIT)」「伊達じゃないよ うちの人生は」といった初期の名曲で構成されたメドレーがスタートした。ライブで鉄板のロックナンバー「CHOICE & CHANCE」では井上玲音得意のボイスパーカッションがさく裂。その後も、ドラマ「武道館」の挿入歌で、NEXT YOU名義でリリースした「大人の事情」とアッパーチューンが畳みかけられる。有澤一華が特技のバイオリンでメンバーのパフォーマンスに彩りを添えた「チクタク 私の旬」を経て、「アレコレしたい!」でメドレーコーナーはクライマックスを迎えた。
キラーチューン連発、武道館のボルテージは最高潮に
石山咲良が「皆さん! サボってないですか? 声出していけますか?」と観客を煽ると、メンバーがいつもライブ前に行う気合い入れの円陣に、“特別バージョン”としてファンも参加。メンバーとファミリーが一丸となる。
コンサート終盤は、新曲「ナイモノラブ」に始まり、「プライド・ブライト」「Fiesta! Fiesta!」「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」「GIRLS BE AMBITIOUS」とキラーチューンが続き、武道館のボルテージは最高潮に。
パフォーマンス中は、あと数時間で卒業してしまう植村のもとにメンバーが駆け寄って、仲睦まじくほほえみ合う場面も。本編は、太陽とシスコムーンからJuice=Juiceが受け継いだソウルフルなナンバー「Magic of Love」で締めくくられた。
NEMO @mtokj307
Juice=Juice植村あかり、コンプレックスだった笑顔を武器に!14年のアイドル人生に幕
https://t.co/qMDXple4Qn