「コロンブス」のMVは昨日6月12日に公開されたが、コロンブスをはじめとする歴史上の人物と類人猿が登場する内容について、SNSなどで「差別的である」との意見が噴出していた。これらの意見を受け、バンドの所属レーベルであるEMI Recordsおよび所属事務所Project-MGAは、歴史認識や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたことを認め、本日13日にMVの公開を停止した。
MVのプランニングディレクターである大森は「コロンブス」のMVを制作するにあたり、「年代別の歴史上の人物」「類人猿」「ホームパーティ」「楽しげなMV」という主なキーワードを初期構想として提案していたと述べ、「類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました」と差別的な意図はなかったことを説明している。
多くの意見を踏まえ、大森は「意図とは異なる伝わり方もするかもしれないと思い、スタッフと確認し合い、事前に特殊メイクのニュアンス、衣装、演じ方のフォロー、監修をしていたつもりではおりましたが、そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、上記のキーワードが意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です」と謝罪。「『コロンブスの卵』というキーワードから制作に取り掛かり、前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまったと認識しております」と自身の配慮が欠けていたと述べている。
大森は「こちらの意図する物語の展開としては、歴史的時間軸は存在せず、類人猿も人の祖先として描きたかった。そして時間の垣根を越えてホームパーティーをする。これはあり得ない話であり、あくまでフィクションとしての映像作品であると。ただ、ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております」と意見に向き合い、「この度は本当に申し訳ございませんでした。以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます」と最後につづっている。
ダムド(無関心は悪の共犯) @damned398
日本だと「これは問題だ」と指摘できない空気って義務教育の頃から徹底的に刷り込まれるから問題だよな。しかし、所属レーベルはあのEMIか。日本法人はどうしようもない。
ミセスグリーンアップル、大森元貴、新曲「コロンブス」ミュージックビデオの制作経緯を説明 https://t.co/D40nxVfMOR