「ご心配おかけしました。皆さん元気ですか?」
東京公演の直近で予定されていた北海道公演と仙台公演は、崎山の急性扁桃炎により急遽開催が見送りに。体調が心配される中で迎えたライブ当日だったが、崎山は約90分のステージを完遂し、全20曲を披露した。
今回のツアーは、崎山(Vo, G)、守真人(Dr)、有島コレスケ(B)によるバンド編成でパフォーマンスが届けられた。崎山が登場すると、オーディエンスからは大きな歓声と拍手が。愛用のギターを抱えた崎山は、「しょうもない夜」でライブの幕を開ける。「My Beautiful Life」のアグレッシブなギタープレイとバンドサウンドで観客を盛り上げたのち、MCで観客から「体調大丈夫?」と声が飛ぶと、崎山は「皆さんにご心配おかけしました。皆さん元気ですか? いい木曜日になるといいと思います。よろしくお願い致します」と伝えた。そこからステージ上の3名は「覚えていたのに」「Heaven」「I Don't Wanna Dance in This Squall」「プレデター」を連続でパフォーマンス。疾走感あふれるギターと、バンドセットならではの大らかなサウンドで観客を魅了していった。
「今年は超インプットの年に」
ライブ中盤に代表曲の1つ「嘘じゃない」を披露した崎山は、アコースティックギターに持ち替えて「Swim」を披露。歪んだギターの音色と幻想的な照明で会場中が浮遊感に包まれる中、オーディエンスと「泳ぐ泳ぐ」というコール&レスポンスを繰り広げる。「国」では、繊細かつ情感豊かな歌声に、観客がじっくりと耳を傾けた。
ライブ後半を前にしたMCでは、「自分もO-EASTにライブを見に来ることがあるのですが、こうやって今日ワンマンライブができてうれしいです。集まってくださりありがとうございます」と、改めて感謝の言葉を述べた崎山。また「今年は超インプットの年にしたいと思う」という決意もここで明かす。そんなMCを経て、「過剰 / 異常」では崎山に呼応するように観客が大きく腕を振り、「Pale Pink」では刺激的なビートを全身に浴びたオーディエンスがクラブハウスさながらの盛り上がりで反応した。
バースデーライブをサプライズ発表
ギターのチューニングを念入りにした崎山は、「去年本当に大事な曲になったので、ひと呼吸置いて歌いたいです」と語り、ここで「燈」を披露する。この曲で彼は圧倒的なボーカルを響かせ、ドラマティックな旋律で独創的な世界観を作り出した。崎山のデビューのきっかけになった楽曲「Samidare」では、疾走感あふれるギタープレイで会場のボルテージが最高潮に。勢いそのままに届けられた「潜水」では、爆音のバンドサウンドがさく裂。崎山は圧倒的なパフォーマンスで本編を大団円に導いた。
鳴りやまない拍手に応えてアンコールのステージに登場した崎山はここで、自身の22歳の誕生日である8月31日にバースデーライブ「独演 二十二歳・二十二唱」を行うことをサプライズで発表した。その後バンドメンバーを呼び込み、リリースされたばかりの新曲「違和感の向こうで」を瑞々しい音色で演奏すると、会場は晴れやかな空気感に包まれた。ラストナンバーの「水栓」ではギターを置き、ハンドマイクで残りのエネルギーすべてを放出するように曲を歌い上げた崎山。ステージを縦横無尽に駆け巡ると、最後に彼は観客席に飛び込んだ。
なお崎山は、バースデーライブ決定に際しコメントを発表。「久しぶりに独りきりでのワンマンライブになります。演奏でひとつの生き物になりたいです」と意気込みを見せている。
崎山蒼志 コメント
15歳のときの、弾き語りの自分と出会ってくれた方もいらっしゃると思います。
あれから数年経ち、22歳を迎える日に22曲を演奏します。
久しぶりに独りきりでのワンマンライブになります。
演奏でひとつの生き物になりたいです。
どうぞよろしくお願いします!
セットリスト
崎山蒼志「崎山蒼志 band tour 2024 “春の滲み”」2024年5月30日 渋谷Spotify O-EAST
01. しょうもない夜
02. My Beautiful Life
03. 覚えていたのに
04. Heaven
05. I Don't Wanna Dance In This Squall
06. プレデター
07. 嘘じゃない
08. Swim
09. 国
10. 翳る夏の場
11. 過剰 / 異常
12. i 触れる SAD UFO
13. Pale Pink
14. 燈
15. Samidare
16. A Song
17. 潜水
<アンコール>
18. 違和感の向こうで
19. 水栓
崎山蒼志 "独演 二十二歳・二十二唱"
2024年8月31日(土)東京都 品川インターシティホール
DJ Amoh ⛲ 💕😇🤗 @JohnAmoh50741
@natalie_mu 良い成果