aikoが10年ぶりに武道館の地に!最新曲から定番曲まで怒涛のように畳みかけた3時間

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aikoのアリーナツアー「Love Like Pop vol.24」の追加公演が2月29日と3月1日に東京・日本武道館にて行われた。この記事では、ツアー最終公演となった3月1日のライブの模様をレポートする。

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)

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10年ぶり武道館ライブ、序盤からボルテージは急上昇

aiko(撮影:岡田貴之)

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大勢のファンで所狭しと埋め尽くされた武道館の場内。天高くに吊るされた日本国旗の下には、aikoのライブではおなじみの真っ赤な緞帳が垂れ下がっていた。オーディエンスがライブへの期待感をハンドクラップで示す中、突如場内の明かりが消え、緞帳が勢いよく落とされる。するとそこには、これまた真っ赤なフリルのワンピースに身を包んだaikoの姿が。彼女は「ぶどうじゅーす」でライブをスタートさせ、「58cm」で序盤から会場のボルテージを容赦なく高めていく。続く「桜の時」では観客のリストバンドが桜色に咲き誇り、満員の武道館にひと足早く春が訪れた。

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

その後aikoは「Yellow」で切ない歌声を響かせ、「密かなさよならの仕方」では西陽のようなオレンジの照明を浴びながら恋人同士の別れを痛切に歌い上げた。武道館でのライブは10年ぶりだというaiko。10年前と現在の会場の作りの違いについて語りつつ、彼女は2021年発表のバラード「あたしたち」をじっくり歌唱する。フィリーソウル風のアレンジで幕を開けた「寒いね...」で会場中が芳醇な音に包まれたのち、aikoはストリングスカルテットとクラリネットの演奏に乗せて「のぼせ」を披露。「恋人同士」ではバンドメンバーによるジャジーな演奏に身を任せるように舞い踊り、オーディエンスの視線を惹き付けた。

メドレーで10曲連続パフォーマンス

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

本編終盤、aikoは10曲からなるメドレーを披露。「ドライブモード」「カブトムシ」「くちびる」など、アッパーなロックチューンからバラード、ソウル風のナンバーまで振れ幅のある選曲で観客の心を揺さぶっていく。aikoの魅力がぎゅっと凝縮された濃密なメドレーを、ファンは飛び跳ねたりじっと聴き入ったりしながら目一杯堪能した。歌唱後にaikoは「メドレーって難しいな。フルで聴きたいって人もいるかもしれないけど、いっぱいしゃべりたいからどんどん時間長なってくやん?(笑)」と語り、「これからもいろんなメドレーを作っていけるようにがんばります」と奮起した。

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)

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ライブもいよいよ大詰めという場面。最新曲「星の降る日に」ではメンバー紹介ののちに、星をかたどった銀の紙吹雪が勢いよく噴出し、それと同時に会場の明かりが一斉に灯る。そのまま紙吹雪はしばらく降り続け、照明の光をキラキラと反射させながら、観客の頭上を埋め尽くした。その後aikoは「飛行機」「荒れた唇は恋を失くす」を連続で披露。「荒れた唇は恋を失くす」で金テープが飛び出し、会場中が高揚感に包まれる中、本編が締めくくられた。

キラーチューンが続々と

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.24」日本武道館公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

鳴りやまないアンコールの拍手に応えて登場したaikoは「月が溶ける」を歌唱し、14人ものストリングス隊を背にしっとりしたハイトーンボイスを響かせる。かと思えば、キャリア初期のナンバー「イジワルな天使よ 世界を笑え!」ではとびっきりチアフルなパフォーマンスを展開。サビでは力強いコール&レスポンスが起こり、ステージ上と客席がひとつになった。その勢いのままキラーチューン「ストロー」が披露されると、客席ではたちまちハンドクラップが発生。そしてaikoはステージを所狭しと駆け回り、飛び跳ね、床に寝そべる。そんな自由奔放で激しい動きを見せながらも、aikoの歌声は一切弱まることなく広大な武道館にこだまし続けた。

aiko(撮影:岡田貴之)

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これでライブは終了と思いきや、「明日の武道館、オーイシマサヨシさんやねん。オーイシくんがライブするためには、うまく段取りしたいけど……だけど私は早く終わりたくないんです」というaikoの言葉をきっかけに、ライブはダブルアンコールに突入。「メロンソーダ」で浮遊感のある歌声を聴かせたのち、「未来を拾いに」「ボーイフレンド」「beat」を怒涛の勢いで連投。「beat」は思わずaikoも「早い!」と声を上げるほどのハイテンポで演奏されたかと思いきや、2番では突如テンポダウン。そしてサビで再びテンポアップするというジェットコースターさながらの目まぐるしいパフォーマンスが繰り広げられ、オーディエンスは必死で食らいつく。そしてラスト、「次で最後の曲とさせていただきます。私は一生懸命歌います。なので、みんなも一生懸命受け止めてください。最後といったらこの曲です。後ろから真ん中から前から、全員楽しんでください!!」という言葉に続けて披露されたのは「be master of life」。最後までaikoと観客は目一杯飛び跳ねながらともにライブを楽しみ、3時間以上に及んだ「Love Like Pop vol.24」ファイナルを大団円に導いた。

ライブレポート
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セットリスト

「Love Like Pop vol.24」追加公演 日本武道館 2024年3月1日

01. ぶどうじゅーす
02. 58cm
03. 桜の時
04. アップルパイ
05. 夢見る隙間
06. Yellow
07. 密かなさよならの仕方
08. あたしたち
09. ぬけがら
10. 寒いね...
11. のぼせ
12. 恋人同士
13. アタック24.5!メドレー(ドライブモード / 赤い靴 / 合図 / カブトムシ / ドライヤー / Loveletter / 二人 / 果てしない二人 / くちびる / さよなランド)
14. 星の降る日に
15. 飛行機
16. 荒れた唇は恋を失くす
<アンコール>
17. 月が溶ける
18. イジワルな天使よ 世界を笑え!
19. ストロー
<ダブルアンコール>
20. メロンソーダ
21. 未来を拾いに
22. ボーイフレンド
23. beat
24. be master of life

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aiko official🥔 @aiko_dochibi

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音楽ナタリーにてaikoアリーナツアー『Love Like Pop vol.24』最終日・日本武道館公演のライブレポが公開されました!
ぜひご覧ください!
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